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2010年5月2日 - 2010年5月8日

日本対アラビアンガルフ戦結果

5月8日、アジア五カ国対抗の日本代表対アラビアンガルフ代表戦が秩父宮ラグビー場で行われ、60-5で日本代表が勝利した。日本は勝ち点「5」と4トライ以上のボーナス点「1」の6点を獲得。計12点とし、三連覇へひた走っている。快晴のなか、お客さんは5,328人。試合前には急逝した元日本代表の渡邉泰憲さんへの黙祷が捧げられ、日本代表選手達は左腕に喪章をつけて試合に臨んだ。

「きょうは、ちょっとミス多いね」と日本語で語り始めたジョン・カーワンヘッドコーチの言葉通り、勝つには勝ったが応援するファンのみなさんを安心させられる内容ではなかった。先週の韓国戦から先発9名のメンバー交代をし、経験の浅い選手が多かったとはいえ、ラインアウトのコンビネーションが合わず、相手のプレッシャーを受けていない中でのスローフォワードなどミスが多発、前半に関しては韓国戦よりむしろ内容は悪いほどだった。

後半は、いいテンポで攻めるシーンもあり、初キャップのCTB金澤、SH和田がトライをあげるなど格段に動きが良くなったが、反則、ミスはなくならず、スッキリしない試合展開だった。ただし、先発出場のCTB金澤、途中出場のSH和田、SO山中の初キャップ組に関しては、及第点の動きはしたように見える。特に金澤は、タックルも堅実で、素速いロングパスで先制トライを演出したり、後半10分に持ち前の加速力で防御を振り切って代表初トライと気を吐いた。「リコーでプレーするときより、リラックスしてできた気がします。海外の大きな選手とプレーするのは楽しい。思い切ってぶつかっていけますから」(金澤)。2試合目のWTB長友も、緊張感たっぷりだった韓国戦に比べて伸び伸びプレーし、好タックルで客席を沸かせるなどバネの効いたランニングを披露した。

「きょうは、スタートを良くするのがテーマだったが、それは達成できなかった。もっとスピーディーなゲームがしたかった。ラックからの早いボール出しができたときは、いいトライがとれており、方向性は間違っていない。フロントロー(FW第一列)や和田、山中といった若い選手が活躍してくれたことも収穫です」と、カーワンヘッドコーチは不満の内容ながら収穫に目を向けた。北川選手が相手にパンチをしたとしてシンビンになった件については、「北川がパンチを受けたのであり(映像にて確認した模様)、レフリーの間違いだったと思います」と話していた。

菊谷キャプテンは「相手がブレイクダウンで倒れ込んでボールを殺していても、それをスイープしていかなくてはいけなかった。きょうは、お客さんもフラストレーションがたまる試合だったと思うので、来週のカザフスタン戦は、さらにいいプレーを見せたいです」と次週を見据えた。

一方、ペルシャ湾岸諸国に世界各地から仕事で駐在している選手が軸のアラビアンガルフは、2年前の114-6の完敗から大幅にスコアを詰めた。コックスヒル主将は、「2年前よりジャパンも向上しているのに、スコアを半分にすることができた。我々もレベルアップできたということ。選手はよくやったと思う」とコメント。世界同時不況で本国に帰っていく選手が多い中、かえって結束が強まったそうだ。完全アマチュアチームで、個人練習が支えだという状況で立派だと思う。

なお、日本の試合のあと、香港で行われた香港代表対カザフスタン代表の試合は、香港が勝利。勝ち点を「12」として日本と並んだ。香港は、残すところ日本戦のみ。日本はあと2試合を残すが、15日のカザフスタンに4トライ以上を獲得して勝利しても勝ち点「18」となるため、この時点では優勝は決まらないことになる。いずれにしても、22日の香港代表戦が優勝決定戦であり、2011年ワールドカップ・アジア代表をかけての戦いになる。

◆5月8日の試合結果
日本代表○60-5●アラビアンガルフ代表(前半26-0)
香港代表○19-15●カザフスタン代表(前半14-6)

追記◎先日、博多に行った際、ろばた焼き「磯貝」天神店に行った。店長の松尾さんは、佐賀工業、法政大学と進んだラグビーマンだ。刺身、超おいしかった。行列ができる人気店です。

Isogai


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日本代表、前日練習

金曜日の朝、東京に向かった。8日、アラビアンガルフ戦に臨む日本代表は、午前10時より、秩父宮ラグビー場で調整。今回は、金澤、トゥプアイレイの両CTBなど初ユニットもあり、コンビネーションが課題。菊谷キャプテンも、「経験の浅い選手が多いので、そこは難しくなるかもしれない。韓国戦は前半10分、自分たちのミスで崩れている。一戦目だったからといって言い訳は出来ないし、今回はもっと言い訳は出来ない。いい入りをしたい」と話していた。

Kanazawa

カーワンヘッドコーチは、「若い選手には大きなチャンスになる」と、その活躍に期待を寄せる。リザーブのSH和田、SO山中も途中出場は濃厚。「山中に関しては、インサイドCTBかSOでプレーさせることになるでしょう」と、日本人SOを育てたいと話していた。写真は、初キャップとなる金澤選手。「身体が小さいので、スピードとステップで抜いていきたい」と抱負を語った。大阪からご両親も応援に来るみたいだ。

Arabian

日本代表が宿舎に帰ったあと、アラビアンガルフが秩父宮に現れた。きょう到着して、明日の試合後に帰国するというハードスケジュールだったが、さすがにそれは厳しいということで、選手は一泊伸ばしたみたい。それぞれ仕事を持つ完全アマチュアの選手達に休みはそう多くない。コーチのバートウィッスルさんは、「日本代表はアジアでベストのチーム。選手達の力も試されることになる。明日は、ディフェンスで粘り、ランニングラグビーがしたい」とコメントしていた。

Kikutani

この顔は? 菊谷キャプテンである。「この髪型、夢だったんです」と、火曜日の夜、龍コリニアシ選手の奥さんに編んでもらったらしい。ただし、きょう散髪に行って明日の試合はさっぱりしてプレーするとのこと。これで見納めかな?

◎対アラビアンガルフ代表戦、日本代表出場予定メンバー
1平島久照、2湯原祐希、3仲村慎祐、4ルーク・トンプソン、5北川俊澄、6豊田将万、7シオネ・バツベイ、8菊谷崇、9吉田朋生、10ジェームス・アレジ、11長友泰憲、12金澤良、13アリシ・トゥプアイレイ、14遠藤幸佑、15松下馨/16木津武士、17藤田望、18大野均、19タウファ統悦、20和田耕二、21山中亮平、22ライアン・ニコラス

お知らせ◎5月16日、近鉄花園ラグビー場にて、「第4回関西ラグビーまつり」が開催されます。メインゲームは12:30より「近鉄ライナーズ 対 関西学院大学」。午前中(10:00〜)はラグビースクール大会。10:45からは、高校の奈良県選抜対八幡工業(滋賀)。午後は、関西大学Aリーグセブンズ大会(全8チームが参加)や、女子セブンズ、名門高校OB戦。このほか、タグラグビー体験コーナー、大抽選会、ラグビー掘り出し物市など盛りだくさんの内容になっています。入場料は、一般=1,000円 (前売800円)、高校生=300円(前売200円)※中学生以下無料。男女ペア券=1,500円(当日売りのみ)。チケットぴあ・ファミリーマート・サークルK・サンクスにて発売中!(Pコード 816-215)

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Wユース最終日結果

Fin1

4月28日に開幕したサニックス2010ワールドラグビーユース交流大会最終日である。福岡県の天気予報では、日中26度まで気温が上がるということだったが、体感気温はそれ以上だった気がする。11回目を迎える単独高校の世界大会で頂点に立ったのは、ニュージーランド(NZ)のハミルトン・ボーイズ・ハイスクールだった。NZの高校が優勝するのは5回目。ハミルトンは初めてだ。試合前は、3、4位決定戦を戦った両チームが花道を作って決勝戦の両チームを送り出す。選手が自然にそういう気持ちになる。この儀式はとてもいい。

Fin2

決勝戦は、国歌吹奏もあって厳かな雰囲気で始まった。連戦でやや疲れの見えるトルロ・カレッジに対して、ハミルトンボーイズ・ハイスクールの攻撃力が上回り、ジョシュ・ファアガル(12番)、リーガン・ウエア(13番)の両CTBがやわらかなランニングスキルで次々にラインブレイク。前後半あわせて6トライを奪った。(※当初、ミアース、ノウェルの両CTBと書いていました。これはトルロカレッジの選手です。大変失礼しました。コメントでご指摘いただき、ありがとうございました)

トルロは、イングランドU18代表のPRコーワン-ディッキーを早々に怪我で欠き、防戦一方の戦いとなった。ハミルトンのアダム・バーンキャプテンは、「いろんな国のプレーが見られて勉強になった。これからのチーム作りに生かしたい」と語った。NZの高校はこれからがシーズンになる。カークハムコーチも、「NZの高校チームはレベルが高い。このあとの国内シーズンで優勝して初めて、世界一の高校チームだと証明することになる」と話していた。

Shugo

この日、会場を盛り上げたのは、地元の東福岡だった。5位決定戦ではあったが、フランスのダックス・ランドと、昨年の決勝戦の再現。そして今大会二度目の対戦だった。狭いスペースを短いパスで巧みにつなぐダックスに先制されたが、後半はSO布巻、LO水上らを軸に猛反撃し、5点差まで迫った。昨年の準優勝に比べると物足りないが、今年の海外チームは真面目に走り続ける好チームが多かった。谷崎監督も、「まだまだだと感じさせられた。(チーム力を)伸ばしてくれる大会ですよね」と感想を語っていた。

Higasidax

3、4位決定戦はヒルズ・スポーツがマレイ・フィルヨエンを圧倒した。試合後は両チーム揃って祈りを捧げていた。これも、いいシーンだった。

Inori

最後は、勝利の雄叫び。ハミルトンのハカ。この後、ロッカールームからは歌が何曲も聞こえてきた。

Haka

◎最終日結果
・15、16位決定戦
韓国高校選抜●5-22○小倉
・13、14位決定戦
伏見工業○31-28●大阪朝鮮
・11、12位決定戦
ブリティッシュ・スクール(ウルグアイ)○21-12●流経大柏
・9、10位決定戦
ラトゥ・カダヴレヴ・スクール(フィジー)○44-12●佐賀工業
・7、8位決定戦
桐蔭学園○62-7●京都成章
・5、6位決定戦
ダックス・ランドH.S(仏)○17-12●東福岡
・3、4位決定戦
マレイ・フィルヨエンH.S(南ア)●7-57○ヒルズ・スポーツH.S(豪州)
・決勝戦(1、2位決定戦)
トルロ・カレッジ(イングランド)●8-40○ハミルトン・ボーイズH.S(NZ)

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Wユース5日目結果

Toin

5月4日、福岡県宗像市のグローバルアリーナに戻った。サニックスワールドラグビーユース交流大会の残り2日を取材する。きょうは日差しが強く、夏のようだった。朝一番の試合では、桐蔭学園が強豪のダックス・ランドに大健闘。敗れたが日本の高校ラグビー関係者に「桐蔭強し」を印象づけた。SO小倉、WTB竹中、FB松島、すごいです。

Rsa

京都成章も健闘したが東福岡の攻撃力を止めきれず。きょうは、布巻がSOに入ってラインを自在に動かした。注目の準決勝2試合は、スタンドも熱を帯びた。写真は、南アのマレイ・フィルヨエンH.Sを送り出す京都成章、東福岡、そしてオーストラリアのヒルズ・スポーツH.S。この大会で習慣化した儀式。そのマレイ・フィルヨエンは、イングランドのトルロ・カレッジを追いつめ、スタンドも大いに盛り上がった。しかし、決勝進出はトルロ・カレッッジに。

Cummins

NZ対豪州対決となった試合も、他のチームがグラウンドに下りてきて選手を送り出す。松葉杖は、ヒルズ・スポーツH.Sのキャプテン、スティーブ・カミンズ。204㎝のロックで走力もあり、ワラタス・アカデミーにも入っている。数年後に、ワラタスでスーパー14デビューするかもしれない。覚えておこう。

試合は、ヒルズの激しいコンタクトプレーがハミルトンを苦しめたが、ハミルトンは、SOスミス、FBヒラらが卓越したランニングスキルで、防御を破り、真面目なサポートプレーも光って18-0とヒルズを突き放した。「ターンオーバーを許しすぎた」とヒルズのクリス・ホークスコーチ。最後まで粘り強かったハミルトンのPRアームストロング選手に、週に何回練習しているの?と質問したら、「8回」との返事。「月曜は朝と夜、火曜日も朝と夜…」。それだけやってればね…。ちなみに、アームストロング選手のサイズは、194㎝、120㎏。大きくて運動能力の高い選手が毎日二部練習していたら、強いわけである。

この結果、明日の決勝戦は、ハミルトン対トルロ、3位決定戦は、マレイ・フィルヨエン対ヒルズ、そして、東福岡は、5位・6位決定戦で、フランスのダックス・ランドと戦うことになった。これ、面白そう。

Phillippe

最後の写真は、フランスのダックス・ランドH.Sのフィリップ・デュボアコーチ。エンブレムは昨年同様、このツアー用に作ったもの。かぶっている桜の帽子は、昨年、この大会で買ってからずっとかぶっているのだとか。「5月22日の、ハイネケンカップ決勝はトゥールーズ対ビアリッツになりましたけど、見に行きますか?」と聞いたら、「パリは遠すぎます」とのこと。

◎順位決定トーナメント2日目結果(5月4日)

◇1位~8位トーナメント
ダックス・ランド・H.S(仏)○17-14●桐蔭学園
京都成章●19-45○東福岡
トルロ・カレッジ(イングランド)○38-32●マレイ・フィルヨエンH.S(南ア)
ハミルトン ボーイズH.S(NZ)○18-0●ヒルズ・スポーツH.S(豪州)

◇9位~16位トーナメント
伏見工業○38-12●韓国高校選抜(大韓民国)
小倉●22-53○大阪朝鮮
ブリティッシュ・スクール(ウルグアイ)●8-13○ラトゥ・カダヴレヴ・スクール(フィジー)
佐賀工業○19-17●流経大柏

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デックス東京ビーチにジャパンが

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5月2日、きょうは東京だった。お台場のデックス東京ビーチにて、日本代表のイベントがあったので、見学に行ってきた。ゴールデンウィーク中に行われている、お台場「DECKS SPORTS FESTA 2010」のイベントにラグビー日本代表が参加したもの。午後3時からと5時から、2回に分けて、子供達がパスやタックル、ラインアウトのリフティングなどを体験できるイベントで、今朝、韓国から帰国したばかりの日本代表選手5名が参加(菊谷崇、大野均、ルーク・トンプソン、田中史朗、堀江翔太)。

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そして、イベントの合間には、マッスル・パークを訪れ、ストラックアウトや、体力年齢を測るアトラクションを体験。突然やってきたラグビー選手に、周囲のお客さんは、「あれ誰? 日本代表のラグビー選手だって、大きいねぇ」などなど、そんな感想をもらしていた。トンプソン選手が男前だったからか、しきりに写真を撮っている女子もいた。

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ストラックアウトは、大野選手と菊谷キャプテンがチャレンジ。大野選手は振るわなかったが、菊谷キャプテンは5枚抜きで面目躍如。堀江選手と田中選手は体力年齢が54歳から57歳という不甲斐ない結果に、菊谷キャプテンが、「宮崎合宿からやり直し!」と突っ込む場面も。まあ、これは無理しないように、軽く挑戦しているから仕方のないところ。イベントを終えた選手達は熊谷に移動。明日から、8日のアラビアンガルフ戦に向けての調整に入る。

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こちら、僕が着ているTシャツは、カザフスタン戦(15日)の前売りチケットを、5月9日までに購入した人にプレゼントされるもの(3Lサイズ、デカすぎ)。黒字にピンクで文字が入っている。香港戦(22日)は、赤で、16日までに前売り券を買うともらえる。「早トクチケット」での応援Tシャツ企画である。サイズは、S、M、L、XL、3Lの5種類。Tシャツは試合当日、正面入口側の引換所にて交換。詳しくは、コチラより。

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さて、サニックスワールドラグビーユース交流大会は、順位決定トーナメントに入った。一次リーグで1位、2位と、3位、4位に分けて組み分けが行われた。日本勢では、東福岡、桐蔭学園、京都成章が各組2位で上位トーナメントに進出した。

2日の結果は以下の通り。観戦した知人の情報では、ダックス・ランドとトルロ・カレッジが1点差勝負を繰り広げたり、桐蔭学園が南アのマレイ・フィルヨエンに最後に逆転負けするなど拮抗した試合が多かったみたい。この大会のいいところは、全チームが同じ試合数をこなせること。最終日に1位~16位までが決まる。3日はお休み、次は5月4日の開催。優勝争いとなる準決勝は、イングランド対南アフリカ、NZ対豪州となった。

◇1、2位トーナメント
ダックス・ランドH.S(仏)●20-21○トルロ・カレッジ(イングランド)
マレイ・フィルヨエンH.S(南ア)○20-18●桐蔭学園
ハミルトン・ボーイズH.S(NZ)○103-3●京都成章
ヒルズ・スポーツH.S.(豪州)○24-10●東福岡

◇3、4位トーナメント
ラトゥ・カダヴレヴ・スクール(フィジー)○65-15●韓国選抜(大韓民国)
ブリティッシュ・スクール(ウルグアイ)○47-26●伏見工業
佐賀工業△19-19△小倉(ファーストトライのルールで佐賀工が上位へ)
大阪朝鮮●10-14○流経大柏

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