« 2010年11月28日 - 2010年12月4日 | トップページ | 2010年12月12日 - 2010年12月18日 »

2010年12月5日 - 2010年12月11日

TL10節土曜の結果

土曜日の秩父宮ラグビー場は、トップリーグの上位5チームのうち4チームが集うとあって、1万人以上の観衆がスタンドを埋めた。第1試合は、神戸製鋼コベルコスティーラーズが、東芝ブレイブルーパスに渾身のチャレンジ。前半は、1トライずつの5−7で食い下がる。後半も東芝の波状攻撃をよく止めていたのだが、苑田ヘッドコーチが「いくつかの判断ミスが失点につながった」と言うとおり、後半20分を過ぎての判断ミスが勝敗に直結した感があった。

東芝は、「ずっと、もどかしいプレーが続いたが、後半吹っ切れた」と廣瀬キャプテンが言うとおり、迷いのない連続攻撃で流れをつかんだ。最終スコアは、21−12。トップ4をうかがう神戸製鋼にボーナス点すら与えなかった。

この試合が秩父宮ラグビー場での最後のプレーとなるかもしれない大畑大介も、ディフェンス面で何度も東芝の突進を食い止めていたが、トライはできず。後半は「ジョンさんに出てきてほしい」と言っていた東芝のベテラン松田努も登場。松田のカウンターアタックを大畑がタックルする場面もあった。

第2試合は、サントリーサンゴリアスのアタッキングラグビーがどこまで通じるかに注目が集まったが、前半は、三洋電機ワイルドナイツの鉄壁のディフェンスがこれを食い止め、ターンオーバーからWTB山田章仁が独走したトライなどで、15−0とリードした。後半もサントリーは攻め続け、11分、ついにWTB小野澤がトライ。15−7とすると、15分には、SH日和佐の素速いパスさばきでチャンスを作り、ゴール前のサインプレーでCTB平がトライし、15−14と1点差とする。ここから試合はさらに白熱した。

三洋の切り返しを、サントリーもまた切り返す繰り返し。後半32分あたりからはサントリーが三洋ゴール前に迫って猛攻。37分には、PGチャンスを得る。距離は30メートルほど。ライアン・ニコラスがこれを決めて、15−17と逆転。その後は、ボールをキープして勝利した。三洋は、一昨年のリーグ最終戦で敗れて以来のレギュラーシーズンでの黒星となった。

三洋電機は、前半18分にトニー・ブラウン、後半23分にはダニエル・ヒーナン、最後はホラニ龍コリニアシが怪我で退場するなど、主力を次々に欠いて窮地に陥っていった。しかし、終始一貫して攻める姿勢を失わなかったサントリーを称えたい。「ちょっと、ぎりぎりね」。エディ・ジョーンズ監督の第一声は実感だろう。これだけ主力を欠いた三洋には勝たねばならなかったはずである。それにしても、SH日和佐のパスさばき、そして後半はパスにランも織り交ぜたプレーは素晴らしかった。愛好日記的MVP。

三洋の霜村誠一キャプテンは、「少しずつの差でしょう。勝ちたい気持ち、前に出る力、サントリーのほうが少し上だった気がします。でもこれで終わりではない。修正して、負けないチームになっていきたいと思います」と笑顔だった。勝ったサントリーのエディ・ジョーンズ監督は、「キックを使えば簡単だったかもしれませんが、サントリーのスタイルで勝つことが重要でした。選手はよくやってくれました。ただ、攻撃はシャープではなく、改善する点はたくさんあります」と、課題を口にしていた。

◎トップリーグ第10節結果(11日)
東芝ブレイブルーパス○21−12●神戸製鋼コベルコスティーラーズ(前半7-5)
サントリーサンゴリアス○17−15●三洋電機ワイルドナイツ(前半0-15)
クボタスピアーズ●11−33○リコーブラックラムズ(前半8-10)
トヨタ自動車ヴェルブリッツ○57−28●豊田自動織機シャトルズ(前半12-22)
NECグリーンロケッツ●19−24○NTTコミュニケーションズシャイニングアークス(前半14-9)


| | コメント (4) | トラックバック (1)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

天理大フロントスリー

木曜日の夜、京都に戻ったら寒かった。金曜日、天理大学の白川グラウンドに行ったらもっと冷え込んでいた。というわけで、今週は、東京(大学抽選会)、船橋(クボタ)、太田(三洋電機)、天理(天理大学)と連日動き回った。明日は東京だ。トップリーグの大一番、そして大学選手権のトークバトルである。なんてことを、近鉄電車の中で書いている。ずっと移動しているので、ブログは電車で書くようになってしまった。

Tenri1

天理大学へ行ったのは、今月下旬発売のラグビーマガジン2月号の記事を書くためだ。天理大学が誇るフロントスリー(SO立川理道、CTBアイセア・ハベア、トニシオ・バイフ)の取材である。小松監督はラグマガ編集部からの電話があったとき、「フロント…」と言われて、「うちのフロントローも、やっと取材されるようになったか」と嬉しかったそうだ。いえいえ、フロントスリーですから、監督。

今季のフロントスリーには何度も感心させられた。最近の日本ラグビーからは消え去りつつある「接近プレー」を体現してくれるからだ。コーチ陣に言わせれば、「まだまだ」ということになるのだろうが、短いパスですれ違いざまに防御ラインを抜き去るコンビネーションは素晴らしい。そのプレーを、ハベア、バイフ両選手ともに日本に来てから覚えたというのが嬉しい。「トンガではああいうプレーは見たことがありません」(ハベア)。そのあたりの詳しいことはラグマガをお楽しみに。

Tenri2

写真向かって左からアイセア・ハベア、立川理道、トニシオ・バイフ。バイフ選手はニュージーランドで生まれたこともあって、大のオールブラックスファン。「リッチー・マコウとダン・カーターが好きです」。対抗心もあってか、ハベア選手はオーストラリア代表ワラビーズのファンで、ブレディスローカップを観戦するときは、トンガ語で言い合ったりして、面白いらしい(立川談)。ちなみに、ハベア選手とバイフ選手の体型がめちゃくちゃ似ていることを質問してみた。立川選手は笑いながら、「僕はセアとトニは、まったく違うと思うし間違えませんが、FWの選手に聞いてみると、サポートしているときに分からなくなるらしいです」とのこと。一緒にプレーしている選手が分からないのだから、実況・解説陣泣かせなのは当然か。

天理大学は12月19日、大学選手権1回戦で大東大と対戦する。大東大のNO8フィリペ・フィナウ選手はトンガ高校でハベア選手と同級生。CTBのシオネ・テアウパ選手は先輩なのだそうだ。対戦を楽しみにしていた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

三洋の田中&堀江選手に会う

9日は群馬県太田市の三洋電機ワイルドナイツのクラブハウスに行っていた。北千住から特急りょうもう号に乗って約70分。田中史朗選手と堀江翔太選手へのインタビューだった。こちらは、先日のトヨタ自動車の菊谷、北川選手と同様に、ぴあWEBのトップリーグ特集で紹介されるものだ。すでに、神戸製鋼の大畑大介、平島久照両選手のインタビューはアップされている

Img_0072

グラウンドでポーズをとる2人。カメラマンから「厳しい顔つきでも撮ってみましょうか」と要望されると、「この顔、どうにもならないんですけど」と田中選手。本人は真面目でも、どうしても笑顔に見えてしまうのだ。結局笑顔で行くことに。

快進撃を続ける三洋電機ワイルドナイツ、外から見ていると楽に勝っているように見えるが、「どの試合もしんどいし、勝てば嬉しいですよ」と堀江選手。当人達には、快勝というイメージはないらしい。それがこのチームの強さなのかもしれない。田中選手は「コミュニケーションの上手い選手が多い。トニー・ブラウンも、いまどこにいるか、どこにパスがほしいか、細かく指示してくれるので、パスしやすい」と言っていた。

ブレイクダウンへ参加する、しないの判断も、周囲の的確な指示があってこそ。ガツガツと体を当てる練習が少ないのに、ボール争奪戦で負けない理由だろう。面白いと思ったのは、神戸製鋼、トヨタ自動車、三洋電機と続いたインタビューで、どのチームも、「東芝と試合すると気持ちがいい」と言っていたこと。選手達から認められ、なおかつ強いチームとは、素晴らしい。

帰る直前、田中選手にチョコレートをもらった。「ゲームセンターの景品なんですけど」。手にはミニカーが3個ほど。自分で遊ぶのではなく、チームメートの子供達にあげるために獲ってきたらしい。いつものことのようだ。ちなみに、堀江選手が肩をまわすあの仕草、あれは高校の頃からやっていたそうだ。「インナーマッスルに、いいんですよ」

| | コメント (2) | トラックバック (0)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

クボタ船橋&コンテポーミ

8日は、千葉県船橋市にあるクボタスピアーズにクラブハウスに行っていた。きょうは、ちょっと寒かったなぁ。佐野順監督と少し話す(当初、誤記していました。失礼しました)。苦しい戦いが続いているが、雰囲気は悪くないようだ。佐野さんのことは大学の頃から知っていて、新聞記者だったお父さんにずいぶんお世話になったので、そんなことも交えて話していたのだが、「もう一つ一つ勝っていくしかないので」と前向きだった。

1

写真は、今月下旬に発行されるラグビー協会機関誌の表紙撮影の様子。ヒュー・マクメニマン選手と、荻原要キャプテンだ。キャプテンも「一つ一つ上を目指し、応援してくださる皆さんを感動させるようなプレーで頑張ります」と話していた。オーストラリア代表で21キャップを持つヒュー・マクメニマン選手は、春に足を痛めてリハビリをしていたのが、ようやくトップリーグデビューを飾ったばかり。ヤマハ発動機に負けはしたものの、そのインパクトは強烈だった。激しいコンタクトプレーに、タッチライン際を走ってのオフロードパス。今後が楽しみな選手だ。

200センチ、111キロというサイズだが、「オーストラリアのLOでは平均的なサイズです」とのこと。いろいろ聞いてみると、13歳でラグビーを始める前まではサッカーをしていたらしい。F1が好きだったようで、ラグビーはあまり知らなかったとか。憧れていた選手は?と問うと、「ダニエル・ヒーナン」と意外に若い選手の名が。「それより、以前はラグビーをあんまり見ていなかったから」。「来年はプレースキッカーにもチャレンジしてみようかな?」なんて話していた。好青年である。

クラブハウスの中をうろうろしていたら、大西ライオンのサインがあった。

Kubota2

きょうの動画は、アルゼンチン代表のフェリペ・コンテポーミ。オールブラックスのダン・カーターが40メートル先からキックして、ゴールのバーにボールを当てたのに対抗して、ポストに当てている。

http://www.youtube.com/watch?v=SzuQvpz97Zw

| | コメント (2) | トラックバック (0)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

激闘史&カウワン凄技

No7

水曜日は「日本ラグビー激闘史」(ベースボール・マガジン社刊)7号の発売日。今回は、1986−87シーズン。僕が大学4年生のときだ。表紙は大学選手権を初制覇した大東文化大学のシナリ・ラトゥー選手。大体大は1回戦で大東大と対戦し、15−9。FB黒沢選手の5PGで敗れた。瑞穂だったなぁ、懐かしい。ラトゥーにタックルしたらびくともしなかった。アフターマッチファンクションでは、大体大のみんなでラトゥー話しかけた。次、頑張ってくれよ。三洋電機の飯島監督もFLとしてそこにいた。そして、彼らは頂点に立った。悔しいけど、誇らしかった。伝統校を次々に破ってくれて嬉しかった。いい思い出だ。

今号、僕は朽木英次さんについて書いている。神業のようなパス、ピンポイントでヒットするタックル。憧れの選手だった。日本代表では、朽木さんと現明治大学監督の吉田義人さんのコンビで素晴らしいトライが何度も生まれた。吉田監督は言っている。「僕がたくさんトライできたのは、朽木さんのおかげ」。

先日、オールブラックスのジミー・カウワン選手とトークイベントで話す機会があった。そのときも話題にしたのだが、カウワン選手のスゴ技を紹介したい。コチラの画像をどうぞ。バナナグラバーです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

大学選手権組合せ決まる

月曜日は、第47回全国大学選手権大会の公開組み合わせ抽選会があった。インターネットのLIVEで配信されていたので、すでに組み合わせはご承知の方が多いと思う。詳細は、日本協会のHPにてご確認を。

Univ

抽選会は秩父宮ラグビー場の中にある日本協会の会議室で行われた。メンバーズクラブの抽選によって観覧希望のみなさんもいらっしゃっていた。まだ代表決定戦のすんでいない2チームをのぞき、14チームのキャプテンが勢揃いしての抽選会。過去2年は街頭で行われたこともあって、少し緊張感は柔らいでいた気がするが、今回は、会議室とあって緊張感は昨年以上。早稲田大学の辻高志監督は「どんな試合よりも緊張しました。最初はそうでもないかな?と思っていたのですが、実際にキャプテンがクジを引くときになると、もう…」と振り返った。でも、日本代表やNECで何度も修羅場を経験しているからかもしれないが、その緊張感を楽しんでいるようでもあった。

抽選は、1回戦から同じリーグが対戦したいように配慮されていたこともあって、全体にうまく振り分けられた。昨年の王者・帝京大学は、昨年同様に関東学院大学との対戦となった。関東学院の大島キャプテンは、抽選後の会見で、「帝京が来そうだと思っていました。王者と戦えるのはありがたいこと。申し分ない相手です」と前向きに語った。関東大学対抗戦王者の早稲田大学は関西4位の大阪体育大学との対戦である。「相手がどこであろうと、今季やってきたラグビーをするだけです」と有田隆平キャプテン。一方の大体大の山本キャプテンは、「秩父宮ラグビー場で早稲田と試合できるのは嬉しいです」と笑顔だった。

予断は禁物だが、今季の対抗戦勢の充実ぶりからすると、準決勝での早明再戦、準々決勝での慶應対帝京の再戦も可能性がある組み合わせ。そうはさせじと、他の大学がこれを阻止して勝ち上がるのかどうか。優勝候補の東海大がどんな戦いを見せるのか。各大学の監督、キャプテンは、抽選後の会見でも慎重に語っていた。「大学選手権を勝ち上がった経験値を生かしたい」とは帝京の岩出監督。明治の吉田監督は、「体をぶつけるのは、試合が一番のトレーニング」と、サントリーとの練習試合などで直前まで激しく鍛え上げるという。慶應は厳しいブロックに入ったが、林監督は「物事は、すでべ良いこと悪いことは半分ずつ。プラス思考で行きます」と言っていた。関西王者の天理大学は、大東文化大学との対戦となった。「5年前、22年ぶりに選手権に出場したときも大東大と試合しました。縁がありますね」と小松監督。まずは、1回戦を突破を目指す。

大学選手権は、19日に開幕する。

| | コメント (3) | トラックバック (1)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

TL第9節&対抗戦結果

Mojimi1

京都の紅葉はそろそろ終いです。まだ、少しだけいい色の紅葉も残っていますが。

Momiji2

5日は、京都の西京極にいた。JSPORTSでトップリーグ第9節、サントリーサンゴリアス対近鉄ライナーズを解説するためだ。第1試合は、クボタスピアーズ対ヤマハ発動機ジュビロ戦。ともに残留争いで崖っぷちにいるチーム同士、最後まで熱のこもった戦いとなった。後半37分、20-15とリードしていたクボタが、ゴール正面でPGチャンスを得て、これで勝負は決まりかと思われたのだが、クボタSOダルーダがこれを外すと、ヤマハがドロップアウトのボールをキープして攻め始める。FL河本の大幅ゲインでチャンスを作り、最後はWTB辻井がトライ。FB五郎丸のゴールも決まって、22-20と逆転。さすがにこれで終了かと思いきや、最後のキックオフからクボタもワンチャンスにかけて攻め、ゴールに迫ったが、ヤマハが守りきった。これでヤマハは、勝ち点4をゲット。順位争いの上で大きな勝利をものにした。

第2試合は、6位の近鉄ライナーズが3位のサントリーサンゴリアスにチャレンジ。立ち上がりからボールをキープして攻め続けるサントリーがSOピシのトライなどでリードを広げていったが、前半30分あたりから近鉄も攻勢に出て、前半を終えて24-13とサントリーリード。近鉄が追い上げるのかと思われたが、「後半は規律が守れた」とエディ・ジョーンズ監督の言う通り、サントリーは、ブレイクダウンを制圧し、素速いテンポでボールを動かして5トライを畳みかけた。エディ・ジョーンズ監督は、勝利に一安心といった表情で、記者会見では「今は三洋電機のことしか考えていない」と、次節の大一番を見据えていた。

◎トップリーグ第9節結果(4日)
豊田自動織機シャトルズ●17-29○NECグリーンロケッツ(前半7-21)
トヨタ自動車ヴェルブリッツ○34-28●東芝ブレイブルーパス(前半27-14)
◎トップリーグ第9節結果(5日)
クボタスピアーズ●20-22○ヤマハ発動機ジュビロ(前半8-7)
サントリーサンゴリアス○57-13●近鉄ライナーズ(前半24-13)
リコーブラックラムズ●24-31○神戸製鋼コベルコスティーラーズ(前半14-14)
福岡サニックスブルース○41-38●NTTコミュニケーションズシャイニングアークス(前半24-10)
コカ・コーラウエストレッドスパークス●0-62○三洋電機ワイルドナイツ(前半0-3)

試合後、東京の早明戦の結果を聞いた。早稲田の勝利とのこと。内容は録画で確認するとして、対抗戦の参集順位だけ確認しておくと、次のようになる。1早稲田、2慶應、3明治、4帝京、5筑波、6成蹊、7日体、8立教。早慶明が6勝1敗で並び、当該チームのトライ数でも早明が並んだため、3チーム中2チームがトライ数で並んだ場合は、3大学間の得失点差という規定通りでの順位付けとなった。

◎関東大学対抗戦A結果
明治大●15-31○早稲田大(前半3-17)

| | コメント (1) | トラックバック (4)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

« 2010年11月28日 - 2010年12月4日 | トップページ | 2010年12月12日 - 2010年12月18日 »