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福岡オールスター戦

土曜の朝、京都からのぞみで博多入り。トップリーグオールスターFOR ALLチャリティマッチのための2日間が始まった。まずは、コカ・コーラウエストのグラウンドでの前日練習を取材。オレンジの藤井監督やグリーンの向井監督はじめ、数名の選手に話を聞く。ホンダの山田章仁選手が髪の毛を短くしていたので、理由を訊いてみると、「日本代表スコッドに入ったので」と、心機一転日本代表入りを目指す意気込みだったようだ。大きな選手達の中で福岡サニックスのNO8西端要選手の小ささ(172㎝)が際立っていた。それでも、立派にNO8を務め選手間投票で上位にくるのだから頼もしい。

Hakatatalk

夜は博多でトークイベント。大畑大介、大野均、菊谷崇、大西将太郎、吉田朋生、北川智規などスター選手が揃い、福岡サニックスブルースの古賀龍二、菅藤友、秋田太朗、西端要、コカ・コーラウエストレッドスパークの三根秀敏ら地元選手も集って約100名のお客さんも大満足のようだった。

試合当日、会場のレベルファイブスタジアムではさまざまなイベントが行われ、グラウンドではタグ・ラグビー大会や女子7人制ラグビーなどで大いに盛り上がった。僕は2階エントランスでのトークショーを担当。大畑大介、水野弘貴、中村嘉宏、山本英児、熊谷皇紀、田原耕太郎、霜村誠一、高忠伸の8選手が、さまざまなエピソードを披露。九州電力の中村選手はプロップ体型をネタに、普段は電柱に登る仕事もしているらしく、「この身体で登ると、電柱の強度が分かります」、「首はお母さんのお腹の中に忘れてきしました」などお客さんを笑わせていた。もちろん、最後には「必ず一年でトップリーグに戻ってきます」と力強く語った。

Allstar1

そして、メインの試合。キャプテンはそれぞれのチームの最高得票数の選手が務めた。奇数順位チーム「オレンジオールスターズ」は大野均、偶数順位チーム「グリーンオールスターズ」は畠山健介。ともにボールをどんどん展開して攻める様子は昨年と同じなのだが、一つ一つの当たりなどが激しく、個人技も次々に飛び出して、より面白い展開になった。なかでもオレンジWTB山田章仁のランニングスキル、グリーンWTB横山健一のスピードは目立っていた。

ハーフタイムには、ちびっ子タグラグビーチームとトップリーグオールスターズが対戦。東福岡高校とトップリーグのタグ対戦では、東福岡が完封勝ちを収める圧巻のプレー。垣永、布巻、藤田ら花園を沸かせた選手達が活躍。谷崎監督も満面の笑みだった。

引退を表明しているグリーン田沼広之はフルタイム出場。後半11分に同じく引退を発表した元木由記雄が、大畑大介や伊藤剛臣とともに登場すると、会場のボルテージは最高潮に。試合展開も後半35分で40-40の同点、残り5分を迎える展開となった。そして、オレンジのSO重光の防御背後へのキックを追った大西、元木がインゴールへ。ディフェンス側と競りあってこぼれたボールを元木が押さえて決勝トライという劇的な幕切れとなった。このトライにより、MVPも元木由記雄が獲得することに。全力でプレーし続ける人にボールは転がってくる。そんなことを思った。

Allstar2

試合後、田沼、元木両選手の引退セレモニーが行われた。田沼選手にはお母さんから花束が、そして元木選手には伊藤剛臣選手が花束を。感極まる伊藤選手と、ピッチサイドレポートでグラウンドにいた元神戸製鋼の野澤武史選手の涙を見て、僕もこらえきれなくなった。JSPORTSでゲスト解説をしていた霜村誠一選手(三洋電機ワイルドナイツ)は、日本代表に選出された時に元木選手に教えられたエピソードを披露。「一番印象に残っているのは、タックルは、倒して、立って、ボールを獲るまでがタックルなんやぞ、ということですね」。元木選手のセレモニーのあとは、「みんなに愛され、いい終わり方ができて、自分もこうなりたいと目標になる選手です。でも、普通はこうはいきませんよ。元木さんが積み重ねてきたものが、そうさせるのでしょうから」としみじみ語っていた。

Allstar3

試合後は、ファンのみなさんも参加してのアフターマッチファンクション。チャリティーオークションでは、各チームがレプリカジャージなどを惜しげもなく出品し、次々に競り落とされた。最高値は、大畑大介選手がテストマッチのトライの世界記録を作った際(65トライ)に履いていたスパイク。8万円。これらの収益金は、日本せきずい基金、福岡市都市緑化基金に寄付される。

2日間、選手の話をたくさん聴いて、ファンのみなさんとも接することができ、楽しい時間を過ごすことができた。いまは心地よい疲労感にひたっている。観客は昨年より多い、7,307人。事前にキャプテン会議代表の大畑選手が、地元のテレビやラジオに出演するなどのプロモーション活動も功を奏した。ただ、オールスターの開催が決まる前に予定されていたラグビースクールのイベントなどは並行して行われており、また来年、違う場所で行う場合、さらに多くのファンの方が訪れるよう、早めに企画を固めて動き始めることが課題となる。

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    コメント

    会場にいたのですが、ハンカチねたとは何だったんでしょう?気になりますので、どなたか教えていただけませんか。
    ゲーム途中に随時あった選手のインタビュー、質問は聞き取れるものの、答えのほうをマイクが拾っておらずスタジアムではほとんど聞き取れませんでした。野澤さんには今後質問内容と併せて、マイクの扱いを勉強していただきたいと思います(笑)
    随所に手作り感が感じられる心温まるイベントでした。

    投稿: ボラーチョ | 2010年3月 9日 10:13

    >小次郎さん
    ハンカチのネタ、近くではウケていたようです。
    私がいた場所(メインスタンドハーフラインからやや右寄り)では確認できず「ん〜?ハイタックル?何やってんのかな〜」という程度で、どうして歓声が上がっているのかは分かりませんでした。

    私が座っている前では、コーラの築城選手が盛んにボールを要求する仕草がおかしく、またチャンスで自分のところまでボールが回ってこないと地団駄を踏む様子が爆笑を誘っていました。
    その直後、ボールを持って突進し、ゴロパントから自ら押さえてトライを取ると、拍手喝采。
    その後のプレーでも滝澤選手へのラストパスを通すなど、随所で好プレーをして盛り上げてくれました。

    投稿: もろきう | 2010年3月 9日 00:09

    村上さんお疲れさまでした。
    私はTV観戦で楽しませていただきましたが、最高の結果で終わりましたね。
    試合とは別に野沢元選手のインタビューは笑っちゃいました。もっと勉強が必要ですね`;:゙;`;・(゚ε゚ )ブッ!!
    でも野沢さんはどこか少年っぽさを残していて私は大好きです。;:゙;`(゚∀゚)`;:゙

    投稿: ウエチャン | 2010年3月 8日 22:34

    オールスターチャリティーマッチも素晴らしい企画ですが。日本ラグビーの功労者を称える殿堂制度を是非、創設しませんか。日本ラグビーの偉人を称える制度があってもいいと思うんですが。

    投稿: ライガー | 2010年3月 8日 22:32

    平林さん、“黄色いハンカチ”にすればよかったのに。

    投稿: らぐじ~ | 2010年3月 8日 21:19

    田沼選手のお母さんが、元木選手にも花束渡されていたのが印象的でした。
    気配りができるのですね。

    投稿: おっさんラガー | 2010年3月 8日 21:02

    平林レフリーのハンカチネタ、TVの前では受けていましたが、会場での反応は今一だったのかな?ネタ自体がよく伝わっていなかったのでしょうか?オールスターという形をとったファン感謝祭なのですから、平林さんはじめ若い人たちのこういうアイデアはどんどん取り入れるべきです。もちろん伝統も大切なのでしょうが、どうも協会の年配の方々のやり方では、なかなかラグビーを取り巻く環境が変わりそうにないので・・・・。19年なんてあっという間にやってきますよ。試合内容、レベル強化も大切ですが、子供たちがラグビー場に来て、楽しかったという印象を残すのも大切だと思います。その点海外の各協会は素晴らしいですよね。

    投稿: 小次郎 | 2010年3月 8日 19:49

    オールスター観戦に小学3年の息子と行ってきました。
    試合内容は、色々と意見はあると思います。
    それでも、全てのチームのジャージを着た選手たちが、会場内で見ることができ、それだけでも楽しかったです。
    それにしても、元木選手は、おいしいところを持っていきましたね。おいしいところを持っていける選手は、それだけの価値があるのだと思います。
    個人的なMVPは、リコーの横山選手ですね。初めて見ましたが、すごいスピードでした。

    投稿: うつつ | 2010年3月 8日 19:01

    ヤマハ残留を表明した選手方には敬意を表します。もちろん移籍する人もそれはそれです。逆境はチャンスでもあります。新しくより良いチーム、選手のあり方ができるといいですね。

    投稿: smowman | 2010年3月 8日 18:47

    すみません。
    タイトルと関係ない上に、今ごろ思い出したのですが、今年はトータルラグビーの放送ってないんでしょうか?

    投稿: らぐじ~ | 2010年3月 8日 18:03

    「全力でプレーし続ける人にボールは転がってくる。」ラグビーが素晴らしいのはこういうことですね。決して綺麗なトライではなくて、ひたむきなプレイの価値を、ミスターラグビーが示してくれました。
    「グリーンWTB横山健一のスピード」山形の誇りです。彼が高校卒業の頃対戦しましたが、触れることさえ出来ませんでしたから。

    投稿: ながせまさゆき | 2010年3月 8日 11:50

    昨日はお疲れさまでした。
    私はラグビー初心者・小5の長女とレベスタへ。

    スクラムはノーコンテストながら、結構厳しい当たりの中、キックパスのトライあり、スピードで振り切るトライありと、ぷれーそのものも十分に堪能。
    アトラクションも色々あって会場の雰囲気も良かったのではないでしょうか。
    「花試合に意味があるのか」という批判もありますが、オールスターというイベントならでは。チャリティの取り組みを選手自らが進んでやること自体に大きな意義があると思っています。

    私はといえば「ラグビー体験コーナー」でタックルダミーに思い切り体当たりしたとき、勢い余って顔面から人工芝に突っ込み、顔の右側は擦過傷の勲章が…最近のタックルダミー、軽いんですね(爆)。

    投稿: もろきう | 2010年3月 8日 10:20

     私、思うのですが、オールスターをやる前日に、どこかの会館を借りて、そのシーズンの総括を、選手、ファン、監督、リーグ運営者、チーム運営者、評論家が一堂に会して、ディスカッションする場を作ったら良いと思います。

     外国人枠、集客の問題、チーム名に地域名を入れるべきかどうかの是非など、みんなで話し合った方が良いこと、いっぱいあるでしょうから。

    投稿: rugbyhead | 2010年3月 8日 00:26

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