« 天理大フロントスリー | トップページ | 大学トーク&TL10節結果ほか »

TL10節土曜の結果

土曜日の秩父宮ラグビー場は、トップリーグの上位5チームのうち4チームが集うとあって、1万人以上の観衆がスタンドを埋めた。第1試合は、神戸製鋼コベルコスティーラーズが、東芝ブレイブルーパスに渾身のチャレンジ。前半は、1トライずつの5−7で食い下がる。後半も東芝の波状攻撃をよく止めていたのだが、苑田ヘッドコーチが「いくつかの判断ミスが失点につながった」と言うとおり、後半20分を過ぎての判断ミスが勝敗に直結した感があった。

東芝は、「ずっと、もどかしいプレーが続いたが、後半吹っ切れた」と廣瀬キャプテンが言うとおり、迷いのない連続攻撃で流れをつかんだ。最終スコアは、21−12。トップ4をうかがう神戸製鋼にボーナス点すら与えなかった。

この試合が秩父宮ラグビー場での最後のプレーとなるかもしれない大畑大介も、ディフェンス面で何度も東芝の突進を食い止めていたが、トライはできず。後半は「ジョンさんに出てきてほしい」と言っていた東芝のベテラン松田努も登場。松田のカウンターアタックを大畑がタックルする場面もあった。

第2試合は、サントリーサンゴリアスのアタッキングラグビーがどこまで通じるかに注目が集まったが、前半は、三洋電機ワイルドナイツの鉄壁のディフェンスがこれを食い止め、ターンオーバーからWTB山田章仁が独走したトライなどで、15−0とリードした。後半もサントリーは攻め続け、11分、ついにWTB小野澤がトライ。15−7とすると、15分には、SH日和佐の素速いパスさばきでチャンスを作り、ゴール前のサインプレーでCTB平がトライし、15−14と1点差とする。ここから試合はさらに白熱した。

三洋の切り返しを、サントリーもまた切り返す繰り返し。後半32分あたりからはサントリーが三洋ゴール前に迫って猛攻。37分には、PGチャンスを得る。距離は30メートルほど。ライアン・ニコラスがこれを決めて、15−17と逆転。その後は、ボールをキープして勝利した。三洋は、一昨年のリーグ最終戦で敗れて以来のレギュラーシーズンでの黒星となった。

三洋電機は、前半18分にトニー・ブラウン、後半23分にはダニエル・ヒーナン、最後はホラニ龍コリニアシが怪我で退場するなど、主力を次々に欠いて窮地に陥っていった。しかし、終始一貫して攻める姿勢を失わなかったサントリーを称えたい。「ちょっと、ぎりぎりね」。エディ・ジョーンズ監督の第一声は実感だろう。これだけ主力を欠いた三洋には勝たねばならなかったはずである。それにしても、SH日和佐のパスさばき、そして後半はパスにランも織り交ぜたプレーは素晴らしかった。愛好日記的MVP。

三洋の霜村誠一キャプテンは、「少しずつの差でしょう。勝ちたい気持ち、前に出る力、サントリーのほうが少し上だった気がします。でもこれで終わりではない。修正して、負けないチームになっていきたいと思います」と笑顔だった。勝ったサントリーのエディ・ジョーンズ監督は、「キックを使えば簡単だったかもしれませんが、サントリーのスタイルで勝つことが重要でした。選手はよくやってくれました。ただ、攻撃はシャープではなく、改善する点はたくさんあります」と、課題を口にしていた。

◎トップリーグ第10節結果(11日)
東芝ブレイブルーパス○21−12●神戸製鋼コベルコスティーラーズ(前半7-5)
サントリーサンゴリアス○17−15●三洋電機ワイルドナイツ(前半0-15)
クボタスピアーズ●11−33○リコーブラックラムズ(前半8-10)
トヨタ自動車ヴェルブリッツ○57−28●豊田自動織機シャトルズ(前半12-22)
NECグリーンロケッツ●19−24○NTTコミュニケーションズシャイニングアークス(前半14-9)


|

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


  • « 天理大フロントスリー | トップページ | 大学トーク&TL10節結果ほか »

    「試合レポート」カテゴリの記事




    コメント

    昨日秩父宮で2試合を生観戦したが、サントリーの徹底的なアタックが最後に身を結んだと思う。三洋の固いディフェンスを縦突破するエデイー・ジョーンズ監督のスタイルがやっと完成の域に入ったのだろう。これで三洋、東芝、サントリー、トヨタの4強がほぼ横一戦に並んだので、最終節の直接対決が非常に楽しみだ。

    投稿: ローズプレステージ | 2010年12月12日 17:15

    秩父宮の2試合とも素晴らしい試合でテレビの前で釘付けでした。神戸は負けたけどここ数年で一番いい出来だったと思います。サントリーは本当に展開ラグビーが徹底されていて観てて気持ちよかったです。この2試合を観る限り日本ラグビーの未来は明るいと言ってもいいのでは。

    投稿: ふくやん | 2010年12月11日 21:48

    久しぶりに秩父宮へ行きました。サントリーの敢闘、また、後半の前半までの三洋の真正面からのデフェンス。格好をつけない者同士のラグビーをたっぷり堪能できました。

    投稿: エリス少年 | 2010年12月11日 21:44

    子どもが小さい事もあってせっかくのスカパーも見れない事もありますので、愛好日記的MVPはうれしいです!シリーズ化をお願いします!特に接戦であれば両チーム村上さん認定でお願いします。
    MOMとかならずしも同じではないですよね。選手も励みになるのでは?

    投稿: タツヤキ | 2010年12月11日 19:43

    コメントを書く



    (ウェブ上には掲載しません)


    コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



    トラックバック

    この記事のトラックバックURL:
    http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/86642/50270464

    この記事へのトラックバック一覧です: TL10節土曜の結果:

    » 三洋に土 [海風が強く吹いている]
    トップリーグ第10節。 秩父宮に13000人。 ファンの嗅覚はいつも正しい。 東芝21ー12神戸製鋼 サントリー17−15三洋電機 大畑の秩父宮ラストゲームかも、とメインイベント感たっぷりの第1試合。 東芝が後半、チームとしての完成度の違いを見せつける。 主役は大畑... [続きを読む]

    受信: 2010年12月12日 17:10

    « 天理大フロントスリー | トップページ | 大学トーク&TL10節結果ほか »