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流経大に思う&滋賀県普及授業

火曜日も週末の録画を見ながら、パソコンに向かっていた。慶應大と流通経済大は慶應のあきらめずに入り続けるタックルが素晴らしかったが、あれだけラインブレイクしながら獲りきれずに敗れた流通経済も悔しいだろう。関東大学リーグ戦1部で初優勝。慶應を侮ったはずはないが、伝統校相手に意識が過剰になった面もあったのかもしれない。

ふと、自分の大学3年生の頃を思い出した。1985年度、関西大学Aリーグを初制覇し、大学選手権1回戦(当時は8校)で関東大学対抗戦4位の慶應と戦った。超満員の花園ラグビー場は初体験だった。自信を持って臨んだ試合だったが、3年ぶりの選手権出場だった大体大は前半、慶應の気迫に飲みこまれた。伝統に飲みこまれたと言ってもいいかもしれない。少なくともFBだった僕はタイガージャージの威圧感に足がすくんだ。いつもはしないミスもして、浮足立った戦いになった。我に返った後半、各選手が力を出し始めて追い込んだが、30-23と届かなかった。

流通経済大の選手の表情を見て、切なくなった。たぶん、いつもはできることがなぜできないのか、分からなかったと思う。大舞台での試合勘は、回数を重ねることでしか身につかない。でも、今季の流通経済は、確実に歴史を刻んだ。強豪チームへの階段を一段上がった。震災の影響で春はグラウンドを使えず、難しい面もあったと思う。立派なシーズンだった。来季のさらなる飛躍を期待したい。

さて、僕は取材に行けなかったのだが、12月16日に滋賀県で行われた女子ラグビー普及イベントのことをご紹介したい。

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この日、滋賀県南部の大津市にある滋賀短期大学付属高校にて、高校3年生の男子12名と女子22名の計34名が、5・6時間目の体育の授業を利用してラグビーボールを追いかけることになった。この学校はスポーツが盛んなのだが、もともと女子校だったこともあって、ラグビー部が存在せず、体育の授業でもラグビーは行われていない。生徒たちにとっては、ラグビーボールを間近に見るのも、触るのも、すべてが初めての経験とだったという。

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女子日本代表の浅見敬子コーチと5名の代表選手が参加し、パスキャッチ、パスリレー、パスゲームや、ラグビーバスケットなど、楕円球と戯れられる種目が多く、生徒たちからは笑顔がはじけていたようだ。

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また、同日、滋賀県の瀬田東小学校でも、「タグラグビー」をしながら、子供たちと女子日本代表選手6名、そして男子7人制日本代表の村田亙監督らが交流する授業があった。

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この企画は日本ラグビー協会と滋賀県ラグビー協会の共同での普及イベントで、ラグビーに関心のある若い世代を増やす試みとして行われた。今回の授業は、12月17日に滋賀県の皇子山総合運動公園で開催されたトップリーグ第7節の神戸製鋼対トヨタ自動車の前座として開催された女子日本代表セレクションマッチの関連事業として実施されている。他の都道府県でも同様の試みが増えていくことが望まれる。楕円球とともに代表選手と触れあえば、将来、ラグビーへの関心度も高まる。こうした地道な活動が必ず将来生きてくる。関係者のみなさん、お疲れ様でした。

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    コメント

    流通経済大学の選手達の表情を見ると「俺たちは負けているのか?」ていう表情に見えた。

    僕も流通経済大学が有利と思っていた。

    中々、現実を理解して立て直すのは大変な事。

    慶応大学に称賛の言葉しかない。

    伝統の魂のタックル、アップアンドアンダー。

    早稲田大学の展開、明治大学の縦突進。

    伝統のスタイルの先に勝利があるのが凄い。

    選手達に伝統が宿るのですね。

    もうすぐ全国高校ラグビー大会も始まる。

    勝敗を越えて受け継がれた伝統のスタイルを見れるのも楽しみ。黒沢尻工業が好きです。赤ベコ軍団のFWは、北国の方達の口数が少なく、実直な感じとダブります。

    国でもラグビースタイルがあるし。

    そういう所がラグビーの素敵な所。

    自分達の信じて受け継いできたスタイルでトライを上げた時は、とても感動します。

    投稿: 池田亜樹 | 2011年12月24日 21:44

    大体大と慶應との大学選手権1回戦、花園ラグビー場で見てました!後半、追い上げて客席が凄い盛り上がりましたね〜惜しかった

    投稿: itokawa | 2011年12月23日 01:00

    対抗戦グループだけの4強では、準決勝以降の関心が大きく削がれるので、天理には、内容無視で、とにかく勝ってほしい。
    流通経済対慶応は、組織力の差が出た印象。言い換えれば、伝統の力。校歌、ま、塾歌ですが、をとんでもなく大声で歌うOBがいたり、やはり、ファンの数には相当な差があった。ゲーム運びの差として全く影響がなかったとは言い切れない。
    あと、実は、多分に運もあった。誤審に目がいきがちだが、慶応側は、それ以上にラグビーボールの転がりなどで幸運な面があった。それも伝統のなせる技と思えてくるから不思議。誤審が試合の大勢が決した時点で起こったあたりも幸運。
    そういった点で、実力差以上の点差になったが、これは今に始まったことではなく、関西勢も何度となくこの目に遭っている。対抗戦グループのチームに勝つためには、チーム力で互角では足りないという難しさがある、と改めて感じた。
    末筆ながら、同志社は初戦勝利おめでとう。帝京に勝つのは至難の業だけど、元祖三連覇軍団として、復活の狼煙を上げるような試合を期待しています。40対15くらいかなあと思っている自分の予想をいい意味で裏切ってください!

    投稿: テルキー | 2011年12月21日 23:22

    初めて投稿させていただきます。
    いつも楽しく拝見させていただいている、ラグビーファンです。

    私は、現在、滋賀に住んでいることもあり、先日の皇子山で行われた神戸製鋼ートヨタの試合も観戦に行きました。

    試合内容はともかくとして、
    今回前座で行われた、女子日本代表セレクションマッチは、非常にいい試みだと感じました。

    今勤務している会社は、ラグビーには何一つ関連しておりませんが、滋賀県ラグビー協会様から招待をいただくくらい、滋賀県協会が積極的に普及活動に取り組んでおられるのがわかりました。
    思いの他、観客も多かったように思います。

    残念だったのは、試合会場にタイマーがなく、時間がわからないし、また笛が鳴っても、何の反則なのかわからないなあというのが感じました。(私は、わかりますが・・・。)

    たしかに、金銭面という問題は付きまといますが、このような活動をもっと積極的に行っていただき、普及させていくことが、ファンを増やし、いい選手が増えるのではなかろうかと思いました。

    投稿: ちくわ | 2011年12月21日 12:57

    慶応ー流経の解説は村上さんにやってもらいたかったと改めて思いました。
    次優勝した新興校が伝統校と対戦する時は、ぜひ解説を直訴するくらい(笑)してほしいです。
    貴重な経験を述べていただきありがとうございました。

    投稿: チョン蹴り | 2011年12月21日 11:49

    小学生のタグラグビーコーチをしています。
    ラグビーバスケットとはどういったものでしょうか?

    投稿: すぴか | 2011年12月21日 02:05

    慶應VS流通経済はいい試合でした。流通経済はなかなか清清しい「男の子心」を失っていないひたむきなチームだと思いました。慶應がしたたかだとか色々な見方もあるとは思いますが、(こちらは素人ファンですから限定的に、間違っている見方しか出来ませんが)あれだけの重量FWなのにBKが流通経済側からも何度もワイドに振ってきていて、ありがたいとも、違うのではとも、感じていました。そういうところ失礼ながらの詰めの甘さを克服することが、村上さんの仰る「大舞台での試合勘は、回数を重ねることでしか身につかない。」という重い言葉につながるのでしょうか。

    一度疑問トライがありましたがTMO導入すべきだと感じました。私は主審にTMO確認をするかしないかの決定権があるのではなく、競馬の「審議」のように外部の方にもTMO確認に入ることを決定することの権限があったほうがいいようにいつも感じています。

    投稿: トンガリキッズ | 2011年12月21日 00:36

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