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2010年9月19日 - 2010年9月25日

ラグマガ11月号発売

2001回目の更新です。コメントをくださった皆様、ありがとうございました。久しぶりの人もいましたね。元気でしたか? ずっと読んでくれて嬉しいです。これでまた続けていく元気が出ました。

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2001回目の更新は、ラグビーマガジン11月号発売日になった。きょうは、大学の試合があるんだけど、僕はこれからトップリーガーのインタビューに行く。その様子は次の日記にて。僕がラグマガ編集部にいたのは、1987年4月から1997年2月まで。この10年間に、ラグビースクールからワールドカップまで、あらゆるカテゴリーの取材をしたことが僕のベースになっている。

最初はとにかくガムシャラにやっていたのだが、途中から心がけていたのは、「詳しくなりすぎない」ことだった。専門誌だからといって、あまりに専門的すぎると新しい読者が入って来られない。ラグビーに関心を持った人をいつでも歓迎する「入口」はいつも用意しておこうと思っていた。というわけで、このブログも「入口」であり続けたい。

ようこそ、ラグビーの世界へ。いつだって、ラグビーの扉は開かれています。どんどん中に入っちゃってください。楽しいことや、感動することが、たくさん待っていますよ。

Cover_1011_daigaku

さて、今号のラグビーマガジンは、別冊付録・大学チーム2010年度写真名鑑付き。表紙の中央は、王者・帝京大の吉田光治郎キャプテン。今年の大学ラグビーの結末は、連覇か、初制覇か、王座奪還か。写真に写っているキャプテン達が鍵を握っているわけだ。

本誌の表紙は、シーズン後の引退表明をした大畑大介選手。40歳のトップリーガー松田努選手のショートインタビューも。「辞めなかっただけ」って、いいコメントだと思う。
トップリーグの記事も多いのだが、大学は帝京大のレポートから始まる。「今年はどこも手強い。早稲田や東海との対戦は、ギリギリの勝負になると思っています」(吉田キャプテン)。東海大は、マイケル・リーチ、豊島翔平、両選手のインタビュー。「相手チームや周りの人に、東海はいいチームだったな、と思われたい」(リーチ)。なぜそういうコメントが出たのかは、記事をお読みください。

早稲田は有田隆平キャプテンと、西田剛主務の対談。慶應は、栗原大介、村田毅の両LOの紹介。明治は、杉本キャプテンが抱負を語っている。この他、主要大学のキャプテンインタビューや、レポートがずらり。大学ラグビーファン、必読です。

ぱらぱらとページをめくると、ABCラジオからのインフォメーションが。「関西の名物ラグビート-ク番組、ムキムキ!ノーサイド劇場(毎週金曜日)、赤星憲広氏(元阪神タイガース)を新パーソナリティに、今年もキックオフ!」。10月8日から。僕も15日の回に出演予定。と、最後に番宣してしまいました。

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2000回達成

この更新で2000回である。なんだか2000本安打みたいで気分がいい。2005年3月から書き始めて5年あまり、最初の年に365日休まず書いたら、アクセス件数が増えて止められなくなった。現在までの累計アクセス件数は、16,667,854である。ラグビー現場でお会いする人に、「ブログ読んでます」と言われる回数も確実に増えている。少しでも待っている人がいる限り書こうと思っているうちに、ワールドカップ日本開催も決定するし、7人制ラグビーはオリンピック種目になるしで、どんどん止められなくなってきた。

こうなったら、2019年までは書き続けるしかないじゃないか。それでブログ引退かな。そこまで行ったら、ほぼ日記でも、5000回更新は行けるのかもしれない。イチローと競争するみたいな気分である。記念に一人で居酒屋に行こうと思ったら祝日で休みの上に仕事がたまって身動きできず。降りしきる雨の朝、墓参りだけ行ってきた。これからしばらくは、どんな「飲み」も、2000回記念である。

今朝(23日)の京都新聞朝刊には、「関西大学ラグビーリーグ 来月10日に開幕 同大、天理大軸に混戦」と、カラー写真入りの記事。日程も載っている。その下には、「7人制ラグビー男女実施へ 13年国体から」の記事も。いいぞ、京都新聞。この調子でラグビーを書いてほしい。

ベースボール・マガジン社からは、日本ラグビー激闘史の第2号も送られてきた。「出た、大西マジック!」。1981-82年の特集だ。編集部選定のベストフィフティーンには、僕が大好きだったSO松尾雄治さん、FB谷藤尚之さんの名前も。FLは遠藤敬治(明大)かぁ、めちゃくちゃ懐かしい。

というわけで、2001回目以降の更新も肩に力は入れず、愛好日記らしく、書きたいことを自然体で綴っていきたい。読んでくださっているみなさん、またラグビー現場でお会いしましょう。

追記◎ノーサイドプロジェクトは、11月6日のイベントから本格始動します。本ブログのスケジュール欄にも掲載の通り、トークコーナーのゲストは、東芝の廣瀬俊朗、冨岡鉄平、三洋電機の霜村誠一の三選手です。申し込み受付開始は、9月27日より。前回までは座る場所がなくて、しんどい思いをした人も多かったと思いますが、今回はホテルでの開催なので、そのあたりも配慮したいと思っています。申し込み方法などイベント詳細は、25日発売のラグビーマガジンにも掲載されますし、立ち上げられたばかりの「ノーサイドプロジェクトのブログ」にも紹介されています。

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新聞ラグビー記事

日本ラグビー協会が、ジュニア、ユース世代を対象とした「発掘・育成プログラム」の一環として実施している、「セブンズアカデミー(女子)」の第4回が9月24日(金)~9月26日(日)、流通経済大学にて行われる。他競技からの転向7名を含む16名が参加する。

22日の昼間、フジテレビの「笑っていいとも」に俳優の濱田岳さんが出演していた。「中学と高校の途中までラグビー部だったんです」と言うと、タモリさんが、「俺、ラグビー大好きなんだよね」。濱田さんは獨協高校だった。タモリさんが、横にいた中村光宏アナウンサーもラグビーをしていたことを紹介していた。慶應高校でラグビー部に所属していたようだ。

書くのが遅くなってしまったが、21日の毎日新聞夕刊(関東版かな?)に「仲間支えに再トライ 酒気帯び運転の元日本代表」と記事。今年の3月に酒気帯び運転で追突事故を起こし、プロ契約を破棄された7人制ラグビーの元日本代表、フォラウ愛世(マナセ)選手が、9カ月ぶりに公式戦に出場したという記事だ。

記事はこんな感じで始まっている。《事故後はざんげと自責の日々。妻と幼い子を抱え途方に暮れていた時、高校の後輩が仕事を紹介してくれた。別の後輩はクラブチーム入りを勧めてくれた。仲間たちへの感謝を胸に、再び楕円球を追い始めている》

クラブチームのタマリバでのプレーである。《明け方に家を出て、黙々と5キロを走る。日中は家の解体や基礎コンクリート打ちなどの仕事をこなし、夕方帰宅すると再び3キロのランニング。その後50メートルダッシュを何度も繰り返す。「車の運転はやめ、飲み会でも水とお茶です」》。再起に期待したい。記事はWEBでも読めるし、英訳されて「英文毎日」のHPでも紹介されている。

22日の朝日新聞の夕刊には、「7人制ラグビー日本選抜 史上最年少の布巻 世界を学んだ 意識変わった」の記事。東福岡高校の布巻峻介選手の記事だ。4カ月あまりのニュージーランド留学に触れ「自分の力が通用しないことが分かった。練習への意識が変わった」と述べている。

2016年のオリンピック、2019年のワールドカップ日本開催の影響もあってだろう。ラグビーの記事が徐々に増えている。

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オールブラックスの神業

体格に劣る日本人が世界で勝つには、針の穴を通すような正確さで、相手を見ずに阿吽の呼吸でパスが通せるくらいまで個々の技術と組織力を磨き上げなければならない。このようなことは、昔から言われてきたわけだが、今や世界の強豪国のパスやキックの正確さは驚くべきレベルにある。その先端を行くオールブラックスの神業パスとキックを紹介する画像を、海外ラグビーに詳しい知人が教えてくれた。

僕も、うなりました。ほんとか、これは…。かっこ良すぎる。

http://bit.ly/bL3ZAj

追記◎画像を見た私見ですが、パスに関しては日本でも真似できる選手がいると思います。でも、キックはあんまりいないだろうと思われます。オールブラックスがあれをすべて一発でクリアしていたら、もう「凄い」としか言いようがないですね。

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SCIXシンポジウム

きのうは敬老の日。仕事があったので前日に両親と食事。我が町内は100世帯くらいあるのだけど、70歳以上の人が約60名いらっしゃると聞いた。 両親ももちろんその中に入っている。ご近所のみなさんとは交流が密な町内だとは思うけど、声をかけ合っていかなきゃなと改めて思う。

20日は兵庫県・神戸駅近くにある神戸新聞・松方ホールに行ってきた。特定非営利活動法人SCIX(スポーツ・コミュニティ・アンド・インテリジェンス機構)の10周年記念シンポジウムを取材するためだ。旧知のラグビー関係者にたくさん会って、ひたすら挨拶し、結局誰ともゆっくりお話しできないという状況に陥ってしまった。みなさん、失礼しました。

第1部では、「スポーツを通して人と、地域を育てる」と題して、日本ラグビー協会の森喜朗会長が約1時間講演。「きょうも私の高校のラグビー部の後輩達が来ています。仕事をしながら、ラグビーの普及活動に精を出している。なんで、ラグビーをやる奴はこうお人好しが多いんだろう(笑)」。そんな話で始めて、ボールを確保する「セービング」を身振り手振りで表現するなど、熱くスポーツの価値を語った。

Scixs

第2部は、サッカー日本代表の元監督、岡田武史さん、神戸大学教授の金井壽宏さん、JOC理事の河野一郎さん、そしてSCIX理事長の平尾誠二さんが参加してのパネルディスカッション。テーマは「スポーツのコアバリューとは~世界に通じる人材の育て方~」。非常に興味深い話がたくさんあった。

岡田さんは世界で活躍するサッカー選手について、「メンタルで(海外の選手やチームに対して)コンプレックスを持っている選手はダメ。いま活躍しているのはそうではない選手ばかり。長友なんか、なんにも考えていないから(笑)」などと会場を笑わせつつ、「でも、僕は海外でプレーすること自体が素晴らしいという考え方は変えなきゃいけないと思う。なぜ海外から来るコーチを、ありがたがるのか。僕は日本人でもできるんじゃないかと思っていた」と力強い言葉を次々に繰り出して、500人以上の聴衆を一気に引きつけていた。

「海外で活躍する選手は日本の地図で世界を見ていない」(河野氏)、「何歳の時に誰とどういう体験をするかが大切」(金井氏)、「スポーツのコアバリューは、生きる力がわいてくるということ。人間を昂ぶらせるものがある」(平尾氏)。90分以上のシンポジウムだったので、この言葉だけ切り取っても分かりにくいのだが、それぞれの立場でテーマについて語り合った。

岡田さんの言葉は、サッカーのワールドカップを見たばかりということもあるのだが、具体的で力があった。最後に会場からの質問があった。「監督の責任とは?」と問われた岡田さんが答えた。「決断することです。加茂さんの下でコーチをしているとき、ああでもないこうでもないと意見を言っていた。でも監督になって分かった。こういうことだったのかと。たったひとつの判断ミスで、ワールドカップに行けなかったりするんですよ。その全責任を監督は負っている」。

続いて、女子サッカー選手から「世界に出て行くために準備することは?」と質問があると、こう答えた。「夢を絶対に忘れないこと、自分で工夫して練習すること、サッカーを好きでいること。運はどこにでも流れている。僕は選手達に、運をつかみ損ねるのは嫌だ、と言った。勝負を分けるのはほんのささいなこと。たった一人が油断したプレーをするだけで負ける。練習でこの線からこの線まで走る、と決めたら絶対に走りきる。一人の選手が1m手前でスピードを緩めるだけで、試合には負けるんです。僕はそれを絶対に許さない。今できる限りのことをする。そうすれば、運は転がり込んでくるものです」

Women

会の最後には、SCIXに所属してプレーする選手達が紹介され、新しく立ち上げられた女子ラグビー部もお披露目もあった。SCIXは、2016年、2020年のオリンピック(7人制ラグビー)に出場するなど、世界に通用する選手を発掘、育成していくことにも取り組んでいく。

終了後は、大学ラグビー部の先輩と夕食をともにし、その先輩のバー「サードロー」で、48歳からラグビーをプレーし始めたMさんと、ひたすら語り合った。で、勢いづいてちょっと飲み過ぎてしまった。朝、自宅の湯船の中に歯ブラシが沈んでいた。なんにも憶えていない…(汗)。

お知らせ◎ベースボールマガジンシャの分冊シリーズ、「日本ラグビー激闘史」の2号が、22日、発売になります。「ヒーロー」で本城和彦さんが取り上げられ、「名門伝説」は早稲田とのことです。早稲田ファンのみなさんは、必読ですね。

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TL第3節日曜の結果

日曜日は締め切り前の原稿書きがあって、パソコンに向かう合間にJSPORTS、スカパー!を見る。トップリーグ第3節の残り1試合、札幌の月寒でサントリーサンゴリアスとNECグリーンロケッツが対戦。先制トライはサントリー。SH日和佐の速攻からFBヒューアットのショートパント、それを取ってCTBニコラスがインゴールに押さえたもの。

しかし、このあとは、NECがいいトライをあげる。WTB吉廣がキックを追ってインゴールに押さえたあと、今度は相手陣深く入ったスクラムから右ショートサイドを攻め、SOロビンスが、CTBトゥイタヴァキとのループプレー、そして好サポートでトライ。15-7とする。36分、サントリーのパスミスをCTB森田が拾って攻め込んだトライも見事だった。後半はなかなか点の入らない展開が続いたが、接点の攻防はややNECが上回っていた気がする。ニリ・ラトゥはタックルにジャッカルに、いい仕事をしてチームを勝利に導いた。

サントリーは、何度も訪れたPKチャンスを狙わずセットプレーからの攻撃を選択したが、トライが取りきれなかった。シーズン終盤に仕上がるようにチームを作っているのかもしれないが、勝ち点を積み重ねなければトップ4に残れなくなってしまう。第4節以降、どうチームをまとめるのか、首脳陣の手腕にも注目である。

土曜日の秩父宮ラグビー場で行われたリコーブラックラムズと福岡サニックスブルースの録画も見たのだが、リコーの前出でる圧力、厳しいタックルがサニックスのミスを誘っていた。この試合だけ見ても、順位争いはまったく予断を許さないことが分かる。日曜日、サニックスの広報から首脳陣、主力選手のコメントが届いたのだが、FB古賀龍二選手のコメントが印象に残った。

「相手のプレッシャーが強く、前半ミスが多くて、自分たちのラグビーができませんでした。勝っているときより負けているときに、どれだけ若手を助けられるかが大事で、それが今回の試合ではあまり上手くできなかったと反省しています。ただ、負け方にもいろいろあって、同じ負けでも1ポイント、2ポイントとれれば、あとのことを考えれば大きい。今回もし勝っていたら、変な気持の余裕もできてしまったかもしれないので、今回の負けがプラスに働く、そういうチームであると信じていきます」

サニックスは、負けはしたが7点差以内の負け、4トライ以上のボーナス点の計「2」をあげ、3節を終えて4位に留まっている。

明治大学と筑波大学の対戦も見た。明治が接点の攻防で激しく戦い、スクラム、モールでもよく前に出た。圧力を受けて筑波はミス、反則を犯してしまう悪い流れに。筑波もラインブレイクできる選手がたくさんいるし、最後は見ていて興奮する展開になったのだが。今シーズンは、JSPORTSとスカパー!で対抗戦を全部見られるのでありがたい。粗削りだけれど、いい選手がたくさんいるなぁ。

◎トップリーグ第3節結果(20日分)
サントリーサンゴリアス●20-25○NECグリーンロケッツ(前半13-25)

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TL3節、金・土の結果

土曜日は名古屋の瑞穂ラグビー場へ行ってきた。トップリーグ第3節、豊田自動織機シャトルズ対東芝ブレイブルーパス、トヨタ自動車ヴェルブリッツ対神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦をJSPORTSで解説するためだ。名古屋はいくぶん涼しくなってきたようだが、第1試合のキックオフ5時はまだ暑かった。

第1試合の立ち上がりは、地元の豊田自動織機が粘り強いディフェンスで健闘した。東芝が最初のトライをとったのは、前半13分、スクラムからのサインプレーでWTB宇薄がインゴール左中間に飛び込んだもの。ここからは東芝がスクラムを押し込んでのトライや、CTBブリューがタックルを受けながら身体を反転させて前に出たトライなどで着々と加点した。

地元サポーターを沸かせたトライは、後半16分、SOウィリアムスの防御背後へのショートパントを確保してつなぎ、香港代表のWTBバーティーが左中間に躍り込んだもの。東芝がキック処理にもたつく間のスピーディーな攻めだった。最終的には、東芝が6トライをあげる貫禄の勝利となった。「いまはやるべきことをやっていく」と瀬川監督。今季目指すスタイルを完成させるのは、まだまだ先という感じだった。

第2試合は好調のトヨタ自動車ヴェルブリッツが関西社会人リーグ時代からの好敵手・神戸製鋼コベルコスティーラーズを迎え撃った。序盤は神戸製鋼がペースを握り、モールを押し込んでのトライで7-0とリード。プロフェッショナルファールでFLブラッキーが一時退場となった10分間も耐え、流れは神戸製鋼かと思われた。

ところが、その後、ゲームは思わぬ展開に。トヨタ自動車CTB難波が相手選手に対して頭突きをしたという判定でレッドカート(退場処分)となる(JSPORTSの映像では確認できず)。BKのキーマンを失った上に14人となったトヨタには明らかに動揺が走った。それでもチャンスでトライを取りきれない神戸製鋼。前半は7-0で終了した。

試合後、トヨタ自動車の朽木監督は明かした。「ハーフタイムの10分が勝負でした。状況を把握し、14人の各ユニットで何をすべきか、リーダーとコーチがチェックしました。私はこう言って選手を送り出しました。『14人で神戸製鋼から勝利をもぎとれたら、凄いことだ。心をひとつに、力をひとつに戦おう』」。退場処分となった難波は試合に出て行く選手達に「申し訳ない」と繰り返したが、選手達は「大丈夫。絶対やったる!」と声をかけたそうだ。笑顔で出て行く選手達がチームの結束力を表現していた。

後半のトヨタは冷静さを取り戻し、SOアイイの正確なキックで地域を稼ぎ、常に優位に戦った。「スクラムやラインアウトからの攻防は人数の不利が出てしまう。ジェネラルプレーを多くすれば、リアクションの速さで勝負できる」(朽木監督)という言葉通り、少ない人数でも機を見てボールを動かし攻めた。後半4分、モールからFLマクドナルドがトライし、アイイが難しいコンバージョンを決めて追いつくと、その後も攻め込んでは神戸製鋼の反則を誘い、アイイが3連続PGを決めて突き放した。

ノーサイド瞬間、難波の目には涙があった。レフリーやチームメイトに詫び、抱き合う姿が印象に残った。怪我を押しての出場だった中山キャプテンも、「不正なプレーについては、神戸製鋼のみなさんに謝りたい」とした上で、「前半はたしかに動揺がありました。ハーフタイムに切り換えることができ、自分たちの有利な戦い方を心がけました」と手応えある表情。「チームは逞しくなりました。スタッフや選手に感謝したい」と朽木監督。実は朽木さんは、現役時代、神戸製鋼に一度も勝ったことがないらしい。窮地に力を出し切った選手達を賞賛していた。

一方の神戸製鋼は、約60分を一人多い15人で戦いながらミスや反則が多く、攻めきれなかった。苑田ヘッドコーチは「相手の人数が少ない方にアタックできず、数的優位を生かせなかった」と無念さをにじませた。2節連続での後半の失速も気になるところ。それでも、インゴールでのノックオンなど、惜しいプレーが多く、勝敗は紙一重だった。

マンオブザマッチは、勝利の立役者となったオレニ・アイイ。彼が「心で戦った」と話した通り、選手達の頑張りには心を打たれるものがあった。難波にはなんらかの処分が下されるが、この勝利はトヨタ自動車の今後に価値あるものとなるはずだ。

取材後、名古屋駅から京都駅へ。のぞみで35分である。ナイター試合でも余裕で帰れるのが嬉しい。これだと、僕の家から東花園に行くのと瑞穂に行くのが時間的にあんまり変わらないことになるなぁ。

◎トップリーグ第3節結果(17日、18日)
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス○26-14●クボタスピアーズ(前半10-6)
リコーブラックラムズ○35-29●福岡サニックスブルース(前半25-5)
三洋電機ワイルドナイツ○49-10●ヤマハ発動機ジュビロ(前半23-3)
豊田自動織機シャトルズ●7-40○東芝ブレイブルーパス(前半0-19)
トヨタ自動車ヴェルブリッツ○16-7●神戸製鋼コベルコスティーラーズ(前半0-7)
コカ・コーラウエストレッドスパークス○20-15●近鉄ライナーズ(前半10-0)

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