« 楽しみな週末 | トップページ | トヨタ新加入選手 »

日本選手権1回戦結果

日曜日は日本選手権が開幕。僕は近鉄花園ラグビー場にいた。きょうは、最近のラグビー観戦のなかでは暖かく感じたお客さんが多かったような気がする。

第1試合は、トヨタ自動車ヴェルブリッツ対神戸製鋼コベルコスティーラーズの戦い。昨年の日本選手権1回戦の同じカードでは、トヨタ自動車が快勝。神戸製鋼はタックルが決まらず不甲斐ない負けをした。「その映像を見て、こんな悔しい負け方はしないでおこうと、この一年を始めました」と苑田ヘッドコーチ。神戸製鋼はこの日、気持ちのこもったディフェンスでトヨタに圧力をかけ続けた。FB濱島のハイパントをキャッチしたWTB大橋が見事にキャッチしてのトライ、PGなどで主導権を握り、最後は、SOグラントの決勝ドロップゴールで接戦を制した。

トヨタ自動車は、FL中山キャプテン、NO8菊谷、SH麻田、WTB遠藤という主力を欠いたこともあるが、攻撃面でミスを連発し、トライチャンスも、ノックオン、スローフォワードなどでつぶしてしまっていた。ゲームキャプテンを務めたLO北川は、「試合中にミスを修正できなかった。トライを獲らなければいけないところでも獲りきれず、勝てる試合を落とした印象です」とうなだれた。

神戸製鋼の苑田ヘッドコーチは、「トヨタに勝つために練習したことが出せて嬉しい」とコメント。平島キャプテンは、「きょうは、一対一でゲインラインを切らせないことができた。勝ちたい気持ちも勝ったと思う」と手応えある表情。たしかに、トヨタはやや集中力を欠く場面が多く、神戸製鋼のほうが辛抱強く戦っていた。

第一試合も点差は競ったが、第2試合も白熱した。特にNECグリーンロケッツの闘志溢れる突進、タックルが素晴らしく、「スタンディングラグビー」の東芝ブレイブルーパスを前に出させず緊張感ある内容となった。前半は、東芝がモールからHO湯原のトライ、NECがCTBツイタヴァキのトライで7-7。後半はNECが、SH藤戸のPGで先にスコアすると、東芝もFB立川がトライを返し、14-10。その後も拮抗したが、後半25分、宇薄のトライで東芝が突き放した。

NECは、FW第三列のニリ・ラトゥが出場停止、権丈が負傷で不在だったのだが、それでも、NO8日高がよくラインブレイクしたし、FL浅野、土佐も激しく前に出た。CTBツイタヴァキも攻守に軸になってよくボールをつないでいた。見ていて興奮するシーンがたくさんあった。それでも後半終盤の東芝の危機意識の高さは一枚上だった気がする。後半32分あたりに攻め込まれたシーンで、複数名が一気に戻ってボールを確保したのはさすがだった。

肘を痛めていて、後半だけの登場になった廣瀬キャプテンは、「反省すべきところ多いが、次につながるいい試合になった」と話し、瀬川監督も「接点でドライブすべきか、パスすべきがコミュ二ヶーション不足でミスがあった」とつ課題をあげていた。一方、これでシーズン終了となったNECの岡村ヘッドコーチは、「今季掲げたビッグハートの集大成として戦えました。選手を誇りに思います」とコメント。ゲームキャプテンの浅野は、「もっとこのメンバーで戦いたかった。でも、ビッグハートを体現できたし、悔しいけど、胸を張って帰りたい」と涙声で話していた。

◎日本選手権1回戦結果
早稲田大学●43-66○NTTドコモレッドハリケーンズ(前半19-31)
帝京大学○74-3●タマリバクラブ(前半19-3)
神戸製鋼コベルコスティーラーズ○27-17●トヨタ自動車ヴェルブリッツ(前半13-10)
東芝ブレイブルーパス○21-10●NECグリーンロケッツ(前半7-7)

この結果、2月13日、秩父宮ラグビー場での2回戦は、神戸製鋼コベルコスティーラーズ対NTTドコモレッドハリケーンズ、東芝ブレイブルーパス対帝京大学、というカードになった。

|

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


  • « 楽しみな週末 | トップページ | トヨタ新加入選手 »

    「試合レポート」カテゴリの記事




    コメント

    日本選手権のクラブ枠は廃止し、セブンズフェスティバルにクラブ枠を新設してはどうでしょうか?タマリバにはセブンズ専門チームがあると聞きますし(トップリーグチームには出来ないこと)、15人制より可能性を感じます。

    投稿: 坂石町分 | 2011年2月 8日 11:16

    立川選手の逆転につながった負傷交代で一時出場したばかりの吉田選手の突破はもっと評価されて良いと思いました。

    投稿: タマモクロス | 2011年2月 7日 22:20

    日本選手権の組み合わせは再建してほしいです。
    明らかにクラブチームは不要です。

    早稲田は見ていて楽しいラグビーをしていましたが、ブレイクダウンが残念なレベルでした。山下には強いFWを創ってもらいたい。

    中濱、坂井、村田はTLでも即戦力でしょう。攻守に村田が昨日も凄かった。

    お疲れ様

    投稿: 秦 | 2011年2月 7日 09:51

    秩父宮の第二試合は、帝京大がトライをする都度、お客さんが帰っていきました

    日本選手権の出場枠、組み合わせは、再考してほしいです

    投稿: ハードタックル | 2011年2月 7日 08:26

    今日、何年かぶりに秩父宮で試合を見ましたが、トライの後の音楽は耳障りで不要です。選手ですらトライしてもガッツポーズもしない文化の中、どうしてあんな音楽が必要なのか?ラグビーの大切な部分を協会自ら否定するよううなことはしてほしくないと思います。

    投稿: ma | 2011年2月 6日 21:44

    関西のオカンが息子に「あんたはやればできる子なんや」と言うことがありますが、私もそう言いたい心境です。
    ディフェンスで取られそうなシーンで踏ん張って、相手のノックオン・スローフォワードを誘って凌ぐ。というシーンは数知れませんでした。
    最後のグラントのDGは予想外。まるでテストマッチみたいでした。
    来週はドコモには悪いですが、問題ないでしょう。
    再来週のサントリーとの「リベンジシリーズ第2戦」が今から楽しみです。

    投稿: 神戸製鋼ファン | 2011年2月 6日 21:25

    コメントを書く



    (ウェブ上には掲載しません)


    コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



    トラックバック

    この記事のトラックバックURL:
    http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/86642/50795071

    この記事へのトラックバック一覧です: 日本選手権1回戦結果:

    » ラグビー日本選手権。あれよ、あれよと神戸製鋼勝利!! [IXY-nob]
    昨日はポカポカ陽気の花園ラグビー場で日本選手権一回戦観戦。第一試合は神戸製鋼対トヨタ。 関西社会人リーグ時代からのライバルですが、ここ数年はトヨタが一つ上のレベルに達した感があり、今シーズンのトップリーグでのトヨタが16対と7で勝利。 そして、トヨタはトップリーグのプレイオフ、神戸はワイルドカードの2回戦の試合ぶりを見ても、キックオフ前の予想はかなりトヨタ有利。ところが、キックオフ直後から昨日の神戸は気持ちの入り方が違いました。 一つ一つのタックル、キックのチェイスなど全てに全力であることがスタンド... [続きを読む]

    受信: 2011年2月 7日 21:34

    « 楽しみな週末 | トップページ | トヨタ新加入選手 »