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TL12節土曜の結果

土曜日は名古屋の瑞穂ラグビー場にいた。寒かった~。トップリーグ第12節の豊田自動織機シャトルズ対コカ・コーラウエストレッドスパークス、トヨタ自動車ヴェルブリッツ対クボタスピアーズの2試合をJSPORTSで放送。僕は第1試合を解説した。

トスに勝ったコカ・コーラウエストは、先蹴りを選択。豊田自動織機は「後半さらに風が強くなる」(田村誠監督)と読んで風下を選択した。負ければ自動降格が確定してしまう崖っぷちの豊田自動織機は、自陣から徹底してボールをキープして攻めた。しかし、ここでミスが多発する。コカ・コーラウエストはこのミスを逃さず、CTBベイトマンらがトライを重ねた。豊田自動織機も我慢強くつないでNO8斉藤がトライを返し、前半を終えて、28-5。後半風上に立つことを思えば、ぎりぎりの点差で粘った感じだった。

後半は、逆にコカ・コーラウエストが風下で苦しい展開に。豊田自動織機はSOウィリアムズ、N08斉藤、FL植原らを軸に攻め込み、一時は28-19と9点差に迫った。しかし、コカ・コーラウエストのディフェンスの反応は素速く、大きくは崩れない。試合終了間際には12点のリード(31-19)を守るためにボールをキープし、豊田自動織機の最後の反撃をFB大門のトライだけに抑えて7点差で勝利した。向井昭吾監督は、「ディフェンスがやっと機能し始めた」と安堵の表情。コカ・コーラウエストは10位以内も視野に入ってきた。

一方の、豊田自動織機は自動降格が確定。田村監督は「コカ・コーラはこうした修羅場を何度もくぐり抜けてきている。選手交替にしても、向こうが先手を打った。そういう意味では、僕の負けでもあったと思う」と淡々と話した。

第2試合の直前、NTTコミュニケーションズシャイニングアークスの勝利が伝えられ、この時点で、クボタスピアーズの自動降格が決まった。しかし、そのことは選手には伝えられなかった。クボタは最後の望みにかけ、立ち上がりからアグレッシブに攻めた。前半25分までは完全に試合を支配し、WTB伊藤らのトライで19-8とリードする。しかし、34分、SOアイイが3人、4人とディフェンスを翻弄するランニングでトライを奪って19-13とすると、後半は、風上に立ったトヨタペースに。

クボタも意地を見せたものの、最終的には8トライを奪うトヨタの快勝だった。マンオブザマッチにも選ばれたアイイは、神業のようなインターセプトも含めて4トライ。前節も3つのインターセプトを決めており、相手のパスを読み切る卓越した才能を見せつけている。「非常に課題の多いゲーム」とはトヨタの朽木泰博監督。「攻撃に関しては地力がついてきているが、攻撃エリアに入るまでの進め方は、もう一段階レベルを上げないと優勝はできない」と、プレーオフを見据えた。

自動降格が決まったクボタの円陣では涙にくれる選手もいた。荻原キャプテンは、「トップリーガーとして、あと1試合、上を向いて戦おう」と語りかけたという。記者会見では、佐野順監督が、「これが今の実力だと真摯に受け止め、残り1試合、トップリーグの一員として恥ずかしくない試合をします」と言葉を絞り出した。トップリーグ中堅チームとして存在感を保ってきたクボタが降格。荻原要キャプテンの「いま、一生懸命、現実を受け止めています」という言葉が印象に残った。

他会場の試合は以下の通り。東芝の松田努選手が、40歳7カ月25日という、トップリーグ史上最年長トライを記録した。

■トップリーグ第12節結果(25日)
神戸製鋼コベルコスティーラーズ●42-44○サントリーサンゴリアス(前半27-20)
福岡サニックスブルース●14-31○東芝ブレイブルーパス(前半0-5)
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス○36-10●ヤマハ発動機ジュビロ(前半17-3)
NECグリーンロケッツ○31-20●近鉄ライナーズ(前半12-3)
豊田自動織機シャトルズ●26-31○コカ・コーラウエストレッドスパークス(前半5-28)
トヨタ自動車ヴェルブリッツ○53-26●クボタスピアーズ(前半13-19)

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    コメント

    社会人ラグビー決勝、三洋-サントリー同点引き分け両チーム優勝は96年2月でしたから、吉野は35歳ですね。この試合にウィングで出場し3トライと爆発、最後の尾関のロスタイム同点トライにもラストパスを送ってます。当時としては大変な年長選手でした。
    今はトレーニング理論も進化して、どの種目も選手寿命が長くなりましたが、それにしてもみなさん立派です。

    投稿: オイストラフ | 2010年12月29日 20:02

    ホームズスタジアムの帰り、地下鉄の駅で
    イアン・ウィリアムスご一家を見かけました。
    神戸を3連覇に導いたあの劇走は、
    今でも多くのラグビーファンの心に
    焼き付いていると思います。
    神戸VSサントリー戦、
    大畑選手と小野澤選手のマッチアップは
    本当に見応えがあり、感動的でもありました。

    投稿: マル | 2010年12月26日 07:00

     大畑大介選手、肩の脱臼?最終戦の指定席券購入済なので、無駄にならない様に2週間で治してもらいたいです。

    投稿: rugbyhead | 2010年12月25日 23:52

     史上最年長トライですか。
     そういえば、昔、社会人ラグビー決勝三洋戦で
    トライあげたサントリーのベテラン選手吉野さん
    (日立一高OB) ウィング?同点トライ?
    (記憶が薄くて申し訳ありません。)が当時
    何歳でしたでしょうか?

    投稿: Jaco | 2010年12月25日 23:07

    村上さんこんにちは。
    いつも興味深く拝読しております。

    トップリーグが14チームに拡大されてから
    5シーズン目にして初めて、
    14チーム全てが2ケタ勝ち点を記録しましたね。

    今シーズンは、負けても4トライ&7点差以内で
    勝ち点2を奪う「ただでは負けない」チームが
    増えたことが、混戦の面白さに
    繋がっていると思います。

    それにしても、今までトップリーグで
    「6位」と「8位」にしかなったことがなかった
    クボタが一気に降格してしまうとは予想外でした。
    来季は有望新人が多く入社するようですので
    巻き返しに注目したいです。

    投稿: 鷹 彰吾 | 2010年12月25日 21:59

    どうして降格するほど弱くなってしまったのでしょうか? 1年で復帰できる可能性は?
    村上さんの感想をお聞きしたい。
    いいチームだと思うんだが。来季は新人もいいしなあ。

    投稿: クボタファン | 2010年12月25日 21:28

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