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2011年7月3日 - 2011年7月9日

トンガ戦結果

土曜日の朝は、JSPORTSでトンガ対日本の解説だった。サントリーサンゴリアスのチームディレクター坂田正彰さんと一緒だったのだが、スクラムの話などいろいろ聞かせてもらった。さて、試合のほうは、キックオフ直後から日本がボールをキープして攻めた。開始2分で得たPKもPGを狙わず、タッチキックを選択し、攻め込んだあとのゴール前スクラムで、トンガの反則で得たFKからホラニ龍コリニアシが速攻を仕掛けて先制トライ。積極的に仕掛けて、ゲームを支配することができたのは収穫だった。

以降は、23分にSOアレジが防御背後を狙ったキックをチャージされて、トンガFLヴィリアミ・マアフに走られ、27分には、パスミスで後ろに下がりながらのパスを相手SOカート・モラスにプレゼントするような形でトライされ、7-17と突き放された。しかし、32分、日本は連続的にラックを支配して攻め込み、いったんトンガにボールを奪われるも、前に出てWTB遠藤幸佑がトライ。後半も、序盤から猛攻をしかけて、7分、SH田中史朗をサポートした菊谷崇がトライして逆転。11分には、ライアン・ニコラスのパスを受けたCTB平浩二が右中間に飛び込んで28-17とした。トライ後のコンバージョンゴールをすべてアレジが決めたのも大きかった。

後半20分過ぎからはトンガに攻められっぱなしだったが、堅実なタックルでしのぎ、トライを最小限に抑えての1点差勝利だった。後半13分からシンビンでトンガが7人FWになっているときに、スクラムで押し込めていればさらに楽な試合になったはずだが、そこで前に出られなかったのは反省点だろう。せっかくのトライチャンスを獲りきれないシーンも2度もあり、もどかしさもあった。W杯本番では、トライチャンスはさらに少なくなる。確実にものにしなければ勝つことはできない。サポートが遅れる場面もあり、チーム全体の運動量もさらに上げなければいけないと感じた。

マイケル・リーチの運動量、効果的な仕事は素晴らしい。前に出たラックでのSH田中の動きもよかった気がする。ただ、W杯の一次リーグでトンガに勝つには、さらにチーム力を上げたい。次は、13日、フィジーとの対戦になる。トンガの直線的な動きには、一対一のタックルで対処できたが、タックルポイントをずらすのが得意なフィジーにも対応できるかどうか。真価が問われる一戦だろう。一つ一つのプレーを丁寧に磨き上げてほしい。

◎ジョン・カーワンヘッドコーチ
「前半始めの20分、選手はよく頑張ってくれました。自分たちを信じて試合を戦うことができました。後半はよく我慢し、ゲームを作ることができました。この試合では、速いディフェンス、ゲームプランを遂行することができたと思います。次のフィジー戦ではより速く、テンポアップした試合を目指します」
◎菊谷崇キャプテン
「サモア戦後、自分たちの強みを意識して練習し、チームがどう戦うべきかを意識して準備してきました。今日の試合は、少しのミスがありましたが、速いテンポで、80分間を通して自分たちがやりたいことを出し切り、示すことができたと思います」

◆PNC第2ラウンド結果
日本代表○28-27●トンガ代表(前半14-17)

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NTTドコモ久富選手に会う

7日の木曜日は、大阪南港のNTTドコモレッドハリケーンズのグラウンドに行ってきた。地下鉄中央線の「コスモスクエア」駅の改札口に、190センチ近い、背中の大きなサラリーマンが立っていた。絶対ラグビー選手か元選手だと思って近づいたら、大学の先輩だった。しかも先輩の用事はドコモとは関係がなかった。ものすごい偶然である。汗だくの先輩を見ながら、体の大きな人は大変だなぁと思って、ドコモのグラウンドに急いだら、僕も汗だくになった。汗だくの名刺交換はちょっと恥ずかしい。

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きょうの取材はNECグリーンロケッツから、ドコモに移籍した久富雄一選手のインタビューだった。「ラグビーマガジン」の「人物往来」に掲載されるものだ。NECで10年プレーしての移籍である。理由を尋ねると、「箕内さんと一緒にやりたかったんです」。もちろん、ほかにも理由はあるのだが、これが一番らしい。箕内選手は、久富選手が関東学院大学1年生の時に、4年生でキャプテン。久富選手にとって、「絶対的」な存在らしく、心から尊敬しているようだ。これほど尊敬できる先輩を持てるというのは、羨ましいくらいである。そして、この笑顔。レッドハリケーンズでのプレーを楽しんでいるようだ。

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そのあと、高野一成ヘッドコーチにも話を聞いたのだが、この春の結果には満足しているようで、トップリーグで戦うための戦力を着々と整えているようだった。先日は、NTTコミュニケーションズシャイニングアークスに勝利。元オーストラリアA代表のブランビーズのミッチェル・チャップマンも来日し、合流していないのは、オールブラックスのミルス・ムリアイナのみとなっている。「今の力が100%なら、120%に上げないとトップリーグには定着できないと話しています」(高野ヘッドコーチ)。初めてのトップリーグでどこまで順位を上げられるか。楽しみなチームだ。


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日和佐新人賞&トンガ戦メンバー

アジアラグビーフットボール協会(ARFU)とアジア五カ国対抗の冠スポンサーであるHSBCが、「2011年度HSBC A5N新人賞(HSBC Asian 5 Nations Emerging Player of the Year)」に日本代表スクラムハーフの日和佐篤を選出した。

◎日和佐篤コメント
「大変嬉しく思います。すべてのチームメート、僕を支えてくれた皆さんのおかげです。SHの僕がこうして受賞したことに価値があり、すべてのSHの励みになればと思います。日本ラグビー、アジアラグビー発展のために、いいプレーをしっかりと続けたい。ラグビーワールドカップのメンバーに選ばれるようにベストを尽くします」

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Photo by Kenji Demura/RJP

パシフィックネーションズカップの第2戦、対トンガ代表戦(7月9日 フィジー・スバ)の日本代表メンバーが発表になった。怪我を抱えていたマイケル・リーチ、ジェームス・アレジ、平浩二らが先発で復帰、また別メニューで調整していた堀江翔太、有賀剛もリザーブ入りしている。

日本代表出場予定メンバー
1平島久照、2青木佑輔、3畠山健介、4ジャスティン・アイブス、5トンプソン ルーク、6 菊谷崇、7マイケル・リーチ、8ホラニ龍コリニアシ、9田中史朗、10ジェームス・アレジ、11小野澤宏時、12ライアン・ニコラス、13平浩二、14遠藤幸佑、15ショーン・ウェブ/16堀江翔太、17川俣直樹、18大野均、19谷口到、20日和佐篤、21有賀剛、22宇薄岳央

◎ジョン・カーワン日本代表ヘッドコーチ
「トンガ代表は、チャーチルカップでの活躍やフィジー戦勝利で、今勢いのあるチームです。またラグビーワールドカップでも同プール(A組)で戦う相手になります。お互いに80分間、息の詰まった緊迫した試合になると思います。サモア戦での課題を改善し、テンポアップな試合展開でゲームコントロールし、完成されたパフォーマンスを期待しています。新たな気持ちで、このビックゲームにチーム全体で立ち向かっていきたいです」

◎菊谷崇キャプテン
「初戦のサモア代表戦は、ホームゲームであったにもかかわらず、あまり良い結果を残すことができず、チーム全員で大きな反省をしました。その結果をひとり一人が受け止め、トンガ代表戦に繋げて、日本スタイルを全面に出せるような戦いを積極的に仕かけていきたいと思います。ラグビー日本代表へのあたたかいご声援よろしくお願いします」

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好調・天理大学ラグビー部

6日の水曜日は、天理大学ラグビー部の取材だった。まずは、天理教庁に小松節夫監督を訪ねる。あまりの施設の大きさに取材とは関係ないことをたくさんうかがってしまった。小松監督のインタビューは、今月発売の「ラグビークリニック」の「コーチングマイウェイ」に掲載されるものだ。

小松さんは天理高校で、平尾誠二さん(伏見工業高校)らと同期の高校日本代表なのだが、卒業後、フランスに留学し、パリのラシンクラブのジュニア(20歳以下)チームで2シーズンプレー。帰国後、同志社大学に進学し、その後日新製鋼で活躍したCTBだ。天理大学が関西大学Cリーグに転落したときに再建を託されて監督に就任した。近年の天理の躍進は小松監督の手腕によるところが大きい。毎度のことながら、ソフトな語り口で理論的に説明してくれるのでとても楽しいインタビューだった。

小松さんのコーチングの「肝」については、誌面をお読みいただくとして、ラシンクラブ時代は、元フランス代表キャプテンのジャン・ピエール・リーブとも同じグラウンドで練習していたという。もっとも、当時はアマチュア時代で、ジュニアの練習は週に1回、シニアでも週に2回だった。試合は毎週あったが、「試合前のロッカールームでは、FWは燃えたぎって、闘牛の牛みたいに今すぐにでもグラウンドに飛び出しそうでした。その横でBKは静かに座っている。FWとBKの違いは面白かったですね。練習は週1回だったから、何か教わったということもない。サインプレーも3つしかありませんでした(笑)」

たっぷりお話しをうかがったあとは、グラウンドへ移動。バイスキャプテンのLO田村玲一選手に、今季のチームについて聞いた。こちらは、「ラグビーマガジン」の取材である。この春の天理大学は大学相手には無敗で、6月26日には、筑波大学との定期戦にも勝っている。筑波は今季、関東の大学勢の中で評価が高い。打倒・関東に燃える関西勢の中で、天理は頭一つ抜けた存在である。「無口で身体で引っ張るタイプ」(小松監督)という田村選手は、ときどき愛好日記ものぞいてくれているみたいだ。ブログ用にこんな笑顔で写真に収まってくれた。

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キャプテンの立川理道選手とは、高校時代もキャプテン、バイスの間柄。「理道がSOにいると、ボールを前に出してくれるから楽なんです」と、信頼感も抜群のようだった。田村選手はこの春、膝や肩を痛めて満足なプレーができていないが、シーズンには十分に間に合うようだし、立川選手も日本A代表のニュージーランド遠征から帰国したばかり。立川キャプテン抜きで筑波に勝ったのだから、天理の地力アップは確かなところ。立川選手に遠征のことを聞いてみると、「すごくいい経験だったのですが、小野晃征さんが良くて、あまり試合に出られなかったのは、ちょっと残念でした。小野さん、ゲームの作り方とか、上手いですよ」と、小野晃征選手のプレーも勉強になったようだった。写真は、田村&立川コンビ。

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ラグビー祭のお知らせ◎
7月9日、「パナソニックワイルドナイツラグビー祭2011」が開催されます。群馬県太田市運動公園陸上競技場にて。13:30からは、東日本大震災復興祈念試合として、三洋電機ラグビー部OBチームと、新日鐵釜石ラグビー部OB戦が、そして、15:30から、パナソニックワイルドナイツ対神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦が行われます。チャリティーマッチ終了後は、選手愛用ラグビー用品のチャリティーオークションあり。詳細は、ワイルドナイツのホームページにて。

続いて、7月18日には、「コベルコラグビーフェスティバル2011」が神戸製鋼灘浜グラウンドにて開催されます。「Smile Again 神戸から笑顔を届けよう! 」ということで、人気のガレージセールや、チャリティオークション、またフードコートでは選手プロデュースのメニューや東北の名産を集めた物産展など、様々なものが楽しめる内容になっています。さらに選手と交流ができるイベントも盛だくさん! また、2大トークショー&オークションと題して、「ワールドカップ直前トークショー」で日本代表の選手達が登場。また、「スペシャルトークショー」では、スクラム釜石より松尾雄治さん他数名が来場。神戸製鋼の平尾誠二GM兼総監督とトーク。松尾さんと平尾さんって、いったい何を話すんだ? 僕が司会する予定です。

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リコーにイングランド代表選手加入

トップリーグのリコーブラックラムズから、2011年度の追加加入選手の公式発表があった。オールブラックスのマア・ノヌーに加え、イングランド代表の現役FLである、ジェームス・ハスケルも加入する。今年のシックシネーションズにも出場していたハスケルは、突進力あるFW第三列。フランスのスタッド・フランセに所属していた。キャップも30以上。イングランド代表としては、過去最高の選手がやってくるわけだ。

マア・ノヌー (Ma’a Nonu)
29歳。ポジション:センター、ウイング
身長:180cm 、体重:106kg
2003年~2011年 NZ代表 オールブラックス

ジェームス・ハスケル (James Haskell)
26歳。ポジション:フランカー、NO8
身長:193cm 、体重:113kg
2007年~2011年 イングランド代表

以前、コメント欄で、なぜ海外の大物選手が日本にたくさんやってくるのか、というご質問があった。今や、日本のトップリーグは、イングランドのプレミアシップ、フランスのトップ14などの次に、プロ選手が移籍先を考えるリーグになっている。報酬はフランスのほうが高いようだが、試合数が格段に少ないのは怪我を抱える選手にとっては魅力だろう。また、シーズンが短く、スーパー15との両立が可能という面もある。家族と住むことを考えたとき、子供の安全など治安がいいこと、環境がいいことを来日の理由にあげる選手も多い。ニュージーランドやオーストラリアの選手からすれば、ヨーロッパより近く、時差もない日本には魅力があるようだ。

さて、ちょっと紹介するのが遅くなってしまったのだが、2年前にこの日記でも紹介したことがあるタッチラグビーの、ワールドカップがスコットランドで開催されていた(6月22日~26日)。日本男子4位(14チーム中)、日本女子ボウルトーナメント優勝(13チーム中)という好成績だったそうだ。

男子は、前回 07年(南ア大会)、前々回03年(熊谷大会)ともに4位で、今回はメダル獲得ならなかったが、いずれにしても好成績を残している。女子は、07年(南ア大会)、03年(熊谷大会)ともに未勝利(南ア大会シンガポールと引き分け)、今回は1勝を目標としていたが、初勝利の勢いでボウル優勝。特にファイナルでは、プールマッチで敗れた相手、地元スコットランドを破っての優勝だったとのこと。ちなみにカップ優勝は男女ともオーストラリアだった。

この女子日本代表が愛好日記で紹介したことのある女子タッチチーム『国府台女子学院』の現役女子高生なのである(代表16名中、国府台の在校生が11人)。ラグビーのほうにも、ちょっとチャレンジしてくれないかな。

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日本A、U20結果

7月2日、ニュージーランド遠征中の日本A代表は、第3戦目(最終戦)でノースカンタベリー地区代表と対戦し、SO立川理道のトライなどで前半からリードし、後半はWTB豊島翔平の4トライの活躍もあって勝利。日本A代表のNZ強化遠征はこれにて終了し、7月4日(月)に帰国する。試合は、日本選抜として対戦。

◆試合結果 会場:カイアポイ・パーク(NZ・カイアポイ)
日本選抜○36-20●ノースカンタベリー地区代表(前半12-5)

出場メンバー= 1. 三上正貴、2. 有田隆平、3.土井貴弘、4.中田英里、5.谷口智昭、6.土佐誠(キャプテン)、7.橋本大輝、8.マイケル・ブロードハースト、9.大島脩平、10.立川理道、11.羽野一志、12.テビタ・レポロ、13.山内貴之、14.豊島翔平、15. 松下馨/16. 上野隆太、17.長江有祐、18.豊田将万、19.五郎丸歩、20.麻田一平、21.ブレット・ガレスピー、22.小柳泰貴、23.坪井秀龍、24.桑水流裕策、25.イシレリ・ヴァカウタ、26.坂井克行、27.小野晃征

◎薫田真広監督
「3戦全勝で終了することができ、良いツアーとなりました。本日の3戦目は、若い選手を前半に起用しましたが、若さゆえにゲームコントロールができない部分が見えました。今後もこういった若い世代は、2015、2019年に向けて、継続的に強化していき繋げていければと思っています。選手たちはこの遠征で、勝ちにこだわって、頑張ってくれ、チームが一つとなって戦ってくれました。最後に約1ヶ月という長い期間にも関わらず、今遠征のために選手を派遣していただきました、企業、大学、そして関係者の皆様に深く御礼申し上げます」

U20アジアラグビージュニアチャンピオンシップ(IRBジュニアワールドラグビートロフィーアジア予選)に参加していたU20日本代表は、2日にU20香港代表を破って優勝。来年のジュニアワールドラグビートロフィー(JWRT)の出場権を得た。

◆試合結果 会場:香港フットボールクラブ(香港) 
U20日本代表○38-8●U20香港代表(前半19-3)

出場メンバー=1. 北川賢吾、2.林 隼司、3.吉田貴宏、4.佐藤穣司、5.大椙慎也、6.西内勇人、7.杉永亮太、8.長谷川崚太、9.村島亮平、10.小倉順平(キャプテン)、11.半井優太、12.金 勇輝、13.小林正旗、14.川原健太朗、15.村井佑太朗/16.勝木来幸、17.井之上 亮、18.西本祐樹、19.竹内琢恭、20.平野航輝、21.服部祐一郎、22.木上鴻佑

◎高崎利明監督
「短い期間で行われたチーム編成でしたが、選手たちはよく頑張り、チームとしてまとまって勝利することができました。内容としては、ミスも多く、納得のできるものではありませんが、最後まで戦い抜き、トライを取って勝てたことは次につながるステップとなります。これでJWRTグルジア大会のリベンジができました。この大会の反省を生かして、新たなチャレンジをするU20日本代表に成長してほしいと思います」

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