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2011年1月16日 - 2011年1月22日

TLプレーオフセミファイナル結果

22日の土曜日は、秩父宮ラグビー場にいた。JSPORTSでプレーオフセミファイナルを解説するためだ。兵庫県の関西学院のグラウンドでは、大阪朝鮮高級学校の権裕人選手を中心にした親善試合が行われ、権選手が途中でジャージを着替えて、選抜チームに入ったりして、和やかな雰囲気だったようだ。ギャラリーも多かったと聞く。福岡のレベルファイブスタジアムでは、トップチャレンジ第2節が行われ、NTTドコモがホンダを、キヤノンが九州電力を、それぞれ下している。

秩父宮ラグビーの東芝ブレイブルーパス対サントリーサンゴリアスの試合は、「激闘」という表現が相応しい試合だった。2週間前のトップリーグ最終節では、東芝がブレイクダウン(ボール争奪局面)でサントリーに圧力をかけたのだが、きょうは、逆に接点でサントリーが激しく前に出た。試合のみどころは、2週間前に圧力を受けたブレイクダウンをサントリーがどう修正してくるかだった。真っ向力勝負に出るのか、最終節よりさらにボールを大きく動かすことで、東芝のディフェンスを横に広がらせて焦点を絞りづらくするのか。サントリーは、真っ向勝負に出た。

CTBニコラスのラインブレイクから、SOピシのトライで先制したサントリーは、ブレイクダウンで前に出ようと、「まず一人目が当たり勝って前に出る。二人目が素速くサポートして、一緒に前に出る」(竹本キャプテン)ということを徹底した。そのあとは、エディ・ジョーンズ監督に、「チャレンジしろ」と指示されたSH日和佐が、密集サイドのスペースを自ら持って走ったかと思えば、近場にいる味方選手を走り込ませるなどして、早い段階でゲインラインを切っていく。

東芝は、「まんべんなくディフェンスしようとしてしまった」と廣瀬キャプテンが語った通り、サントリーのワイドアタックに対応するために、2週間前よりディフェンスラインで一人一人の間隔を広くとっていた。ゲーム中に修正したのだが、サントリーは序盤で勢いに乗り、テンポのいい攻撃で東芝を防戦一歩に追い込む。ニコラスのプレースキックが不調だったこともあって点差が広がらず、前半を終えて12-0。後半の立ち上がりは東芝が得意のカウンターラックでターンオーバーするなど、力強さを見せて盛り返し、FLベイツがトライ。12-7となる。

勝負を決めたのは、サントリーがラインアウトで唯一のミス(ノットストレート)を犯し、東芝ボールスクラムになった直後のトライだった。後半10分、サントリーはこのスクラムに圧力をかけ、こぼれ球を日和佐が拾ってつなぎ、最後はPR畠山がインゴールに飛び込んで17-7と再び突き放した。これ以降、一人一人が前に出て流れを引き戻そうとする東芝の突進はすさまじかったが、サントリーがしのぎきった。

「いいアタッキングラグビーができた。スクラム、ラインアウト、ブレイクダウンでも勝つことができた」とエディ・ジョーンズ監督。報道陣から大活躍だった日和佐に対する質問が飛ぶと、「後半の最初はあまりよくなかっので、新聞で良く書かないでください」と笑顔で語る場面も。ジョージ・グレーガンを後半投入しなかったことを質問されたときは、「ジョージを入れると、トッド・クレバーを下げなければいけない。トッドは素晴らしい仕事ぶりで、彼を代えることはできなかった。延長戦があれば、経験豊富なジョージを入れたでしょう」と答えていた。

東芝側は「最初に受けてしまった」と廣瀬キャプテン。もちろん、気合い十分だったのは確かで、バイスキャプテンの仙波も「なぜ受けてしまったのか分からない」と首をひねっていた。そして、「サントリーのFWランナーの圧力は凄かった。日和佐が常に前を向いてプレーしていましたね。2週間前はボールを出すことで精一杯だったのに。日和佐とピシに前を向かせてプレーさせてしまった」と、敗因を語った。「かわされて負けたのではなく、地上戦で負けたので、よけいに悔しいです」

■トップリーグプレーオフセミファイナル結果
東芝ブレイブルーパス●12-17○サントリーサンゴリアス(前半0-12)

■トップチャレンジシリーズ
トップチャレンジ1 第2節結果
NTTドコモレッドハリケーンズ○23-14●ホンダヒート(前半13-7) 
キヤノン○32-13●九州電力キューデンヴォルテクス(前半17-13)

※この結果、NTTドコモが来季からのトップリーグ昇格を決め、九州電力の入替戦出場が決まった(トップチャレンジは勝ち点制で、NTTドコモはすでに9点を獲得。これを追うキヤノンとホンダは5点。最終節でこの両者が対決するため、どちらかがNTTドコモを越える可能性はあるものの、両チームが越える可能性はないので、ドコモの2位以内が確定した)

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ユイン親善試合&修ちゃんチャリティコンサート

今朝(20日)の朝日新聞朝刊の記事に心が温かくなった。見出しは「ユインに贈るノーサイド」。大阪朝鮮高級学校の主力選手だったCTB権裕人(コン・ユイン)選手は、1月8日に閉幕した全国高校大会の2回戦で脳震とうをおこし、以降の試合を欠場した。将来を嘱望される大型CTBの離脱は優勝候補の一角だった大阪朝鮮高級学校にとって、痛恨の出来事だったのだが、彼の離脱を残念に思っていたのは当事者だけではなかった。これまで対戦した学校や、17歳以下の日本代表などでともにプレーした仲間からも、権選手のもとには、激励のメールが寄せられていたという。

「彼の高校ラグビーを、このまま終わらせてはいけない」と、呉英吉(オ・ヨンギル)監督が他校に声をかけ、22日に親善試合が実現する。趣旨に賛同し、時間的に都合のつく学校が集まった。優勝の桐蔭学園、ベスト4の関西学院ほか、東海大仰星、尾道、京都成章、石見智翠館、明和県央らの選手が選抜チームを作り、大阪朝鮮と対戦する。兵庫県西宮市の関西学院第2フィールドで午後2時過ぎより。一般の観戦も可能のようだ。

これぞ、ノーサイド精神。どんなに激しい試合をしていても、戦い終えれば互いに健闘を称え、認め合い、仲間になる。17歳以下の代表など、早くから他校の生徒と一緒にプレーする環境ができてきたことも親善試合の実現を後押しした。試合後は、焼き肉バーベキューをするようで、参加する高校生達にとっては、生涯の友を得る素晴らしい時間になるだろう。この選手達がさまざまな大学に進学し、切磋琢磨していくわけだ。そういう姿を見守っていける我々大人も幸せな気分になる清々しい話である。

続いて、トップリーグのコカ・コーラウエストレッドスパークスからのお知らせをご紹介したい。「コカ・コーラウエスト 修ちゃんを救う会 チャリティコンサート」が開催されることになった。プレスリリースにはこうある。「当会では、拡張型心筋症という重度の心臓疾患を患っている、麻生修希くん(2歳)が米国での心臓移植手術を受けるための募金活動を実施しておりましたが、多くの皆さまのご協力を賜りました結果、先般目標金額に達しました。しかし目標として設定させていただいた金額は、最低目標の金額であるため、今後も修ちゃんをさらにバックアップし、拡張型心筋症という病気を多くの人に知っていただきたいとの思いから、チャリティーコンサートを実施することになりました」

コンサートの詳細は以下の通り。1月19日から、チケットぴあなどで前売り券が発売されている。収益はすべて、「修ちゃんを救う会」に寄付される。

【Heartfull Gift Concert】(ハートフルギフトコンサート)
2011年2月4日(金)、19:00~21:00
福岡サンパレス&ホール
参加アーチスト:中村あゆみ、城南海、Saltie、菊地彰

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TL入替戦情報、7人制ほか

トップリーグの入替戦の日程及び試合会場が決定した。2月12日(土)に、秩父宮ラグビー場(14時キックオフ)と、静岡のヤマハスタジアム(13時キックオフ)である。トップリーグ11位のヤマハ発動機ジュビロは、現在行われている「トップチャレンジ1」の4位チームと、12位のNTTコミュニケーションズシャイニングアークスは、「トップチャレンジ1」の3位チームと戦う。※1月29日決定。

JSPORTSでハイネケンカップ(欧州カップ)の放送を見た。トゥーロン対マンスター、ビアリッツ対アルスター。トゥーロンはまるで世界選抜のようにスター選手が集う。フランスのミニョーニ、イングランドのウィルキンソンと、アルゼンチンのコンテポーミという各国代表経験者がSH、SO、CTBでゲームをコントロールし、キャプテンは南アフリカのNO8ファンニーカーク、FLは、オーストラリアのFLジョージ・スミス。ウィルキンソンの小憎らしいほど正確なプレースキック健在だった。先発WTBで元日本代表のロアマヌはさらに体が分厚くなっていたなぁ。

ハイネケンカップは各クラブに世界中の選手が所属しているのが魅力ではあるし、ビアリッツ対アルスターのほうにも、南アフリカ代表ほか代表選手がいるのだが、フランスとアイルランドの選手が軸で、ちょっとほっとする。今後もハイネケンカップは放送され、決勝トーナメントは、全試合放送される。それぞれの国の応援風景も楽しい。視聴可能の方はぜひ。

【7人制ラグビーのこと】◎コメント欄で、7人制ラグビーの魅力についてのご質問がありました。7人制ラグビーは、いくつかの例外を除いて基本的に15人制と同じルールで行われます。7人で15人制と同じ広さのフィールドで戦うわけですから、一人一人の受け持つスペースが広くなり、必然的に一対一の局面が増えます。華麗なステップワークや、アクロバティックなパス、激しいタックルなど、個人技が観客に分かりやすい形で披露される。それが観戦する側にとっては一番の魅力でしょう。面白い試合になると、トライシーンのハイライトを見ているような気分になります。高いレベルになると、7人とは思えないほど分厚いサポートプレーで連続攻撃が行われます。そして、現在のトップレベルの7人制ラグビーは、15人制と同じようにブレイクダウン(ボール争奪局面)での攻防が激しく、ディフェンスも激しく前に出て圧力をかけていきます。スピード、持久力だけでなく、肉体的な強さも要求されるわけですね。

試合時間は、前後半7分ハーフ(ハーフタイムは、1分から2分。大会によって違います)。だいたい15分で試合が終わるので、一日でたくさんの試合ができるのも大会の魅力につながります。7人制ラグビーは、財政難のクラブが一日で楽しめる大会を開催するために考え出した発祥エピソードがあり、基本的に選手も観客も大いに楽しむのが伝統です。7人制の概略についは、現在発売されているラグビーマガジン2月号「スキルアップ講座」に詳しく書かれています。さらに詳しいことが必要な方は、ぜひご一読ください。


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東京セブンズ2011開催&お知らせ追記

17日、日本ラグビー協会より、「東京セブンズ2011-インターナショナル・ラグビーセブンズ・トーナメント-」開催の発表があった。日時は、4月16日予選12:00~17:00、4月17日決勝トーナメント10:30~16:30。秩父宮ラグビー場にて。

日本代表他、オーストラリア、中国、フィジー、フランス、韓国、ニュージーランド、サモア、南アフリカ共和国、トンガ、アメリカなど12カ国のトーナメントになる。IRBワールドセブンズシリーズ、アジアセブンズシリーズなどとは別の独立した大会になる。

IRBセブンズワールドシリーズの昨季の1位から4位(サモア、ニュージーランド、オーストラリア、フィジー)も参加。各国がどんなメンバーで来るかも問題だが、今季のワールドセブンズシリーズは、直前の4月2日、3日のオーストラリア、そのあとは、5月下旬のイングランド、スコットランド大会なので、スケジュール的にはいいメンバーが来てくれそうな日程だ。日本代表も、直前の香港、オーストラリアの大会に参加するので、いい状態で大会を迎えられるはず。7人制の魅力あふれる大会になってもらいたい。

日本国内では、10年ぶりの7人制ラグビーの国際大会となる。テレビ放送は、テレビ朝日が予定されている。チケットは、JRFUメンバーズクラブ会員先行販売が、1月29日から。チケットぴあの先行販売などあり、一般は2月12日から。

トークイベントの件でお知らせ◎先日、大阪・北浜のラグビー部マーラーでのトークイベントのお知らせをしましたが、ゲストが決まりました。神戸製鋼の大橋由和選手と、濱島悠輔選手です。申し込み方法は以下の通り。

1月27日 午後7時30分開演(受付、午後7時より)。会費:3,500円(ドリンク、軽食込み)
▼お申し込みは、メールにてアドレスinfo@npo-orn.orgの
大阪ラグビーネットワーク、マーラーイベント担当加島まで
お名前、メールアドレス、電話番号、お申込人数をお知らせください。
※お申込人数が複数の場合は同伴の方の氏名も全てご記入願います。
先着順に受付させて頂き、担当者からメールで連絡させて頂きます。

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ワイルドカード1回戦結果

Level1

16日は福岡県のレベルファイブスタジアムにいた。雪などで交通機関がどうなるか分からないこともあって前日入り。京都から博多へは、のぞみで向かった。博多駅からホテルの最寄り駅に地下鉄で向かい、外に出る。空気の冷たさは耳が痛いくらいだった。この風の強さは海が近いからだろう。知人と食事をして就寝。もし天候が荒れていたら月曜日への順延も検討されていたのだが、朝起きると外は快晴。なんの問題もなく、レベルファイブスタジアムに向かった。でも、寒かった~。たぶん、気温は0度か1度くらいだったと思う。

日本選手権の出場権を争うワイルドカード1回戦の第1試合は、地元の福岡サニックスブルース対近鉄ライナーズ。両方の私設応援団が声を張り上げ、サニックスは玄海の大漁旗が揺れていた。試合は、大きくボールを動かして攻め合う展開になったが、互いにミスも多く、綱渡りのような試合だった。不動のCTB小野を欠くサニックスだが、変わりにインサイドCTBに入った濱里周作が代役を果たし、アウトサイドCTBのイオアサが何度もラインブレイク、前半を終えてサニックスが17-10とリードする。

後半開始早々にもサニックスがPGを加えて、20-10としたところで、スーパーサブのWTBヘスケスが登場。ここ数試合、抜けきれないプレーを続けていたヘスケスがいきなり2人のタックルを外して突進し、22分には、相手キックを捕ったカウンターアタックから力強くディフェンスを突破し、約70mを独走して勝敗を決定づけるトライを奪った。1回戦を勝ち抜いたサニックスは、23日の2回戦(花園ラグビー場)で神戸製鋼コベルコスティーラーズと対戦する。

近鉄の追い上げを許したサニックスの菅藤主将はほっとした表情で次のように語った。「ここ数試合、サニックスらしさが出ていなかったので、みんなで、ボールを動かすサニックスらしいラグビーをしようと言って臨んだ。一勝の難しさを感じる試合でした」。

敗れた近鉄のピーター・スローンヘッドコーチは、「メンタル的な強さはもっと改善しなければいけない」など今後の課題を述べたあと、起立して報道陣への謝意を述べた。「私も多くの国を回ってきたが、日本の記者のみなさんが、とても率直で、こちらの立場を尊重した質問をしてくれたことに心から感謝しています。ありがとうございました」。その真摯な姿に記者会見場は拍手が起こり、温かい雰囲気に包まれた。

第2試合は、コカ・コーラウエストレッドスパークス対リコーブラックラムズ戦。こちらも互いにボールを素速く動かして攻め合い、拮抗した試合になった。前半は、リコーがCTBキニキニラウのインターセプトからの独走トライなどで21-10とリードしたが、後半は、コカ・コーラウエストがディフェンスラインに積極的に仕掛け、NO8豊田、FLオーモンド、CTBベイトマンらを軸にゲイン、10分にオーモンドのトライとFB山田のゴールで逆転すると、FL山口のトライで29-21と突き放した。しかし、リコーも23分、WTB星野のトライで1点差に迫ると、29分、SO河野のトライで逆転に成功。コカ・コーラウエストの反撃を抑えて、2点差で競り勝った。

勝ったリコーのゲームキャプテン相は、「(雪の予報もあったが)いつでもどこでもどんな状況でも、しっかり自分達のプレーをすることを心かげていたので、慌てることはありませんでした」と話し、2回戦のNEC戦を見据えた。

コカ・コーラウエストの向井昭吾監督は、「前半からもっと攻めればいけた気がする。もっと攻める時間を増やして攻めきれるようにならないと、上位はないと感じるシーズンでした」と振り返った。

Level2

きょうの結果は以下の通り、昨日のトップチャレンジの結果も書き記しておきたい。レベルファイブスタジアムの次回の試合は、1月22日のトップチャレンジ第2節。各チームの応援団が多数来場するようだ。こちら、このスタジアムの放送席。スタンドの上部にあって窓ガラスがないため、吹きっさらし。実況の矢野さん、解説の今泉さんともに、寒さに震えながらの放送となった。

Level3_2

◎ワイルドカードトーナメント1回戦(1月16日)
福岡サニックス○30-22●近鉄(前半17-10)
リコー○31-29●コカ・コーラウエスト(前半21-10)

◎トップチャレンジシリーズ
トップチャレンジ1 第1節(1月15日)
九州電力●19-34○ ホンダ(前半10-21)
キヤノン●7-38○ NTTドコモ(前半0-24)

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