« 2011年1月16日 - 2011年1月22日 | トップページ | 2011年1月30日 - 2011年2月5日 »

2011年1月23日 - 2011年1月29日

ドコモ、ホンダ昇格&募金活動

29日(土曜日)、東大阪市の近鉄花園ラグビー場でトップチャレンジシリーズのトップチャレンジ1最終戦が行われ、ホンダヒートが37-32でキヤノンイーグルスを、NTTドコモレッドハリケーンズが50-7で九州電力キューデンヴォルテクスをそれぞれ下し、来季からのトップリーグ昇格を決めた。1位通過のNTTドコモは、日本選手権の出場権も獲得し、2月6日、秩父宮ラグビー場で早稲田大学と対戦する。

僕は取材することができなかったのだが、取材した記者の話では、ホンダとキヤノンは大接戦。最後の20分のところでは経験の差が出たかもしれない、とのこと。穴戸キャプテンも「取れるところで取れたチームと、そうでないチームの差」と話していたそうだ。ホンダは、2年ぶりのトップリーグ復帰である。

敗れた2チームは、2月12日の入替戦へ。ヤマハスタジアム(13:00キックオフ)=ヤマハ発動機ジュビロ対九州電力。秩父宮ラグビー場(14:00キックオフ)=NTTコミュニケーションズシャイニングアークス対キヤノン。

さて、明日(30日)は、トップリーグプレーオフファイナル。両チームベストメンバーでの対戦である。その会場で宮崎県の口蹄疫、鳥インフル被害の募金活動が行われる。これは、1月23日にも行われたのだが、クラブリーグの選手、関係者が、口蹄疫(こうていえき)で国内最大の被害を出したうえ、28日には鳥インフルエンザも発生した宮崎県川南町への募金を呼びかける。毎日新聞によれば、川南町では昨年4月の口蹄疫発生以来、多数の牛、豚が殺処分となり、町内のラグビーチーム「川南クラブ」のメンバーも、被害を被った。また、鳥インフルエンザの発生で町職員として養鶏場の消毒などに追われるメンバーもいるという。

タマリバクラブ(神奈川)、駒場WMM(東京)など東日本トップクラブリーグ所属の10チームが昨年6月から募金を開始。明日以降の日本選手権会場でも募金を呼びかける。

毎日新聞の記事はコチラ

| | コメント (1) | トラックバック (3)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

北浜トークイベント他

きのうのプレスリリースで、男子7人制日本代表のスケジュールが明らかになった。まずは、2月12日、13日、アメリカ・ラスベガスで行われるセブンズ・ワールドシリーズUSA大会に参加。3月25日から27日の香港大会、4月2日から3日のオーストラリア大会にも参加する。遠征メンバーは追って発表があるとのこと。

近鉄ライナーズからは、新監督の発表が。3年間ヘッドコーチを務めたピーター・スローン氏が退任し、前田隆介氏が監督に就任する。前田新監督は、天理高校から早稲田大学に進み、近鉄ライナーズで活躍したスクラムハーフ。小さな体で激しいタックルをくりだす頼りになる選手だった。2006年から2008年度は早稲田大学のBKコーチ、2009年度から近鉄ライナーズのBKコーチを務めていた。

Ohashihamashima

27日の夜は、大阪・北浜のラグビー部マーラーで、トークイベントだった。ゲストは、神戸製鋼コベルコスティーラーズの大橋由和選手、濱島悠輔選手である。2人は同期で、神戸製鋼のクラブハウスのロッカールームも隣らしく、仲がいい。トークは、ラグビーを始めたところから始まり、笑顔のたえない楽しいものになった。

濱島選手は中学までサッカーをしており、鹿児島実業高校時代も、いったんはサッカー部に入った。でも、隣で練習しているラグビー部が楽しそうで面白そうに見えたのだという。「もしサッカーを続けていたら?」と振ってみると、「次は決勝でしたね」とザックジャパンにひっかけてお客さんを笑わせた。でも転向してすぐに高校ジャパンに選ばれているのだから、そのラグビーセンスは並大抵ではない。ただし、大学は九州にいようと思っていたらしい。それが高校の監督の勧めで明治大学へ。卒業後は、「鹿児島に帰ろうと思っていたんですけど、ちょっと寄り道しました(笑)」と神戸入り。郷土愛にあふれるトークはしばらく続いた。鹿児島をこよなく愛しているのである。座右の銘は、「敬天愛人」、西郷隆盛の言葉だ。

Ohashi

大橋選手は大阪の枚方市出身。楠葉(くずは)中学時代にラグビー部に入った。大橋選手は小学校時代はソフトボールに熱中していて、中学では野球をやろうと思っていたのだが、楠葉中学には野球部がなく、名選手を多数輩出しているラグビー部に入った。枚方市ならではのエピソードである。濱島選手と同じく高校日本代表に選出されている。同志社大学に進み、神戸製鋼に入ったことについては、「関西のラグビーに育ててもらったのだから、関西のラグビーのために頑張りたかった」と話した。

濱島選手は、「もっとトライが獲れるようになりたい」と語り、大橋選手は、「今年はワールドカップもあるので…、しっかり応援したい」とまずは笑わせ、「もう一度桜のジャージを着たいと思っています」と、ユースレベルでは何度も代表に選ばれているので、今度は頂点の桜のジャージをと目標を語ってくれた。スティーラーズのカレンダーやTシャツなどがサイン入りでお客さんに多数プレゼントされた。今回のお客さんは、お得だったかも。最後は、2人からお土産も。

Present


神戸製鋼は、2月6日、日本選手権の1回戦でトヨタ自動車と対戦する。きょうのお客さん達はほとんど応援に行くようだった。

追記◎お客さんの中に京都大学の学生さんがいた。「僕、ずっと欧州サッカーが好きだったんですけど、ラグビーを見始めたら、こんなに面白いスポーツがあるのかと。すごく面白いのに、知っている人が少ない。なかなか一緒に見に行ってくれる友達もません」と話していた。嬉しいけど、これが現状だから、もっともっと認知度を高めていかないとなぁと再認識。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

お答えします。16

高校3年生のyuukiさんから、「大学の体育会でラグビーをやるかどうか悩んでいるのですが」というコメントがありました。悩んでいるなら一歩踏み出すべきです。自分に合っているかどうか、ついていけるかどうかは、やってみないと分からない。多くの選手が自分の潜在能力に気付いていないと思うし、難しいと感じるくらいのレベルでやらないと成長できません。分厚い壁に真っ向勝負で立ち向かっていくのがラグビー精神だと思います。踏み出さないと、きっと数年後にも同じことに悩むでしょう。

僕は大阪体育大学で、体育会そのものだから参考になるかどうか分かりませんが、京都の府立高校出身者からすると、啓光学園、大阪工大高、天理など強豪校からやってくる選手は輝いて見えました。実際に一緒にプレーすると鍛えられているのがすぐ分かります。でも、それは自分がこれまで厳しい練習をしていなかっただけだから、それ以上に練習するしかない。大学入学前から一人で京都の大文字山を走って上がったり、近所の寺の階段をひたすら走ったり、とにかく練習だけはついていけるようにしました。体力的についていければ、あとは技術、経験の勝負。それは日々の練習、試合で手を抜かず、追いついていくしかない。自分より上手い選手達のプレーを体感しながら、そこに近づいていく自分を確認できるのは得難い体験です。迷ったら、とにかく前へ。思い切りラグビーを楽しんでください。

先日、マイケル・ジョーンズと、リッチー・マコウのどちらが、ベターなオープンサイドフランカーか?というご質問がありました。個人的には、マイケル・ジョーンズの走り方が大好きだったし、クロンフェルドのひたむきなサポートプレーも好きでした。個人的な好みでいくと、マイケル・ジョーンズです。ただ、マイケル・ジョーンズが活躍した時代と現代ではラグビーの質が各選手の役割も多くなっています。またアマチュア時代とオープン化時代では、練習時間も格段に増えており、選手の置かれる環境が違いすぎます。小林深緑郎さんにも見解をうかがってみましたが、「比較は難しい」という答えでした。現在、世界中にラグビーを職業とする選手が多数います。その中で抜きんでた力を発揮しているリッチー・マコウは、総合力で史上最高のフランカーだと僕は思っています。そういえば、数年前にカンタベリー協会の125周年の式典を取材したことがありますが、カンタベリーの歴代ベストFLもリッチー・マコウでしたね。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

高校代表&激闘史

2月4日~7日に奈良県天理市で「2010年度高校日本代表候補セレクション合宿」が行われる。26日、候補追加選手の発表があった。秋田中央高校のPR佐藤勇人(181㎝、136㎏)と、大阪朝鮮高級学校のSO 朴成基(パク・ソンギ 177㎝、73㎏)である。

このセレクション合宿は、3月に実施するスコットランド・ウェールズ遠征に参加するメンバー選考とともに、2010年4月に策定された「JRFU戦略計画2010-2019」の日本代表強化一貫指導体制に基づいて、次世代のU20日本代表、7人制日本代表も視野に入れセレクションが実施される。そのため、合宿には、U20日本代表スタッフの元木由記雄ヘッドコーチ、有水剛志コーチ、中瀬真広コーチ、そして、7人制日本代表スタッフの岩渕健輔コーチ(日本協会ハイパフォーマンスマネージャー)も参加。セレクション合宿実施後、高校日本代表を選出。強化合宿などののち、スコットランド・ウェールズ遠征となる。

今回のメンバーは、これをどう絞り込むのか難しそうな選手が揃っている。東福岡、桐蔭学園の主力選手に加え、全国各地の有力選手達。大阪朝高のCTB権裕人(コン・ユイン)もいるし、春日丘のNO8姫野和樹、深谷高校のSO山沢拓也、 伏見工業高校のFB松田力也といった1年生の名前も。どんなメンバーになるにせよ、継続的に育てていかなくてはいけない選手達である。

10

26日の水曜日は、「日本ラグビー激闘史」の第10号、1989年度版が発売になった。宿沢ジャパンが、スコットランド代表を破った歴史的に残るシーズンだが、表紙の林敏之さんの突進。めちゃくちゃよく憶えている。また、このシーズンは、神戸製鋼が日本選手権を連覇、早稲田大学が2年ぶり10度目の大学選手権優勝を達成している。

特集の「ヒーロー」は、清宮克幸さん。このシーズンの早稲田のキャプテンとして、まるで監督のようにチームを優勝に導いた。このページ、面白い。本文は、清宮の友人達に取材して、彼のキャラクターを表すエピソードが書かれている。オーストラリアの荒くれ者のフッカーを、大阪弁でまくしたてて大人しくさせてしまったのも面白い。そして、現オールブラックス監督で、かつて早稲田でスポットコーチを務めたグラハム・ヘンリーさんの清宮評もある。中村直人さんのコメントも笑えるなぁ。

僕は選手としての清宮さんは、そのラグビーセンスに何度も感服した。1995年度の社会人大会の決勝でサントリーの劇的同点トライを生み出したパスは印象深い。三洋電機のCTBセミィをダミーパスでかわし、NO8シナリ・ラトゥ、FLセミシ・ダクヤコを十分に引きつけてWTB吉野へ。そして最後は尾関がトライをあげた。この3人のタックルを恐れない度胸と、正確なパスを出す技能には恐れ入ったものだ。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

トライ小僧&カマラデリィー

Try

僕の幼なじみの友人が「トライ小僧」を作ってくれた。彼は能面彫り師である。すごく嬉しかったのだが、とりあえず、「反りすぎやろ!」と突っ込んでおいた。

U15

25日はラグマガの発売日でもあり、週刊少年サンデー超増刊号の発売日でもある。ラグビー漫画「アップセット15」は、東ノ宮が大差で敗れた因縁の相手曽根工業と対戦し、開始早々トライを奪われたあとのシーン。今回の試合の描写、リアルで読んでいて力が入った。ちょっと、自分がタックルしている気になったりして。

Daen

同じく25日に、JSPORTSの解説陣の一人でもあるスポーツライター藤島大さんの著書「楕円の流儀 日本ラグビーの苦難」(本体価格1800円 論創社刊)も発売になった。藤島さんが、過去にさまざまな雑誌やホームページなどに書いた記事を集めたものなのだが、近年の日本代表の変遷も振り返ることができて面白い。

スズキスポーツのホームページに書かれたコラムも数本紹介されている。そこに「カマラデリィー」というコラムがある。世界のラグビー界でよく使われるCamaraderieという単語は、同志愛とも訳される。この中に紹介される伝説のSHガレス・エドワースのコメントがある。「試合後に敵味方入り乱れてビールを酌み交わすラグビー文化が消滅するのであれば、オープン化(プロ容認)には反対します」。それまでアマチュアの競技だったラグビーユニオンが、1995年、プロ容認のオープン化に踏み切った翌年のインタビューである。

実際にアフターマッチファンクションの文化は薄れつつある。藤島さんも危惧しているが、日本はあらゆるカテゴリーでアフターマッチファンクションを続けていかなくてはいけない。ガレスはこうも言っている。「いまのいままで戦った相手と尊敬の念を交わし、カマラデリィーを培い、お互いの理解を深めるのです」。それがラグビーなのだ、ということだ。2019年、日本でワールドカップが開催される。日本ラグビー協会は、「ノーサイドの精神を、日本へ、世界へ」を合言葉に、日本で独自に育まれてきたノーサイドという言葉を発信しようとしている。だからこそ、アフターマッチファンクションも大切にしていかなくてはいけない。トップリーグの試合後は行われているが、高校、大学とすべての試合で行われているわけではない。ビールではなく、ジュースとサンドイッチくらいでいいので、できるかぎり選手間の交流を大切にしてもらいたいと願う。

※ノーサイドについては、2008年12月1日の日記で書いていますので、コチラをどうぞ。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ラグマガ3月号&お知らせ

TBSの「東京フレンドパーク」を何気なく見たら、メジャーリーグのテキサスレンジャーズの建山義紀投手が、「THANK YOU OHATA」(サンキュー大畑)のTシャツを着ていた。東海大仰星高校の同級生なんやね。

日曜日の試合の録画を見た。全国クラブ大会の決勝と、トップリーグプレーオフセミファイナルである。タマリバクラブと北海道バーバリアンズは、いい試合だった。タマリバのタックルに胸を打たれた。それぞれに仕事を持ちながらあれだけの運動量を実現するのは、並大抵の個人練習ではないだろう。

三洋電機ワイルドナイツ対トヨタ自動車ヴェルブリッツは、三洋電機が立ち上がりからアグレッシブに攻めた。ノートンナイトのインサイドCTBは効いていた。怪我から先発復帰のブラウン、霜村も存在感は抜群。攻守に引き締まった。そして、勝利を決定づけた山田章仁のトライ。タックル、ターンオーバー、自らのキックを追ってインゴールへ。「僕は決勝戦でトライするために三洋電機に来ました」と話していたが、果たしてそうなるか。実現しそうな活躍だった。でも、けっこう紙一重の試合。トヨタ自動車も、SH麻田一平らの負傷者が日本選手権までに復帰できるか。万全で戦ってほしいなぁ。

Cover_1103

25日は、ラグビーマガジン3月号の発売日。表紙は、大学選手権連覇の帝京大学・吉田光治郎キャプテン。大学の特集を読んでいると、各選手の思いがなんだか切なくて泣ける。優勝した帝京はもちろん明るいのだが、トライ寸前に落球した富永選手、消防庁に入って、「鍛えた体を使った人のために尽くしたい」って、いいな。早稲田の垣永のインタビューもいい。苦しかったスクラムのことを語る。明治の杉本キャプテンは、準決勝で手首を骨折しながら最後まで戦っていた。熱い戦いを見せてくれた選手達に感謝である。

高校大会の特集もある。こうして振り返ってみると、ほんとうに逸材が多かった。注目選手の進路先も分かるので、来季の大学ラグビーも楽しみになってくる。巻末インタビューは、元NECグリーンロケッツの木下剛さん。いまはアメリカンフットボールのオービック・シーガルズで、ランニングバックとしてプレーする。今もNECに勤務しながらである。

お知らせ◎ラグビーマガジンにも紹介されていますが、恒例の岩渕健輔さんのトークライブが日本選手権決勝前日、芝パークホテルで開催されます。日本協会ハイパフォーマンスマネージャー岩渕さんに、未来の日本ラグビーの航海図を語っていただきましょう。

日時:2月26日(土)、18:00~20:00(17:30開場)
場所:芝パークホテル「フィフティーン」
会費:4,000円(軽食付き。当日、受付でお支払いください)
司会:田村一博(ラグビーマガジン編集長)
ゲスト:岩渕健輔、村上晃一ほか
募集人員:40名

◎申し込み方法
★ベースボール・マガジン社のHPからお申し込みください。
http://www.sportsclick.jp/rugby/
右側のメニューの「セミナー&イベント情報」より、「岩渕健輔トークイベント」申し込みをクリック。「参加申込フォーム」へ。
または、必須事項を明記の上、FAXかemailにてお申し込みください。
【必須事項】氏名、住所、年齢、電話番号、EmailアドレスまたはFAX番号
FAXにて、03-3238-1094 ラグビーマガジン編集部
Emailにて、rugby@bbm-japan.com
いずれも件名に、「岩渕健輔トークイベント」と明記ください。申し込み完了の方にはメールを返信させていただきます。
※予約開始は、1月26日(水)、12時より(定員になり次第、締め切りとなります)


| | コメント (3) | トラックバック (1)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ワイルドカード2回戦ほか結果

23日は、秩父宮ラグビー場でトップリーグプレーオフセミファイナルの三洋電機ワイルドナイツ対トヨタ自動車ヴェルブリッツの試合が行われたが、僕は近鉄花園ラグビー場だった。JSPORTSでワイルドカードトーナメントの解説である。勝てば日本選手権出場、負ければシーズン終了という試合。当然、内容は白熱したものになった。

第1試合はトップリーグ6位のNECグリーンロケッツがリコーブラックラムズと対戦。開始早々にラインアウトからのサインプレーでCTB櫻谷が抜け出して先制トライするも、その後はリコーが一対一の局面でよく前に出て、WTB星野の2トライで逆転。前半は22-12とリコーがリードで折り返した。

後半に入るとNECはSH藤戸からのハイパントを多用。ボール処理にもたつくリコーに圧力をかけ、WTBロコツイが連続トライ。24-22とスコアをひっくり返した。しかし、リコーもNECがキックオフのボールをキャッチミスすると、これを奪ったPR伊藤が4人のタックルをかわしてインゴールまで走きるなど、逆転につぐ逆転のシーソーゲームとなった。最終的には、後半の大半の時間を相手陣で戦うことに成功したNECが競り勝ったが、残り3分のところで、リコーがSO河野のPGで6点差とするなど、勝敗の行方が最後まで分からない緊迫感ある試合だった。

第2試合は、リーグ5位の神戸製鋼コベルコスティーラーズが福岡サニックスブルースを迎え撃った。トップリーグ第2節では、サニックスが後半投入されたWTBヘスケスの大活躍で逆転勝ちしている。「リーグ戦で負けていたので、1点差でもリベンジする強い気持ちだった」と、苑田ヘッドコーチ。立ち上がりすぐに、ゴール前のスクラムを押し込んでNO8伊藤鐘史が先制トライを奪うと、優位に立つスクラムを起点に、FB濱島の2トライなどで主導権を握った。

後半に入ると、ヘスケスを投入したサニックスが反撃を開始。NO8西端に続いて、FL菅藤の突破から最後にパスを受けたヘスケスがトライすると、ゲームが大きく動き出す。神戸製鋼も濱島のこの日3本目のトライで、41-21と突き放したが(後半21分)、ここからは完全にサニックスの時間帯。LOパリンガタイ、小野、アヒオのCTBを軸にボールを動かし続けて、なんと3連続トライ。ついに41-40に迫った。スタジアムは異様な興奮状態になったが、神戸製鋼は後半切れ味ある突破を何度も見せていたCTB今村雄太が個人技で防御を破って中央にトライ(後半35分)。勝利を決定づけた。

「めちゃくちゃしんどかったです。でも、このまま負けたらまた同じ事だと思って、踏ん張りました」。ゲームキャプテンを務めた大橋はサニックスの凄まじい波状攻撃を振り返った。試合後、両チームの選手達に大きな拍手がわき起こった。神戸製鋼のサポーターも、サニックスの選手達に惜しみない握手を送っていたのは印象的だった。

実況解説席も興奮。実況の谷口さんは酸欠状態になっていた。この結果、NECと神戸製鋼が日本選手権出場権を獲得した。同日行われたプレーオフセミファイナルの結果は以下の通りで、日本選手権では、トップ4の組み合わせをプレーオフとは入れ替えるため、「東芝、三洋電機」、「サントリー、トヨタ自動車」が同じブロックに入る。東芝は1回戦でNECと、トヨタ自動車は神戸製鋼と対戦することになった(2月6日、近鉄花園ラグビー場)。

ワイルドカードトーナメント2回戦結果
NECグリーンロケッツ○38-33●リコーブラックラムズ(前半12-22)
神戸製鋼コベルコスティーラーズ○55-40●福岡サニックスブルース(前半22-7)

トップリーグ・プレーオフセミファイナル結果
トヨタ自動車ヴェルブリッツ●10-32○三洋電機ワイルドナイツ(前半7-11)

第18回全国クラブ大会決勝戦結果
北海道バーバリアンズ●22-24○タマリバクラブ(前半12-9)
※本結果により、タマリバクラブが2年ぶり8回目の優勝を果たし、2月6日より開幕する日本選手権に出場する。

愛好的読書日記◎【武骨なカッパ 藤本隆宏】(ワニブックス刊 松瀬学著)を読んだ。ソウル、バルセロナオリンピックの競演代表から舞台俳優へ。そして、「坂の上の雲」で海軍軍人・広瀬武夫役を熱演した藤本さんの熱血ストーリーだ。藤本が演じた広瀬のことをこんなふうに語るところがある。「広瀬さんの魅力は自己犠牲だと思うのです。僕も水泳で日本一になるまでは、自分のためだったけれど、日本の代表となってからはそうじゃなかった。喜んでくれる方のために泳いだのです。そして、オリンピックはどうしたって国を意識するんです。国や周りのために体を張る、広瀬さんにも同じ事を感じるのです」。頑張れば、いつか夢はかなう。元気の出る本だった。ラグビーやってたら、この人は、ものすごくしつこいタックラーになっていただろうなぁ。

| | コメント (7) | トラックバック (2)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

« 2011年1月16日 - 2011年1月22日 | トップページ | 2011年1月30日 - 2011年2月5日 »