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2011年6月26日 - 2011年7月2日

サモア戦結果

土曜日は、秩父宮ラグビー場だった。JSPORTSの仕事だったのだが、僕はピッチレポーターで、グラウンドサイドで試合を見ていた。激しいコンタクトプレーの音を間近で聞き、気持ちも盛り上がった。サモアがいいメンバーだったこともあって、日本代表に対する声援も緊張感があって熱かった。観客数9,700人という発表だが、もっといたように感じた。

日本代表は試合後カーワンヘッドコーチ(JK)が、「最初の20分が悪かった。一対一のタックルも問題があった」と言った通りの内容。姿勢の高いミスタックルで簡単に先制トライを許し、サモアを波に乗せてしまった。アジアのレベルからパシフィックネーションズカップ(PNC)のレベルへの切り替わって、それに慣れるのに数十分かかったということかもしれないが、それは最初から分かっていたこと。立ち上がりの悪さは早急に改善しなければいけない。

ただ、JKは、「たくさんのトライチャンスも作り、ディフェンスもシステムとしては問題がなかった。一対一のタックルは1週間で修正する」と、すぐに課題は修正すると話していた。テストマッチデビューの西原については高評価で、「とても嬉しい。タックルもよかったし、いい仕事をしていた」とFW第三列の層が厚くなることを喜んでいた。

試合は、徐々に拮抗した展開になり、後半6分、ゴール前のスクラムからのサインプレーで、WTB宇薄が左隅に飛び込んだトライは、観客席を総立ちにさせた。これで、15-24となったのだが、「ここが勝負の分かれ目だった」(JK)という言葉通り、19分、SOウェブの防御背後へのキックを切り返されて、CTBジョージ・ピシにトライされて突き放されると、あとは、トライチャンスを作りながらも、フィニッシュできず、FBジェームズ・ソーイアロのPGでダメを押された。

菊谷キャプテンも「最初の10分の入りを反省」と言っていたが、それ以外にも、中途半端なキックは失トライにつながったし、前半、遠いPGを狙い続けていたのも疑問符がつく判断だった。「テストマッチは一つのミスが命取りになる」(JK)の言葉は、ハンドリングエラー、タックルミスなど技術的なことだけではなく、判断ミスも含まれている。ワールドカップまでは、あと4試合。1分たりとも無駄にしない試合を続けてほしいと思う。

サモアのキャプテンを務めたセイララ・マプスアは、「重要なことは勝つことだった。若い選手がデビュー戦で頑張ってくれた。チームとして課題は多いが、ディフェンスはよく頑張った。17点リードしたあと、ジャパンのディフェンスが強くなったと感じた。ジャパンはここ数年、大きな変化をとげていると感じている」とコメントした。このあと、サモア代表は、NZでプレーする選手など12名が合流する。つまり、今回来日の28名と計40名のなかから、最終的に30名を選ぶわけだ。その中で若い選手に計算の立つ選手が数名出てきた。サモアのほうが得たモノは多かった気がする。

◆試合結果
日本代表●15-34○サモア代表(前半8-24)

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サモア戦前日情報

きのうの日記で、パナソニックと東芝の新加入選手をお伝えしたら、直後にトヨタ自動車から、元ジュニアオールブラックスでスーパーラグビーのブルーズSOスティーブン・ブレット、ハリケーンズLO/FLアピ・ナイカティニの加入を発表。また、NZ代表のCTBマア・ノヌが、リコーブラックラムズ入りする意向も明らかになった。もう、何もおどろかなくなっている自分が怖い。

金曜日は朝から、秩父宮ラグビー場で、日本代表、サモア代表の前日練習を取材した。日本代表は、当初の発表メンバーから、FLマイケル・リーチが、6月26日のチャリティマッチで痛めた足が万全ではなく、出場を見合わせることになった。代わって、西原忠佑(パナソニック)が先発することになった。報道陣に囲まれた西原は(写真)、「ボールに絡んで、相手ボールをスローダウンさせたり、自分にできるプレーをしていきたい」とコメント。ジョン・カーワンヘッドコーチも、西原について、「ディフェンスでの判断力が高い。ラックに入るべきかどうかなどの判断もいい」と評価しており、そのプレーがサモアに通じるかどうか、見極める試合になりそうだ。

Nishihara

カーワンヘッドコーチは次のようにコメント。「できるだけボールをキープし、スピーディなスタイルで戦いたい。ディフェンスシステムは問題ない。あとは、マスト・タックルです」

日本代表は、朝9時半からの練習で、続いて、サモアがやってきた。肩から上腕のあたりの筋肉、胸の分厚い選手が多い。日本でもプレー経験のある、ジョージ・スタワーズが、「こんにちは~」と目の前を通り過ぎた。練習は軽いものだったが、SOピシを中心にしたライン攻撃はスピーディー。これは、日本の現在の力を試すには絶好の相手だろう。練習の最後には、サモアのウォークライ(シバタウ)の練習も。

Samoa

ヘッドコーチのフイマオノ・ティティマエア・タファ氏によれば、パシフィックネーションズカップ(PNC)は、W杯に向けての最後の選手選考の場。スーパーラグビーでプレーしている選手など、フィジーでの試合はさらび10数名加えるようだが、今回のメンバーも含めて40名ほどの中から、30名を絞り込むことになる。サントリーのピシも選考対象の選手であり、今回の日本戦のパフォーマンスがW杯メンバー入りを決めるための大切な試合になるわけだ。

今回のPNCは、東日本大震災の影響で日本開催からフィジー開催に変更になった。しかし、どうしても日本のファンの皆さんに試合を見せたい日本協会が、各国に打診。サモアが快諾して来日が実現したようだ。タファヘッドコーチは言う。「2年前、サモアも大津波の被害を受けました。その悲しみ、愛する人を突然奪われる気持ちは我々にも分かります。だから、日本の申し入れを受けたのです」。そんな気持ちに感謝し、両者がいいプレーをしてくれることを願って明日の試合は見せてもらおうと思う。

追記◎東京に来る前、早朝に京都で散歩。南禅寺の深緑に和んだ。

Nanzen


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高校女子大会新設ほか

U20日本代表は、アジアラグビージュニアチャンピオンシップの第2戦で、U20タイ代表に69-0と大勝。第3戦は2日、U20香港代表と対戦する。

トップリーグのチームからは、追加の新加入選手の発表があった。パナソニック ワイルドナイツは、NZのノースランド、オークランド州代表経験のあるハミッシュ・パターソン(FL、190㎝、102㎏)。東芝ブレイブルーパスは、2005年、2006年のジュニア・オールブラックスで、アイルランドコナートでプレーしていたバーナード・アプトン(LO、198㎝、116㎏)である。

6月30日(木)は、14時から、日本ラグビー協会で高校女子大会の新設発表記者会見が開催された。出席したのは、日本協会の矢部達三専務理事、株式会社神戸製鋼所の金子明常務執行役員、日本協会の前田嘉昭理事(高校委員会担当理事)、そして、高校生の女子選手、門脇桃子さんである。

7人制ラグビーの2016年、2020年のオリンピック追加種目決定もあり、国内での女子ラグビーの普及と強化をより一層推進するための高校女子大会の新設だ特別協賛として、神戸製鋼グループが大会を支援する。第1回全国高等学校女子7人制ラグビーフットボール大会は、来る7月27日、28日に長野県の菅平高原で開催される。同時期には、男子の第7回全国高等学校合同チームラグビーフットボール大会も行われている。

現在、日本協会に登録している高校の女子ラグビー選手は140名。北海道、東北、関東、北信越、東海、近畿、中国、四国、九州の9ブロックに分かれた選手たちすべてに声をかけ、今回は132名が参加する。経験者グループ、初心者グループに分け、それぞれで地域ごとにチームを作り、対戦していく。野球、柔道、ボクシングなど他競技からの転向組もいるようで、楽しみな大会になる。

Kadowaki

門脇桃子選手は、大東文化大学第一高校2年生で、男子の部で一緒に練習している。兄や従兄弟の影響もあって群馬県の高崎ラグビークラブで2歳からラグビーを始め、中学までは同クラブでプレー。高校は、「自分を厳しく鍛えたいので、男子の部で受け入れてくれるチームを探しました」といくつかの高校に打診したが、なかなか受け入れられず、入部を快諾してくれた大東大一に入学することになったという。女子部員は今も一人。

練習はコンタクトプレーをのぞいては男子とまったく同じ練習をこなし、練習試合にも相手チームの承諾があれば出場しているようだ。好きな選手は、高崎ラグビークラブの先輩でもある霜村誠一選手(パナソニック)で、門脇選手もCTB、WTBでプレーする。「ラグビーはかけがえのないもので、生活の一部」と話し、全国大会の実現には、「全国の女子プレーヤーと試合ができるのは楽しみです。激しくプレーしたい」と語った。

自ら受け入れている高校を探したところも気合いが入っているが、質問した記者をまっすぐ見つめて話す姿も誠実で立派だった。平成6年生まれ。将来、楽しみです。

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レフリーになろう!

日本のラグビーを大きく発展させていくためには、競技人口の増加や競技力の向上などに加えて、レフリーの人数を増やし、質を向上させていくことも不可欠。選手として世界を目指す選手もたくさん出てきてほしいけど、レフリーでも世界を目指す人にたくさん出てきてほしい。若者よ、レフリーになろう! 

というわけで、きょうは、7月2日、神戸で行われる「SCIX・レフリーアカデミー」のご案内。日本ラグビー協会も、レフリーアカデミー制度を作って育成をしているが、地域レフリーアカデミーとして、SCIXレフリーアカデミーが立ち上げられた。2019年、日本で開催されるワールドカップに、レフリーとして参加するのを目標にしてはどうだろう。

募集要項にはこんな文言も。「ラグビーゲームに於けるレフリーの役割は大きく、ゲームをコントロールすることで選手のパフォーマンスを上げ、エキサイティングな試合を演出します。レフリーになることで、決断力等のメンタル強化が図れ、人間力UPにもつながります。あなたもレフリーでラグビーをエンジョイしませんか」

1.主旨
日本ラグビー協会レフリーアカデミーの主旨・目標に遵守しながら、レフリーの育成を通したラグビー普及を図る。

2.研修内容
【コース】
<1期/2年として、B級ライセンス取得までとする(計16回講習)>
(1)レベル1C級レフリーライセンス
・試合レフリー実技試験
・ルール試験
*県協会レフリースタッフ講師が認定
(2)レベル2B級レフリーライセンス
・C級ライセンス取得者のレベルUP研修と実技試験
(例:SCIXラグビークラブの練習参加・練習ゲームレフリーでスキルUPを図る)
・ルール試験
*関西協会講師レフリーが認定
【特別コース】
<B級ライセンス取得後、日本協会レフリーアカデミーが認定>
(3)レベル3協会レフリーアカデミーコース
*B級取得後、レベルUP研修を受講し日本協会講師レフリーから認定を受けた者
(例:Steelersの練習参加・練習ゲームレフリーでスキルUPを図る)
・日本協会レフリーアカデミーの研修に従って行う。

3.研修費用・ライセンス取得費
研修費:10,000円/2年(16回講習)(保険料込み)
ライセンス取得費:1,000円(レフリー手帳・エンブレム発行料)

★第1期SCIX・レフリーアカデミー開催要項
開催日時:2011年7月2日(土)12:00~14:00
場所:神戸製鋼所灘浜グラウンド(神戸市東灘区御影浜町4番地)
主催:SCIX、日本ラグビーフットボール協会レフリー委員会
申し込み資格:高校生以上27歳以下の男性
申し込み方法:申込書をご記入の上、SCIX事務局までFAX(078-261-4074)でお申込ください。
申込期日:2011年7月1日(午後4時まで)
準備する物:筆記用具、ホイッスル、ルールブック(お持ちでない方は当日販売いたします。500円)
問合せ先:SCIX事務局(078-261-4046)武藤規夫・今村順一

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日本A結果&サモア代表来日

ニュージーランドに遠征中の日本A代表(日本選抜)は、6月28日、ネルソンにて行われた対タスマン州代表戦に臨み、WTB豊島、CTBガレスピーらのトライで勝利した。最終戦(対ノースカンタベリー地区代表)は、7月2日(土) 現地15:00キックオフにて行われる。

◎薫田真広監督
「今回は大きなチャレンジでした。選手全員出場することができ、結果を残せたことが一番の収穫です。また、日本らしい低く早いディフェンスで相手のアタックを下げる場面も見られました。今日の試合では、FWでは、FLの桑水流選手がセットプレーなど攻守にわたり活躍し、BKでは、小野選手がゲインラインを突破し、勝利に貢献していました」

◆第2戦結果
6月28日(火) (日本時間 15時キックオフ)
会場:トラファルガー パーク(NZ・ネルソン)
日本選抜○34-19●タスマン州代表(前半19-14)

7月2日、パシフィックネーションズカップの初戦で日本と対戦するサモア代表が、27日夜に来日した。昨秋に来日したメンバーは、国内にいる若手が主体だったが、今回はヨーロッパでプレーする選手を16名含む強力布陣。他にもニュージーランド、オーストラリア、日本のクラブに所属する選手が多く、サモアのクラブ所属は一人だけ。ニュージーランド生まれの選手が半数を占める。

イングランドのセールシャークスでプレーするベテランFBポール・ウィリアムズ、レスタータイガースのWTBアレサナ・トゥイランギ、ニューカッスルファルコンズのLOフィリポ・レヴィ、フランスのクレルモンでプレーするCTBジョージ・ピシ、元ワールドファイティングブルでプレーし、今はウエールズのオスプリーズでプレーするNO8ジョージ・スタワーズなどスター選手が揃う。

SOには、サントリーサンゴリアスのトゥシ・ピシが入っている。キャプテンは、クボタスピアーズ入りしたばかりの、セイララ・マプスア。スーパーラグビーのハイランダーズなどで活躍した選手だ。昨秋、日本を翻弄したSHフォトゥアリイは、スーパーラグビーのクルセイダーズに所属しており、まだプレーオフの試合が残っているので入っていない。

昨年の若手メンバーにも負けてしまった日本代表としては、4月から集合してチーム作りをしてきた成果を存分に発揮してほしい試合だし、やり甲斐のある相手だ。ホームであれば、これくらいのメンバーでも勝たないと、ワールドカップ本番でトンガに勝つのは難しくなる。もちろん、内容も問われる。

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U20結果&ラグマガ8月号

6月26日から香港で開催されている「アジアラグビージュニアチャンピオンシップ(IRBジュニアワールドラグビートロフィーアジア予選)」に参加しているU20日本代表は、第1戦でU20スリランカ代表に勝利した。第2戦は29日にU20タイ代表と対戦する。

■試合結果
U20日本代表○54-29●U20スリランカ代表(前半28-8)

◎高崎利明監督
「立ち上がりからミスが多く、自分たちでチャンスを潰していました。アジア大会レベルということでの甘さもあり、集中したゲームができませんでした。後半は立て直しましたが、メンバーの変更などにより、最後まで波に乗り切れぬまま、自ら相手に得点を与えてしまう結果となってしまいました。この試合を経験したことにより、選手たちは世界と戦うためにやるべき、本当のことを理解したと思います。あと2日間で、しっかり修正をして、レベルの高いゲームになるようにしたいと思います」

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すでに発売されているラグビーマガジン8月号は、日本代表特集。アジア五カ国対抗総括とパシフィックネーションズカップ展望である。インタビューは、ジョン・カーワンヘッドコーチに、ライアン・ニコラス選手。ニコラス選手はトップリーグXVとの試合でも、BKリーダーとして、ずっと日本語で指示の声を出し続けていた。日本語での日記も続けていて、その上達は驚くほど。「リーダーは常にベストパフォーマンスを求められます。それができれば、おのずと結果はついてきます」

U20日本代表は、ジュニアワールドトロフィーの決勝戦で惜しくも敗れ、来季からのワールドジュニアチャンピオンシップへの昇格を逃したのだが、その戦いぶりのレポートも。決勝後の、選手たちと元木ヘッドコーチの表情が悔しさとともに、その結束力を物語る。

釜石シーウェイブスRFCは、ホームの松倉グラウンドに6月5日、ヤマハ発動機ジュビロを迎えた。必読です。大学ラグビーの記事では、春のオープン戦で活躍した注目選手紹介。「人物往来」は、元新日鐵釜石の石山次郎さん、「スクラムに理屈なんてありません。練習でつかむんです」。昨季まで三洋電機ワイルドナイツに所属していた、山本貢、田井中啓彰両選手は、キヤノンイーグルスへ。リコーブラックラムズの新監督、山品博嗣さん。「スピードで相手に優りたい」。そして、「オンフィールドは、シンプルなことを速く、強く、高い実行力で行う。オフフィールドは、熱いチームに」

最後のカラーには、世界大会を待ち受けるニュージーランドに飛んで、現地レポート。巻末インタビューは、ジャルジャルです。


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チャリティマッチ・ノーサイド

日曜日は、秩父宮ラグビー場に行っていた。「RUGBY:FOR ALL ニッポンのために!東日本大震災復興支援チャリティーマッチ 日本代表対トップリーグXV」の試合をJSPORTSで解説するため、そして終了後、ファンの皆さんも参加するアフターマッチファンクションの進行のお手伝いもした。観客席には、マーア・ノヌーの姿も。

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本日の観客数は6,626人。試合は、キックオフ直後からトップリーグXVが積極的に仕掛けて連続攻撃し、日本代表を防戦一方に追い込んだ。一緒に解説した清宮克幸さんも、「意地が見えましたね」と言っていたのだが、日本代表も絶対にトライさせない気迫だったし、トップリーグXVも日本代表を倒してやるという気概が見えた。チャリティーマッチということで、ある程度ソフトな試合になっても仕方ないと思っていたのだが、トップ選手たちのプライドが垣間見えて力が入る場面が多かった。

日本代表の先制トライは前半10分、トップリーグXVのゴール前まで攻め込み、スクラムを押し込んでボールを奪うとFL菊谷がインゴールへ飛び込んだ。スクラム、ラインアウトから日本代表が得点できたのは、急きょ集った選抜チームとの差だったろう。序盤に日本代表の流れを作っていたのは、機動力のある青木、畠山といったFW第一列に、FLリーチだった気がする。

しかし、個々のマッチアップは見応えがあった。最も客席を沸かせたのは、トップリーグXVのWTB山田だった。山田もこれに応えてインゴールからでも思いきって走り、ディフェンダーを振り切って気を吐いた。「インゴールからも走れるところは見せられたと思います(笑)」。

チームメイト対決もたくさんあったのだが、日本代表のNO8ホラニ龍コリニアシと、トップリーグXVの田邉淳が一対一になり、ここは田邉がしっかり止めた。「ちょっと緊張しましたよ」(田邉)。元チームメイトでは、日本代表CTB平浩二と、トップリーグXVのCTB仙波智裕の同志社大学同期対決。互いに絶対に抜かれたくない強い気持ちで戦っていた。後半になって、トップリーグXVのジョージ・グレーガン、箕内拓郎が登場したときも、スタンドは沸いた。スターが揃っているというのは、こういうことなのだろう。

箕内はじめ、大西将太郎ら2007年W杯組、そして、東芝のスティーブン・ベイツらの負けず嫌いの血が騒いでいたのも面白かった。こうでなくちゃ。トップリーグXVのトライは、後半32分の長友まで待たなくてはいけなかったが、そのトライに至る過程で、グレーガンが見事なボールさばき。一流の技を見せてくれた。

後半18分、日本代表のCTB今村雄太が、SOマリー・ウィリアムスのパスを受けて抜け出したプレーがあったのだが、試合後に確認したところ、あれはサインプレーの表のプレー。本当は今村がデコイランナーだったのだが、今村の前が空いたので、ウィリアムスが反応したものだった。お見事。

最終スコアは、49-7。マンオブザマッチは、3トライの菊谷崇。試合後、両チームが一つの円になって健闘をたたえ合っていたが、本当に日本ラグビーに携わる者が一丸となって被災地の支援、そしてワールドカップに向かっていく契機になれば嬉しい。そうならなければ、いけないと思う。

清宮さんは、「ジャパン、コンディションいいですね」とちょっと嬉しげで、「期待が持てるんじゃないですか」と話していた。6月に、いい練習ができたことが見て取れた。いったん引退していたのに、この試合のために来日してくれたジョージ・グレーガンは、「震災後の日本に対して、何かサポートができないかと思っていました。今回はそれだけでなく、W杯に向かう日本代表のサポートもできて嬉しく思います」とコメント。日本でプレーするのはこれが最後だという。

試合後は、メインスタンドのコンコースにて、アフターマッチファンクション。500円以上募金した人に300人限定でチケットを配布する方式で行われたため、入れなかった人も出る大盛況。試合後の選手が次々にやってきて、サインや写真に応じ、各チームからのプレゼント抽選会やチャリティーオークションで盛り上がった。オークションでは、オールブラックスのカーター、マコウのサイン入りオールブラッスジャージ(15万円で落札!)、スティーブン・ベイツ、ジョージ・グレーガンの当日のユニフォーム一式。トップリーグXVの全員のサイン入りのジャージなどが次々に競り落とされた。計37万6000円くらいだったと思う。この収益はすべて被災地に寄付される。

■試合結果
日本代表○49-7●トップリーグXV(前半28-0)

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