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5日の江戸川&TL2節結果

5日の土曜日は江戸川区陸上競技場にいた。JSPORTSで関東大学リーグ戦の日本大学対法政大学戦を解説するためだ(文末にトップリーグ第2節の結果あり)。リーグ戦は、現在4位以下が大混戦。この両チームも、1勝3敗同士で、ここで負けると大学選手権出場枠の5位以内に残ることすら難しくなる。

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前半は日大がブレイクダウンで激しくボールに絡み、FL高野のトライなどで12-9とリード。SOから今季SHにポジションチェンジした小川が好キック、好タックルを連発するなど、チームをけん引した。後半に入ると、法大がスクラムで圧力をかけ、SO加藤の前に出ながらの巧みなパスさばきで次々にゲインラインを切った。FB竹下のカウンターアタックも効果的で、武者、西内の両FLもよく前に出た。特に、武者の低いタックルはたびたび試合の流れを変え、後半なかばに、21-17とリードした局面でさらに突き放すトライをあげたのは値千金。ラックのこぼれ球に素早く反応しての見事なトライだった。11点差で残り時間僅かになっても、アグレッシブにトライを狙い、CTB岡本がインゴールにグラバーキック、これをWTB山本が競り勝って押さえ、ダメ押しした。

きょうの法大はスクラムの勝利と言ってもいい。後半投入されたPR石澤は、小野木監督によれば「スクラムもフィールドプレーも彼はインパクトプレーヤー」とのことで、その役割を果たしたかっこう。日大は、不動の3番・高信貴が負傷欠場。急造メンバーで苦しい戦いになった。「まずは2勝ですね」と安堵の小野木監督。残り2試合で選手権出場を確かなものにしたい。

日大では、後半、7人制トンガ代表のマイケル・バー・トロケが登場したが、これは法大が徹底マークして止めた。バー・トロケ選手は、クボタ、釜石シーウェイブスでプレーしたNO8ソロモン・バー・トロケさんを父に持つ。日本の小学校に通い、中学1年までは釜石に住んでいた。だから日本語は堪能。トンガに帰ってラグビーを始め、高校はニュージーランドのキングスカレッジへ。加藤監督に聞いたところでは、スーパーラグビーのクルセイダーズのアカデミーでプロを目指していたのだが、「ラグビーだけの人間になってほしくない」というご両親の願いで日本の大学に進むことにしたのだという。

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第2試合は、青山学院大学対日本体育大学。ここまで4連敗同士の対戦で、互いに負ければ入替戦も覚悟しなければならない大切な一戦だった。互いにミスも多いのだが、必死さが伝わる熱い試合だった。青学がPGで先制するも、日体大はWTB片山のトライで逆転。今度は青学がモールを押し込んでトライを返すと、前半終了間際に日体大NO8高井が俊足を飛ばしてトライし、前半は14-13で日体大がリードした。

後半もスコアは行ったり来たり。しかし、21-13の日体大リードで迎えた後半20分過ぎからは青学の猛攻が始まった。自陣からボールをつないだWTB大口のトライなどで、27-21と逆転すると、なおも相手陣に攻め込む。ここは日体大も耐え、残り3分、高井の突進で青学陣深く入る。しかし、青学の懸命のタックルにミスが出てノーサイドとなった。両校の応援団が声をからす大接戦だった。

第2試合のレフリーは、NZウェリントン協会のリチャード・J・ゴードンさんが務めたのだが、なんと彼は21歳。関東協会とウェリントン協会の交流は10年続いており、この年の6月~7月には日本からレフリーを派遣。今回ゴードンさんが来日したわけだ。関係者によれば、ゴードンさんは、ウェリントン協会のトップレベルで3年の経験があり、来年にもNZ協会の公認レフリーになりそうだという。

◎11月5日、江戸川区陸上競技場の結果
法政大学○35-17●日本大学(前半9-12)
青山学院大学○27-21●日本体育大学(前半13-14)

■トップリーグ第2節結果(5日)
ヤマハ発動機ジュビロ○45-17●リコーブラックラムズ(前半9-10)
東芝ブレイブルーパス○34-14●コカ・コーラウエストレッドスパークス(前半5-7)
パナソニック ワイルドナイツ○38-26●NECグリーンロケッツ(前半31-0)
トヨタ自動車ヴェルブリッツ○45-7●Honda HEAT(前半17-0)
サントリーサンゴリアス○46-15●NTTドコモレッドハリケーンズ(前半27-8)
近鉄ライナーズ○21-14●神戸製鋼コベルコスティーラーズ(前半15-7)

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    コメント

    「にがえもん」さんの「じゃ・ぱ・ん」コールについてのご意見、まったく同感です。

    ワールドカップは現地で2試合応援しましたが、コールは自然に、例の「ニッポンちゃちゃちゃ」になりました。このコールはどうしてもバレーボールの印象が強すぎるので内心忸怩たるものがあるのですが(笑)、やっぱり応援しやすいなぁという感じです。

    投稿: 山辺響 | 2011年11月 8日 17:11

    たまにさんに同感です..
    あれでは『解説』ではなく、ふつうにスタンドにいる神戸のジャージを着た『応援団長』でしょう?聞いていて面白くなかったので、途中から場内音声だけで見てました。
    あの『解説』なしで十分楽しめました。

    投稿: morasu | 2011年11月 8日 06:31

    J-SPORTSで近鉄-神戸戦の解説が大畑氏でしたが、神戸サポーター的なコメントはもう少しひかえるべきかと。神戸の応援までならまだいいが、近鉄のエイトがトライしたシーンで「ノックオン」と自己の勝手な判定で2度連呼していたのを聞いて、さすがにお前神戸の応援で来ているのかと気分を害した。神戸出身の人だからそうなるのだろうが、試合の解説で来ているのだから発言はもう少し考えるべき。双方のOBが解説として来ていて言い合うのならいいと思うが。

    投稿: たまに | 2011年11月 6日 23:32

    秩父宮で観戦したトップリーグでは、ヤマハの出来が非常によかった。前半自陣から蹴らずに攻めてもリコーをなかなか崩せなかった時には、最後まで持つだろうかと思わせたが、根負けしたのはリコー。ヤマハは後半、少しずつディフェンスに食い込み始め、外側で仕留めるという素晴らしいトライを重ねて行った。トゥイアリイ、太田尾、サウ、五郎丸などのプレーが光っていて、自然と拍手。リコーは後半ノヌーを投入、スタンドは大いに湧いたが、戦況は変らず。ヤマハ好調だ。トップリーグを楽しめた

    投稿: コドロニュー | 2011年11月 6日 11:58

    いつも楽しみに拝見しています。
    日本ラグビーの改革の小さな一歩についてご提案します。

    1.メンバー表について
    競技場で配布されるメンバー表の「出身/所属」の欄ですが、ノヌーについて「ロンゴタイカレッジ(NZ)」となっていました。
    いい加減に学歴を記載するのはやめにしませんか。なぜHurricanesと書けないのでしょうか。ノヌーの出身大学がどこかなんて誰も気にしていません。
    ラグビー選手の学歴を記載するあたりが日本ラグビーがガラパゴス化している証であり、それが世界に通用しない原因のひとつなのではないでしょうか。

    2.日本でのラグビー用語について
    ラグビー用語を世界標準にしませんか。ノーサイド、スローフォワード、オーバーザトップ、スタンドオフ。いずれもラグビー強国で現在は使われていない用語ですし、レフェリーも世界標準でしかしゃべりません。
    インターナショナルマッチの際のレフェリーは世界標準の用語しか使いません。

    3.日本代表の応援の際のjapanコールについて
    スタンドの私設応援団のかたがたは「ジャ・パ・ン」と三拍子で応援することを要請していますが、最後の「ン」にどうしても力が入らない。(というか間抜けにしか聞こえない)
    母音の数にあわせ「ジャ・パン」で応援した方が力が入ると思うのですが。
    (カタカナしか理解しない方が応援音頭をとっているように思います)

    勝手なことを並べてすいませんでした。
    ご同意いただければ村上さんのお力で変革していただければと思います。

    投稿: にがえもん | 2011年11月 6日 09:21

    今日、江戸川行きました!
    村上さんもお見かけしましたよー(^^)

    2試合とも、接戦で楽しめました。
    放送は録画してあるので、村上さんの解説をじっくり聞きながら、復習します。

    投稿: ちえぴー | 2011年11月 5日 22:03

    色々チャンネル変えながらJスポーツ観てました。リコー対ヤマハは後半ヤマハが爆発して清宮監督の采配が徹底してるのがわかりました。リコーもヘスケルや河野あたりが頑張ってましたが・・・。ノヌーは全く見せ場無し。神戸対近鉄は近鉄が素晴らしいラグビーを見せてくれました。神戸ははっきり言って15人バラバラ。こぼれ球に誰もセービングに行かない、結局ラインアウトからのモールでしか点が取れないここ最近の悪い神戸が出てました。大畑さんいわく死ぬほど走りこんでのシーズンだそうですが、練習量が結果に結びつかない負のスパイラルになってる感じ。もうプライドとか捨てて薫田さんあたりに監督してもらった方がいいのでは。ヤマハが素晴らしいラグビーをしてるのをみたらそう感じずにいられませんでした。

    投稿: ふくやん | 2011年11月 5日 20:25

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    今節も近鉄の試合は雨。 ただ、この雨は恵みの雨の予感。 5日(土)の相手は昨年トップリーグになってから初めて勝利した神戸製鋼。 昨年も雨がしのつく秋の日。 さすがに実力で勝る神戸が2年連続で近鉄に不覚を取るとは思えません。心も体も万全の準備をしてくるはずです。ですから、試合前の応援席でも、「去年みたいにうまくは行かんへんで」の声も。 でも私は「この雨で点数が伸びなければ、今年の近鉄のディフェンス力があれば勝利できる」と考えていました。キックオフから出足が良かったのは明らかに近鉄。あっという間に敵ゴー... [続きを読む]

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