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ユイン親善試合&修ちゃんチャリティコンサート

今朝(20日)の朝日新聞朝刊の記事に心が温かくなった。見出しは「ユインに贈るノーサイド」。大阪朝鮮高級学校の主力選手だったCTB権裕人(コン・ユイン)選手は、1月8日に閉幕した全国高校大会の2回戦で脳震とうをおこし、以降の試合を欠場した。将来を嘱望される大型CTBの離脱は優勝候補の一角だった大阪朝鮮高級学校にとって、痛恨の出来事だったのだが、彼の離脱を残念に思っていたのは当事者だけではなかった。これまで対戦した学校や、17歳以下の日本代表などでともにプレーした仲間からも、権選手のもとには、激励のメールが寄せられていたという。

「彼の高校ラグビーを、このまま終わらせてはいけない」と、呉英吉(オ・ヨンギル)監督が他校に声をかけ、22日に親善試合が実現する。趣旨に賛同し、時間的に都合のつく学校が集まった。優勝の桐蔭学園、ベスト4の関西学院ほか、東海大仰星、尾道、京都成章、石見智翠館、明和県央らの選手が選抜チームを作り、大阪朝鮮と対戦する。兵庫県西宮市の関西学院第2フィールドで午後2時過ぎより。一般の観戦も可能のようだ。

これぞ、ノーサイド精神。どんなに激しい試合をしていても、戦い終えれば互いに健闘を称え、認め合い、仲間になる。17歳以下の代表など、早くから他校の生徒と一緒にプレーする環境ができてきたことも親善試合の実現を後押しした。試合後は、焼き肉バーベキューをするようで、参加する高校生達にとっては、生涯の友を得る素晴らしい時間になるだろう。この選手達がさまざまな大学に進学し、切磋琢磨していくわけだ。そういう姿を見守っていける我々大人も幸せな気分になる清々しい話である。

続いて、トップリーグのコカ・コーラウエストレッドスパークスからのお知らせをご紹介したい。「コカ・コーラウエスト 修ちゃんを救う会 チャリティコンサート」が開催されることになった。プレスリリースにはこうある。「当会では、拡張型心筋症という重度の心臓疾患を患っている、麻生修希くん(2歳)が米国での心臓移植手術を受けるための募金活動を実施しておりましたが、多くの皆さまのご協力を賜りました結果、先般目標金額に達しました。しかし目標として設定させていただいた金額は、最低目標の金額であるため、今後も修ちゃんをさらにバックアップし、拡張型心筋症という病気を多くの人に知っていただきたいとの思いから、チャリティーコンサートを実施することになりました」

コンサートの詳細は以下の通り。1月19日から、チケットぴあなどで前売り券が発売されている。収益はすべて、「修ちゃんを救う会」に寄付される。

【Heartfull Gift Concert】(ハートフルギフトコンサート)
2011年2月4日(金)、19:00~21:00
福岡サンパレス&ホール
参加アーチスト:中村あゆみ、城南海、Saltie、菊地彰

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    コメント

     ちかごろの若者もすばらしい。ラグビーという競技をとおして透かし見るスポーツマンシップ、それを超えた友情・人間精神を確かめることができるのはしあわせなことです。当事者にとっても、部外者にとっても・・・。

    投稿: 迂叟 | 2011年1月27日 08:20

    ほんとうにラグビーならではのいい話です。仄聞ですが、海外、それも強豪国では、80年代後半からはじまったプロ化、勝ち負けへのこだわりから、すでにラグビーの試合の終了を「ノーサイド」といわなくなっている国が多いそうですね。また、ONE FOR ALL,ALL FOR ONEという言葉も実は、海外ではあまりラグビーの象徴として強調されなくなっている、と聞きました。僕が初めて楕円球に触れたとき、部の先輩が、「いいか、ラグビーのスコアブックには得点者を記入する欄が無いんだ。それは誰がTRYをしたかは大事なことじゃないからだ。」と胸を張って精いっぱいラグビーの良さを僕たちに伝えようとしてくれたのと、「トライ王」というタイトルがトップリーグで設けられ(もちろん、その趣旨は、日本のラグビー全体のスコアするレベルを上げようということであろうと思いますし、これを否定する気持ちはありませんが)、「ノーサイド」や「ONE FOR ALL、ALL FOR ONE」という言葉も競合国ではあまり使われなくなっている、という現在とは隔世の感があります。しかし、本家で使われなくなっても、ルールブックに乗っているわけでもないし、どこかで決議されたわけでもないのに、「この国で少年少女たちが、初めて楕円球にふれるとき、その一番近くにいる先輩から、あまねく、そして、同時に、レフェリーの絶対性、ノーサイドの精神、ONE FOR ALL、ALL FOR ONEの意味に触れる」ということは引き継いでいってほしい、と思います。私もわずかながら修ちゃんへ募金をさせていただきましたが、ラグビーというスポーツの精神を精いっぱい伝えてくれた先輩がいなければ募金活動への呼応の仕方が違ったんではないか、という募金者も少なくないと思いますし、今回の親善試合もやはり、そういう幾多の草莽の日本ラガーマンの先輩たちのラグビースピリッツの継承という見えないものが土壌になったものと思います。だから、たとえ海外でいわれなくなってもこれからも日本では、誰が期またわけでもない、「楕円球に触れるのと同時に、3つのことに触れる」というある種、いい意味での「世代、レベル、地域をこえた壮大な洗脳」を引き継いでほしいと思います。

    投稿: 緑 慧太 | 2011年1月22日 17:01

    僕も今朝の新聞で権選手のために試合が行われるのを知りました。涙が出そうになりました。大阪朝鮮は難しい立場にある学校ですが、スポーツと政治は別。桐蔭の竹中選手からは「お前と対戦したかった」とのメールをもらったそうで…。ラグビーって真のインターナショナルなスポーツと思います。ラグビーっていいですよね。僕は学生時代はサッカーをしていたのですが、今回のことも修ちゃんを救う会のことも本当にラグビーって素晴らしいと思います。

    投稿: ふくやん | 2011年1月20日 22:52

    今朝、新聞を読み、感激しました。大会中の権選手の姿が大変印象的でした。フィールドへの想いを封印し仲間を応援し、励まし続ける。彼の素晴らしいお人柄がプレーが今回の試合を生み出したのでしょうね。出来れば観戦したいと思います。

    投稿: Y.M | 2011年1月20日 19:54

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