« ユイン親善試合&修ちゃんチャリティコンサート | トップページ | ワイルドカード2回戦ほか結果 »

TLプレーオフセミファイナル結果

22日の土曜日は、秩父宮ラグビー場にいた。JSPORTSでプレーオフセミファイナルを解説するためだ。兵庫県の関西学院のグラウンドでは、大阪朝鮮高級学校の権裕人選手を中心にした親善試合が行われ、権選手が途中でジャージを着替えて、選抜チームに入ったりして、和やかな雰囲気だったようだ。ギャラリーも多かったと聞く。福岡のレベルファイブスタジアムでは、トップチャレンジ第2節が行われ、NTTドコモがホンダを、キヤノンが九州電力を、それぞれ下している。

秩父宮ラグビーの東芝ブレイブルーパス対サントリーサンゴリアスの試合は、「激闘」という表現が相応しい試合だった。2週間前のトップリーグ最終節では、東芝がブレイクダウン(ボール争奪局面)でサントリーに圧力をかけたのだが、きょうは、逆に接点でサントリーが激しく前に出た。試合のみどころは、2週間前に圧力を受けたブレイクダウンをサントリーがどう修正してくるかだった。真っ向力勝負に出るのか、最終節よりさらにボールを大きく動かすことで、東芝のディフェンスを横に広がらせて焦点を絞りづらくするのか。サントリーは、真っ向勝負に出た。

CTBニコラスのラインブレイクから、SOピシのトライで先制したサントリーは、ブレイクダウンで前に出ようと、「まず一人目が当たり勝って前に出る。二人目が素速くサポートして、一緒に前に出る」(竹本キャプテン)ということを徹底した。そのあとは、エディ・ジョーンズ監督に、「チャレンジしろ」と指示されたSH日和佐が、密集サイドのスペースを自ら持って走ったかと思えば、近場にいる味方選手を走り込ませるなどして、早い段階でゲインラインを切っていく。

東芝は、「まんべんなくディフェンスしようとしてしまった」と廣瀬キャプテンが語った通り、サントリーのワイドアタックに対応するために、2週間前よりディフェンスラインで一人一人の間隔を広くとっていた。ゲーム中に修正したのだが、サントリーは序盤で勢いに乗り、テンポのいい攻撃で東芝を防戦一歩に追い込む。ニコラスのプレースキックが不調だったこともあって点差が広がらず、前半を終えて12-0。後半の立ち上がりは東芝が得意のカウンターラックでターンオーバーするなど、力強さを見せて盛り返し、FLベイツがトライ。12-7となる。

勝負を決めたのは、サントリーがラインアウトで唯一のミス(ノットストレート)を犯し、東芝ボールスクラムになった直後のトライだった。後半10分、サントリーはこのスクラムに圧力をかけ、こぼれ球を日和佐が拾ってつなぎ、最後はPR畠山がインゴールに飛び込んで17-7と再び突き放した。これ以降、一人一人が前に出て流れを引き戻そうとする東芝の突進はすさまじかったが、サントリーがしのぎきった。

「いいアタッキングラグビーができた。スクラム、ラインアウト、ブレイクダウンでも勝つことができた」とエディ・ジョーンズ監督。報道陣から大活躍だった日和佐に対する質問が飛ぶと、「後半の最初はあまりよくなかっので、新聞で良く書かないでください」と笑顔で語る場面も。ジョージ・グレーガンを後半投入しなかったことを質問されたときは、「ジョージを入れると、トッド・クレバーを下げなければいけない。トッドは素晴らしい仕事ぶりで、彼を代えることはできなかった。延長戦があれば、経験豊富なジョージを入れたでしょう」と答えていた。

東芝側は「最初に受けてしまった」と廣瀬キャプテン。もちろん、気合い十分だったのは確かで、バイスキャプテンの仙波も「なぜ受けてしまったのか分からない」と首をひねっていた。そして、「サントリーのFWランナーの圧力は凄かった。日和佐が常に前を向いてプレーしていましたね。2週間前はボールを出すことで精一杯だったのに。日和佐とピシに前を向かせてプレーさせてしまった」と、敗因を語った。「かわされて負けたのではなく、地上戦で負けたので、よけいに悔しいです」

■トップリーグプレーオフセミファイナル結果
東芝ブレイブルーパス●12-17○サントリーサンゴリアス(前半0-12)

■トップチャレンジシリーズ
トップチャレンジ1 第2節結果
NTTドコモレッドハリケーンズ○23-14●ホンダヒート(前半13-7) 
キヤノン○32-13●九州電力キューデンヴォルテクス(前半17-13)

※この結果、NTTドコモが来季からのトップリーグ昇格を決め、九州電力の入替戦出場が決まった(トップチャレンジは勝ち点制で、NTTドコモはすでに9点を獲得。これを追うキヤノンとホンダは5点。最終節でこの両者が対決するため、どちらかがNTTドコモを越える可能性はあるものの、両チームが越える可能性はないので、ドコモの2位以内が確定した)

|

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


  • « ユイン親善試合&修ちゃんチャリティコンサート | トップページ | ワイルドカード2回戦ほか結果 »

    「試合レポート」カテゴリの記事




    コメント

    村上さんは高校ラグビーの解説をされますが、余りにも特定個人だけを取り上げすぎではないでしょうか聞いていて良くないです。
    特に高校生ですから、気をつけて欲しいです。
    解説がワンフォーオールでは無い気がします。

    投稿: 無名 | 2011年2月 1日 15:48

     本当に激しくて、お互いの2週間の準備やその意図、試合中の確信や戸惑いなどがくっきりと現れる面白い試合でした。それまでのフィニッシュプレーだったバックスのループムーブを囮にしてチャンネルゼロ勝負だったんですね。それを今シーズンのアタッキングラグビーのシークエンスで遣りきってしまうところがエディさんの凄いところです。チと早すぎる話ですが、このまま今のアタッキングラグビーの精度上げていったなら、来シーズンが恐ろしい(笑)。南アのSHいらないんじゃないですかぁ、日和佐くんいれば。
     2015年RWCへの日本代表監督ももはやエディさんがいいなぁ。もちろんSHも彼で…(笑)。ウィングはヘスケスで。

    投稿: 青高OB | 2011年1月23日 12:07

    面白い試合でした。
    修正してきたサントリーに脱帽です。
    決勝戦も楽しみです。

    投稿: タマモクロス | 2011年1月22日 23:26

    コメントを書く



    (ウェブ上には掲載しません)


    コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



    トラックバック

    この記事のトラックバックURL:
    http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/86642/50656189

    この記事へのトラックバック一覧です: TLプレーオフセミファイナル結果:

    « ユイン親善試合&修ちゃんチャリティコンサート | トップページ | ワイルドカード2回戦ほか結果 »