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2011年11月13日 - 2011年11月19日

TL第4節土曜の結果

19日は秩父宮ラグビー場にいた。朝から雨が降りしきり、コンディションは悪かったが、試合は激戦必至の好カード。まずは、NTTコミュニケーションズシャイニングアークス対神戸製鋼コベルコスティーラーズが僅差勝負を繰り広げる。互いに陣地を進めようとキックの応酬が多くなったが、NTTコムのほうが、SH鶴田、SOウィング、FB栗原らが正確なキックでよく地域を進めた。逆に神戸製鋼は自陣からも展開してターンオーバーを許すなど、ボールを動かそうという気持ちもあって、やや的が絞れていない印象だった。

FB栗原の2本のPGで6-3とNTTコムのリードで迎えた後半4分、栗原がさらにPGを追加。NTTコムが陣地をうまく進めながら、神戸製鋼陣内で戦うことが増える。23分、神戸製鋼が自陣から攻めたところをターンオーバーし、SH鶴田の力強いランで攻め込み、LOロスが縦に抜け出て、CTBネルにつないだ。これで19-3。神戸製鋼も終盤反撃し、反則を繰り返したNTTコムが2人シンビンになって、13人になる状況になったが、最後は時間切れ。NTTコムはラインアウトも完璧にキャッチし、スクラムでも優位に立った。雨の中、セットプレーの安定は大きかった。そして、しぶとく前に出続けたディフェンスの勝利だった気がする。

第2試合も接戦。互いに雨のコンディションなりのゲームメイクで、ボールは大きく動かないが、ひとつのミスが命取とりになるような緊迫した時間が続いた。ヤマハは、清宮監督が「手負いの狼になってチャレンジする」と言っていた通り、キックオフでFWが並んだのとは逆に蹴り込んで、五郎丸がキャッチして攻め込むという挑戦者に相応しい試合の入りだった。しかし、サントリーも接点で激しく戦い、ヤマハを簡単には前に出させなかった。

前半26分には、ヤマハのSO大田尾にFLジョージ・スミスが激しくプレッシャーをかけ、苦しいパスにして、それをSOピシがインターセプトして40mを駆け抜けた。しかし、ヤマハも33分、相手のミスボールを拾ったSH矢富が仕掛け、WTB徐につなぐと、徐が左タッチライン際を快走してトライ。前半を10-10で折り返した。後半も息詰まる攻防が続いたが、27分、サントリーは、CTBニコラスがディフェンスのギャップをついてインゴールに滑り込み、24-13と突き放した。ヤマハのラインアウトにプレッシャーをかけ、乱していたのも大きかった気がする。

試合後、エディ・ジョーンズ監督は満足げな表情だった。「サントリーのラグビーはできなかったが、このコンディションでは仕方ない。FWのコンテストで勝てたし、後半はフィールドポジションで圧倒できた。今季一番いいパフォーマンスだったと思います」

一方、たくさんのチャンスを作りながら敗れた清宮克幸監督は、「チャンスをものにできないところが、今のチーム力なのでしょう。それをものにできるようなチームを作っていきます」と語った。

■トップリーグ第4節結果
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス○19-10●神戸製鋼コベルコスティーラーズ(前半6-3)
サントリーサンゴリアス○26-13●ヤマハ発動機ジュビロ(前半10-10)
東芝ブレイブルーパス○26-3●近鉄ライナーズ(前半14-3)

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男子7人制日本代表

11月25日~26日、オーストラリア・ゴールドコーストにて開催される「HSBCセブンズワールドシリーズオーストラリア大会」に参加する男子7人制日本代表のメンバーが決定。東福岡高校の藤田慶和選手が選出されている。これは、男子7人制日本代表史上最年少での選出。これまでは、現サントリーサンゴリアスの長野直樹選手の18歳4か月だった。

◎男子7人制日本代表メンバー
シュウペリ・ロコツイ( NTT ドコモレッドハリケーンズ)、山内貴之◎(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)、渡邊太生(東芝ブレイブルーパス 筑波大学)、シオネ・テアウパ(東洗クリーンファイターズ)、ロテ・トゥキリ(北海道バーバリアンズ)、大島佐利(サントリーサンゴリアス)、笹倉康誉(パナソニック ワイルドナイツ)、坂井克行(豊田自動織機シャトルズ)、豊島翔平(東芝ブレイブルーパス)、柳川大樹(リコーブラックラムズ)、藤田慶和(東福岡高校3 年)

◎コメント
●村田亙監督
現在の、セブンズアジアランキング1 位が示すように、若い選手たちはよく戦っています。今回タイで行われる予定だった大会が中止になったことで、シンガポールでの大会のみの調整となりましたが、春から継続して強化してきたことを全て出し切り、世界チャレンジへの一歩として、ゴールドコースト大会では高い志を持って戦いたいと思います。目標はベスト8です。

●山内貴之キャプテン
ワールドカップも終了し、世界のラグビーが一段落しましたが、日本ではトップリーグも大学も開幕しました。その中でも、セブンズワールドシリーズに参戦できることを、嬉しく思います。来年には11 年ぶりに日本でセブンズワールドシリーズが行われるので、日本の大会での、カップトーナメント進出を目標に頑張ります。そのために、この大会から経験を積んでチーム作りをしていきたいと思います。応援よろしくお願い致します。個人の目標としては、しっかりと自分の役割を果たし、チームに貢献したいと思います。

●藤田慶和選手
まず、ゴールドコースト大会に行かせてもらえることに感謝したいです。村田監督をはじめ日本ラグビー協会の皆さん、またいつも支えてくれている東福岡高校の関係者、家族、友人に感謝したいと思います。周りは大人の世界ですが、自分の力が世界にどれだけ通用できるか試したいと思います。相手が大人だからといって縮こまらず、思い切ってプレーしたいと思います。

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アンガス・トークライブ

来春2012年2月~3月の海外遠征に向けた女子7人制日本代表候補の強化合宿が、11月18日~22日、国立スポーツ科学センター、国際武道大学などで行われる。参加するのは、選手18名。メンバーの一人の横濱ラグビーアカデミーの鈴木陽子さん、18歳になったかぁ。昔、JSPORTSの番組で、バナナマンらと一緒にタグラグビーしたことを思いだす。

木曜日の夜は、大阪・北浜のラグビー普及促進居酒屋ラグビー部マーラーで、トークイベントだった。元日本代表キャプテンで、NTTドコモのシニアヘッドコーチであるアンドリュー・マコーミックさん(アンガス)とワールドカップを振り返った。

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アンガスは、ニュージーランド人なのに、ワールドカップ期間中は日本にいた。「私には大事なチームがあります」と言ってはみたものの、そうとう行きたかったらしく、同席したマネージャーをうらめしそうに見つめていた。改めて決勝戦のことを聞いてみると、ニュージーランド人にとっては、フランスは嫌な相手であり、1点差のときは、「ビビった」とのこと。いま、アンガスは家族と日本に住んでいるのだが、中学一年生の長男トーマスは、最後の10分が見られず、テレビの前から姿を消したそうだ。実際、ニュージーランド国内でもそういう人が多かったらしい。

アンガスは日本語が流暢なのだが、ときどきちょっとだけ発音で分かりにくいところがあり、それをフォローしながらの楽しいトークだった。でも、この人は空気が読めるというか、ちょっと僕がほめると「あとで2万円渡します」とか言うし、笑いをとりつづけていた。日本代表については、「湧き上がってくる魂のようなものが見えなかった」と多くのファンと同じ見方をしていた。それはニュージーランドコーチがそれを理解できなかったのか、そういう選手を選んだからのか、と問いかけると。「選考でちょっと違うところもあったし、選んだ選手のなかでの試合メンバーも疑問があった」と率直に語っていた。

ニュージーランドが強い理由については、やはり、子供のころから「勝て」と意識づけられてきたことが大きいという。「今はそれがなくなって、勝負のことをうるさく言わない風潮がある。将来のNZラグビー、ちょっと配です。勝って学ぶこともあるし、負けて学ぶこともあるのですから」

もっとも印象に残ったチームとしては、ウエールズ、アイルランドをあげていた。ベストCTBを聞くと、インサイドCTBはノヌー、アウトサイドはルージュリーという答え。日本が試合の終盤に突き放されることについては、「メンタルの問題が一番大きい。サイズが小さいとかそんなことより、メンタル。精神的なプレッシャーを受ける経験を積まないと」

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そして、今後の日本代表監督問題も話してくれたのだが、それはまた別の機会に。NTTドコモについても、「経験を積めばチーム力は上がってくる。トップリーグに残れるように頑張りますよ」と語っていた。ちなみに、ミルズ・ムリアイナはもう走り始めているようだ。
「やっぱり違うよ。ハイパントキャッチの練習も、何気なく飛んでいるのに、ものすごく高いし、パスも軽く放るだけで、ピューンって飛んでいく」と、出場を楽しみにしているようだった。こちらも待ち遠しい。

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女子校ラグビー部

ワールドカップで優れたチームだと評判だったウエールズ代表は、ディフェンスコーチだったショーン・エドワーズと新たに4年間の契約。2015年のワールドカップでの優勝に向けて、さらにディフェンスを磨く。元イングランド代表FLジョー・ウォーズリーは引退。 2003年ワールドカップの優勝メンバーだが、首の怪我により引退を決意。

さて、以下は、女子ラグビーについてのお知らせ。京都精華女子中学高等学校が、来年2012年4月に女子ラグビー部を発足させることを目標に、現在、その準備に取り掛かっている。「女子校」でのラグビー部創部が実現すれば「日本初」。中高一貫教育で、2016年夏季オリンピック・リオデジャネイロ大会から正式種目になった女子7人制ラグビー(セブンス)の日本代表に選出されるような選手、また、15人制の日本代表に選出されるような選手の育成を目標にしている。嬉しい話題だ。

来る11月20日には、特別コーチとして、元日本代表 向山昌利氏を招いて、小学生・中学生の女子を対象とした「ラグビー体験教室」を開催する。第2回目は、12月4日とのこと。
詳細は以下のサイトより。ご興味のある皆さん、ぜひご参加を。

京都精華女子中学高等学校
女子ラグビー部 来春創部のお知らせ
http://www.k-seika-girl.ed.jp/club/2011/10/post_197.html

ラグビー体験教室のお知らせ(11月20日、12月4日)
http://www.k-seika-girl.ed.jp/club/2011/11/post_200.html

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花園出場校続々決定ほか

ただいま14日夜。明日の朝(15日 6時半頃、『朝ズバッ』スポーツで、12日のデフラグビー国際親善試合第2戦の様子と、その後のさよならパーティーの様子が紹介されるそうだ。僕も共同通信から配信されているコラムに少し書かせてもらった。

前日の日記で、福岡県で東福岡高校が花園出場を決めたと書いたが、他の都道府県でも続々と全国大会出場校が決まっている。僕が住む京都は、13日に決勝戦が行われ、36-14で京都成章が伏見工業を破った。大阪では、大阪朝鮮、東海大仰星、常翔学園が出場を決めた。大阪朝鮮は、大阪桐蔭を20-19と1点差でくだしている。1点差と言えば、宮崎県でも高鍋が日向に、11-10で勝利。高鍋OBの知人から、手に汗握った感想が送られてきた。「FB八文字(ヤツモンジ)君にご注目ください」とのこと。

南北海道では、札幌山の手が31-24で立命館慶祥を下して、12年連続12回目の出場。秋田県も秋田中央が17-15で秋田工を破り、茨城県では清真学園が21-14で茗溪学園を下して、8年ぶり8回目の出場を決めている。他にも接戦が多い。出場校は、11月23日にすべて出そろう。奈良県の御所実業対天理など、ライバル同士の対決が多く、各地で熱い試合になるだろう。ちょっと気が早いけど、年末の花園が楽しみになっている。

海外のニュースでは、オールブラックスの若きWTBザック・ギルフォードがまたしても飲酒で大騒ぎ。陳謝する事態になっている。泥酔、暴言など。せっかくの才能をこんなことで無駄にしてほしくないなぁ。

南アフリカからは、元南アフリカ代表スプリングボクスのFLソリー・チビリカが、ケープタウン郊外の黒人居住区にある酒場で射殺されたという痛ましいニュースが流れてきた。32歳だった。2人の男が居酒屋で銃を乱射。その犠牲になったという。南アフリカ代表は2004年にデビュー。黒人選手として初めてテストマッチでトライを記録した選手だった。ご冥福をお祈りしたい。

追記◎コメント欄に選手に指示するコーチが観客のみなさんの邪魔になっていたというお話。その現場を見ていないので、一般論として書きますが、観戦中のお客さんの前で歩き回るのは当然マナー違反です。また、いまはラグビーに関わる者一人一人が、少しでもラグビーに関心ある人を増やそうと努力すべきときです。ラグビー場に訪れる方々を大切にしなければいけないと思います。

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TL第3節日曜の結果

土曜の花園ラグビー場での取材を終えて、新大阪駅に直行。さくら号(鹿児島中央行)に乗って博多に向かった。さくらの中でブログをアップしようとしたのだけど、トンネルが多くてインターネットが安定せず。博多でバタバタと2本連続の更新となった。博多では、昼間、東福岡高校が筑紫高校を破って花園出場を決めていた。

20111113

日曜日の朝、知人の車に乗せてもらって北九州市の本城陸上競技場へ。JSPORTSで福岡サニックスブルース対神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦を解説した。土曜日の花園ラグビー場の近鉄ライナーズ対ヤマハ発動機ジュビロも面白かったのだが、本城での試合も、アクロバティックなトライあり、胸のすくパスありの観戦して楽しい試合だった。サニックスは、オールブラックスのLOブラッド・ソーンが前節に続いての先発。濱里三兄弟(NO8祐介、CTB周作、WTB耕平)そろっての先発出場はきょうが二度目だった。神戸製鋼は負傷者が多いこともあるのだが、ジェーソン・カワウ、フレイザー・アンダーソンを両CTBに、SOピーター・グラントとのフロントスリーでボールを前に出す布陣を敷いた。

午後13時05分キックオフ。まずは一方的に神戸製鋼が攻めた。サニックスも接点で前に出るのだが、神戸製鋼は個々のボール保持者が力強く前に出て攻撃を継続した。神戸製鋼SOグラント、サニックスSO小野晃征がPGを決めあい、6-3と神戸製鋼リードで迎えた前半21分、サニックスが少ないチャンスをものにする。ハーフウェイラインからわずかに神戸製鋼に入ったスクラムから、まずは、古賀が右を攻め、右に流れながら右手で背面を通すバックフリックパスでWTB濱里を走らせ、ラックの右サイドにFLパリンガタイが走り込んで大きくゲイン。タッチライン方向に流れながら背面パスで古賀をインゴールへ走らせた。お見事。

すると、神戸製鋼は25分、ラックの連取からパスをつなぎ、LO谷口到がトライ。32分には、SOグラント、FB正面がフラットで素早いパスを連続させ、カワウが抜け出して、フレイザー・アンダーソンがトライ。20-10とリードして前半を終えた。

後半に入ると、サニックスも思い切って攻め、インパクトプレーヤーのWTBカーン・ヘスケス、CTBシリバ・アヒオらを次々に投入した。小野のキックパス、横に流れながらアヒオを走らせる変幻自在の動きで3トライを奪ったが、神戸製鋼もHO松原裕司、NO8マパカイトロパスカのトライで逆転を許さなかった。終盤のサニックスの猛攻では、ブラッド・ソーンを何度も縦に走らせてボールを動かしたが、神戸製鋼も粘りのディフェンスから切り返し、なんとか逃げ切った。

ハーフタイムで、サニックスの藤井監督は「10点差は想定内。逆転は可能」とコメントしたが、試合後は、「ゲームの進め方が失点につながった」と状況判断に甘いところがあったと敗因を説明。「チーム状態は悪くなく、この調子で戦っていればいつか結果は出るでしょう」と前を向いた。ソーンもまだ迷いが見られるが、次第にチームにフィットしてきており、試合を重ねるたびに力を発揮しそう。献身的な仕事ぶりは素晴らしい。

神戸製鋼の苑田右二ヘッドコーチは、「先週は悔しい負けでした。選手たちはまだ力を出し切っていないと感じたので、この一週間、力を出し切ることをテーマに準備してきた」と語り、安易にキックを蹴らず、縦と横のスペースをうまく使いながら攻められたことに手ごたえを感じているようだった。マンオブザマッチは、ジェーソン・カワウ。何度もゲインラインを切り、納得の受賞だが、その突破を助けたグラント、正面のパスも見逃せない。アンダーソンもふくめ、このフロントスリーは攻守ともにレベルが高かった。神戸製鋼では、ルーキーのFL前川鐘平の突進力も目立った。今後の活躍に期待しよう。


■トップリーグ第3節日曜の結果
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス●10-17○サントリーサンゴリアス(前半0-10)
パナソニック ワイルドナイツ○43-17●コカ・コーラウエストレッドスパークス(前半15-0)
福岡サニックスブルース●27-34○神戸製鋼コベルコスティーラーズ(前半10-20)

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