« 岩渕・村田トークライブ&7人制のこと | トップページ | 2011年度日本代表スコッド »

日本選手権決勝結果

日曜日の秩父宮ラグビー場は快晴だった。観客は、14,477人。トップリーグ決勝と同じカードになり、そのときは敗れたサントリーサンゴリアスが、三洋電機ワイルドナイツに快勝して9年ぶりの日本選手権制覇を果たした。

Suntry

サントリーは、試合後に竹本キャプテンが、「自分たちのラグビーを80分間やりきれた」と語った通り、立ち上がりから攻め続けた。SOピシの個人技は準決勝と同じく防御を切り裂いたが、SH日和佐が密集サイドを少し持ち出したボールに後ろから走り込むランナーのスピード、タイミングも素晴らしく、何度もラインブレイクした。

前半11分、WTB小野澤のトライも日和佐の右横に走り込んだもの。三洋電機もFB田邉のPGで差を詰めたが、ディフェンス面でサントリーの勢いを押しとどめることはできなかった。ハーフタイムの飯島監督は、「サントリーの当たりも強いのですが、私たちのシステムが崩れているところがあったので、そこを確認しました。後半は攻めるしかない」と語り、その言葉通り、後半19分のノートンナイトのトライで、29−20と9点差まで詰め寄り、なおも攻めたがスコアはここまで。

残り20分は、後半17分に投入されたSHグレーガンが見事なゲームリードを見せる。24分には、自ら密集サイドを破ってチャンスを広げ、WTB長友のトライを演出。34−20とリードを広げると、ディフェンス面でも卓越した危機管理能力で危険なスペースを埋め、三洋電機の反撃の芽を摘んだ。世界最多139キャップの元オーストラリア代表選手は、現役最後の試合でもタイトルを獲得してみせ、キャリアにまた一つ勲章を付け加えた。見事である。

Gg

「素晴らしいチームです。一生懸命練習しました」とは、エディ・ジョーンズ監督の第一声。「三洋は強いチームです。サントリーがスイッチを切ることはありませんでした。サントリーのプレースタイルには勇気がいります。日本一のチームだと証明できて嬉しい。三洋電機のキープレーヤーを仕留めたのも大きかったです」

詰め寄られた時間帯に、シンプルにミスをすることなくプレーできたことは、勝因の一つだろう。スクラム、ラインアウトの安定も大きかった。一シーズン、チームの方向性を貫いた優勝だった。

Bokin

この日は、事前に告知されていた通り、ニュージーランド大地震に対する募金活動が行われた。ハーフタイムには、日本代表のジョン・カーワンヘッドコーチが日本語で挨拶し、協力を呼びかけた。写真は、坂田好弘さんと、トップリーグのキャプテン会議の荻原要、廣瀬俊朗両選手。

Toshiba

東芝ブレイブルーパスの選手達も、募金活動に協力するため駆けつけた。

スタジアムには、ニュージーランドへのサポートを示すボードなどが掲げられ、ニュージーランドのジャージや、クルセイダーズカラーの赤と黒の腕章など身につけている人も多かった。皆さん、ありがとうございました。

Kio

このボードの文字は、「Kia Kaha CHCH」。CHCHは、クライストチャーチを示し、その前の言葉は、マオリ語で、「強くあれ」、「くじけるな」、「偉大であれ」という意味で、ニュージーランド復興のシンボルとして使われているもの。みなさんの気持ちは、ニュージーランドの人々に届いていると思います。

◎日本選手権決勝結果
サントリーサンゴリアス○37−20●三洋電機ワイルドナイツ(前半24-6)

|

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


  • « 岩渕・村田トークライブ&7人制のこと | トップページ | 2011年度日本代表スコッド »

    「試合レポート」カテゴリの記事




    コメント

    「Kia Kaha」のボードを二人で掲げていた者です。ハーフタイム、「J SPORTS」で村上さんに取り上げていただき、ありがとうございました。この日は、「ラグビー愛好日記」の村上さんからの「提案」を読み、ボードを持って観戦に行きました。
     素晴らしい試合でしたね。観客も素晴らしかったです。特に試合後、お互いのファンが相手チームに送った拍手には感動しました。当日は、赤黒の物を身に付けている方も多かったです。私たちのほかにも、励ましのボードや横断幕を持った方も多く見られました。クライストチャーチに、義援金と共に気持ちも届けられたと思います。
     決勝戦、大切な「仲間」を感じる時間でした。

    投稿: sonnymoon | 2011年3月 1日 13:44

    結果的に、今季は「2強」という形になりましたね。2チームが傑出してと思います。シーズン終盤にサントリーがチーム力を上げていったのに対して、三洋電機はほぼ一定の実力をキープしていて、これは実に難しいことです。カラーは違うよきライバル関係でした。
    東芝・トヨタは決勝に残るにはやや力不足。特に東芝は自分たちの力を過大評価していたところが伺えます。劣勢になってもまったく挽回の予感すらありませんでした。来季に期待します。

    投稿: エリス少年 | 2011年2月28日 19:44

    昨日の決勝戦は、本当に見応えのあった素晴らしいゲームでした。東芝のファンとしては、いろいろな思いはありますが…ただ、広瀬キャプテンや吉田選手なんが募金活動をやっていたのは、本当に心に清々しい空気を感じました。ラグビーに関わる人間として、本当に嬉しかったです。これからも、日本のラグビーがたくさんの人達で支えられ、築いていくことを祈念し、私も助力します。

    投稿: 東芝ファン | 2011年2月28日 12:48

    土田ex監督の姿を久々に拝見
    小さくなってしまったような...
    まだまだネクタイ労働以外の活躍を期待したいのですが

    投稿: ナベゾ | 2011年2月28日 07:01

     サントリー、勝ちましたね。準決勝同様、「サントリー頑張れ」と小声で、叫び続け、のどが、おかしくなりました。
     下馬評は、三洋有利でしたし、私も直前まで、三洋が勝つと思っていて、「なんか、見たくないな、気が重いな」って、感じで・・・、憂鬱だったのですが。
     
     この試合、サントリーのパスが、見事でした。各選手の前進するさま、ステップをきるさま、気持ちが、ほんの少しだけ、晴れていくような・・・。
     さすが、TOPリーグ。素人には、どうあがいても、全然出来ない見事さ。
     
     もし、トニー・ブラウンが腰を痛めず、試合に出ていたら、サントリー、勝ってたかなあ?
     三洋ファンや、選手達に申し訳ない気もしますが・・。

     まあ、なにはともあれ、サンゴリアス優勝おめでとう。祝杯の飲み物どうしよう?

     あ、長文、すみませんでした。
     それではこれにて。
     かしこ。

    投稿: 曽根崎あかね | 2011年2月27日 18:21

    今日、スタンドで生観戦しておりました。
    TLプレーオフファイナルもスタンドにいて、三洋の本物の強さを感じた次第で、今日もそれを期待しました。
    しかし、TLと選手権、両方ゲットするのは、並大抵のことじゃ出来ないなと、改めて思いました。
    2010-2011年シーズンの最後に残った2チームの選手およびスタッフの皆さん、お疲れ様でした。
    ゆっくりお身体を安めて下さい。

    投稿: kimuSige | 2011年2月27日 17:47

    テレビで録画しておいたのですが、テープが不足して前半しか録画できませんでした。それでも、攻め続けるサントリーに三洋のディフェンスが対応できていなかったように思えます。早送りでみると、サントリーの集散の速さがめにつきました。完勝ですね。
    カーワンHCの呼びかけたのは「強力」ではなくて「協力」でしょうね。気になりましたので、メールします。

    投稿: 奈良のじいじ | 2011年2月27日 17:41

    コメントを書く



    (ウェブ上には掲載しません)


    コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



    トラックバック

    この記事のトラックバックURL:
    http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/86642/50985362

    この記事へのトラックバック一覧です: 日本選手権決勝結果:

    » 記者会見室 サントリーvs三洋 日本選手権決勝2010-2011 [それいけ!ホチョーカーズ(柴谷晋のアイデアノート)]
    最終スコア サントリーサンゴリアス○37−20●三洋電機ワイルドナイツ(前半24 [続きを読む]

    受信: 2011年2月27日 23:41

    » ハイランダーズ開幕2連勝&トニーブラウン、ハイランダーズ復帰で今週ベンチ入り? [Rugby Kingdom  ラグビー王国ニュージーランド]
    スーパーラグビー2週目の結果とレビューの前に開幕から快進撃でサプライズの2連勝で勢いの乗るハイランダーズは、10番候補の1番手のスレイドはプレシーズンマッチで顎を骨折であと3,4週間は無理、そして開幕...... [続きを読む]

    受信: 2011年2月28日 11:50

    « 岩渕・村田トークライブ&7人制のこと | トップページ | 2011年度日本代表スコッド »