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2011年12月18日 - 2011年12月24日

TL第8節土曜の結果

土曜日は名古屋の瑞穂ラグビー場だった。朝、京都から名古屋に向かう途中、車窓は美しい雪景色。トップリーグ第8節、第1試合は、ヤマハ発動機ジュビロ対NTTドコモレッドハリケーンズの対戦だった。

結論から言うと、トライ合戦になったのだが、時間を忘れさせるような、なかなか面白い展開だった。立ち上がり、風下のヤマハは自陣から仕掛けたがミスをしてドコモにチャンスを与えてしまう。ドコモFB沼田が防御背後にグラバーキックを転がし、CTB清瀬が捕ってインゴールに飛び込み先制トライ。ヤマハもスクラムでは優位に立ち、圧力をかけるのだが、自陣でのミスが続いてその優位を生かせなかった。

ドコモは、この日のキャプテンを務めたNO8箕内が大活躍。34分には、タッチライン際を駆け上がり、2人のタックルを浴びながら、右手で鷲づかみにしたボールを相手の背中越しに右方向へオフロードパス。WTB渡辺のトライを演出した。前半はドコモが24-15とリードして折り返した。後半の立ち上がりはヤマハが反撃し、NO8トゥイアリイ、CTBサウのトライで逆転。その後は、逆転、逆転のシーソーゲームになった。

28分、ドコモのPKからの速攻は圧巻だった。交代出場のHO緑川が4人、5人のステップでかわして前進し、後半頭から登場のFBムリアイナにつなぐ。ムリアイナは、大きなステップで3人をかわすと続くタックラーもすべて振り切っ41-39と逆転につながるトライをあげた。ドコモは手ごたえをつかめる試合だったと思うが、試合は、ヤマハFB五郎丸のPGで決まった。マンオブザマッチは、マレ・サウ。ヤマハのラインブレイクはほとんど、マレ・サウ。低いタックルを、小さなコースチェンジで抜き去るスキルは見事だった。

安堵の表情はヤマハの清宮監督。「一年に一度あるかないかの出来の悪さ。勝てたことが収穫ですね。課題はたくさんありすぎて一言では言えません。こういう空気の試合をしてしまったことが問題」。次の週がいったん休みに入ることで、1月からの試合を見据えてしまった精神状態を反省した。

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第2試合は、首位を走るサントリーサンゴリアスを、トヨタ自動車ヴェルブリッツが迎え撃った。先制したのは、トヨタ。ゴール前のモールを押し込み、最後は、NO8菊谷が押さえた。その後も、サントリーの攻撃を粘り強く止め、拮抗した展開になる。前半32分、トヨタがゴール前に攻め込んだところで、サントリーFLジョージ・スミスが、伝家の宝刀「ジャッカル」で瞬時にボールを奪ったのは値千金のプレーだった。

16-10とリードして後半に入ったサントリーは、CTBニコラスのPGで加点すると、WTB小野澤がタッチライン際を約50m独走してトライし、20分には、SHデュプレア、SOヒューワットらを一気に投入。攻めのテンポアップでFB有賀がトライすると、小野澤もインゴールに走りこんで、38-10と一気に突き放した。マンオブザマッチは、終了間際にもトライを追加した小野澤宏時。

「昨季は負けたトヨタに勝てたのはポジティブな結果です。後半規律を守ってプレーできたのは嬉しかった。いったん休みをとって、9節に向けて準備したいです」(エディ・ジョーンズ監督)

■トップリーグ第8節土曜の結果
NECグリーンロケッツ○31-18●NTTコミュニケーションズシャイニングアークス(前半12-6)
ヤマハ発動機ジュビロ○49-41●NTTドコモレッドハリケーンズ(前半15-24)
トヨタ自動車ヴェルブリッツ●15-45○サントリーサンゴリアス(前半10-16)
コカ・コーラウエストレッドスパークス●17-41○ホンダヒート(前半5-20)
福岡サニックスブルース●5-12○近鉄ライナーズ(前半5-12)

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伝説の名勝負&楕円球タイムトラベル

水曜日の夜は、大阪北浜のラグビー普及促進居酒屋「ラグビー部マーラー」で、忘年会だった。いつもここでトークライブをするときに集まってくる皆さんが軸だったけど、2時間半あまり、僕のトークをはさみながら食事するスタイル。もう、途中からは僕がしゃべっている間に皆さんがんがん割り込んできて、みんなでミーティングしているみたいだった。実は日曜日あたりから扁桃腺が腫れて(僕は疲れが扁桃腺に来る)、月曜日と火曜日はほとんど外に出ず、声も出さずにお医者さんに処方してもらった薬を飲んで部屋にこもっていた。というわけで、忘年会もノンアルコール。なんとか復活して、無事忘年会も終了。

翌22日、東京へ向かった。年明けの1月2日にNHK-BS1で放送される「伝説の名勝負」の収録のためだった。1985年1月15日の日本選手権、社会人大会7連覇の新日鉄釜石と、大学選手権3連覇の同志社大学の激突を、釜石の選手兼任監督だった松尾雄治さん、同志社大学の主将代行だった平尾誠二さんと振り返るものだ。この番組、なんと150分の枠があり、一試合まるごと見られる。その合間に、当時の選手たちへのインタビューなどが入る。試合を見ながら松尾さんと平尾さんが感想を話し、ハーフタイムや試合後にも当時を語る。僕はその進行役をさせてもらった。

ラグビー少年だった頃、あこがれの存在だったお2人とこの試合を見ながら話ができるというのは至福の時間だった。試合はミスもあるし、今のラグビーより組織化もされていないけど、味があって面白い。松尾さんと平尾さんの駆け引きもあり、興味深い話が多かった。天真爛漫な松尾雄治さんは、控室から全開。ジョークをとばしまくり、台本をほとんど見ずに、「こりゃ、編集にかかってるなぁ」と大笑い。対して平尾さんは、ちゃんと当時の映像も見返してきていた。これだけでも2人の性格が出ていて面白い。詳細は、以下より。
http://www.nhk.or.jp/bs/densetsu/

お知らせ◎ご存知の方も多いと思いますが、ラグビー専門WEBマガジン「RUGBY Japan365」の中で、「楕円球タイムトラベル」という連載がスタートしています。今回更新されたのは、僕が2000年に雑誌ナンバーに書いた「明治大学『彷徨 斉藤祐也主将の苦悩』」。永田洋光さん、大友信彦さんと僕が過去に書いたラグビー記事を、随時紹介していくものです。いまはまだ無料で見られますので、ご興味のある方はどうぞ。
http://rugbyjapan365.jp/premier-list/


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ラグビーボール型ローソク

同志社大学が大学選手権1回戦を突破。その戦いぶりを録画で見ながら、春に宮本監督が話していたことが実現していて、感銘を受けた。ホントにボールをテンポよく動かせるようになってきたなぁ。選手の体もキレてる。「見ても、やっても面白いのが同志社ラグビー」と、宮本監督は言っていたが、それを実現しつつある。この調子で強化を進めれば、同志社大ファンがスタンドに帰ってくるだろう。2回戦は、帝京大が相手だけど、思い切ってチャレンジしてほしい。こうして改めて見てみると、2回戦も興味深い対戦が並ぶ。天理大と慶應義塾大の対戦は、同志社大が三連覇を成し遂げた、1984年度の選手権以来。

○12月25日
12:00 早稲田大学 vs. 関東学院大学(秩父宮)
14:00 帝京大学 vs. 同志社大学(秩父宮)
12:00 明治大学 vs. 筑波大学(瑞穂)
14:00 天理大学 vs. 慶應義塾大学(瑞穂)

お知らせ◎ラグビーボール型ローソク販売。このブログでよく紹介している博多のフランス菓子16区が、珍しいラグビーボール型ローソクを発売しました(福岡市の店頭のみでの販売)。しかも株式会社セプターの許可を得て、めちゃくちゃ精巧に作られています。流通経済大学ラグビー部のOBでもあるオーナーシェフの三嶋さんによると、「ローソクは、サッカー、野球、バスケットボールは既製品でメーカーが用意しているのに、ラグビーボールがなかった。メーカーに問い合わせると、今のところ予定はありません、と言う。腹が立って、だったら、型代を出せば作れるのか!と言ったら、ものすごく高かった(汗)」って、ことがあったらしい。でも、そこは三嶋さんの心意気。今回、キックティー付きの精密なローソクがオリジナルで出来上がった。2つセットで630円と安くはありませんが、クリスマス用にどうでしょう? 僕はデスクに飾るかな。

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流経大に思う&滋賀県普及授業

火曜日も週末の録画を見ながら、パソコンに向かっていた。慶應大と流通経済大は慶應のあきらめずに入り続けるタックルが素晴らしかったが、あれだけラインブレイクしながら獲りきれずに敗れた流通経済も悔しいだろう。関東大学リーグ戦1部で初優勝。慶應を侮ったはずはないが、伝統校相手に意識が過剰になった面もあったのかもしれない。

ふと、自分の大学3年生の頃を思い出した。1985年度、関西大学Aリーグを初制覇し、大学選手権1回戦(当時は8校)で関東大学対抗戦4位の慶應と戦った。超満員の花園ラグビー場は初体験だった。自信を持って臨んだ試合だったが、3年ぶりの選手権出場だった大体大は前半、慶應の気迫に飲みこまれた。伝統に飲みこまれたと言ってもいいかもしれない。少なくともFBだった僕はタイガージャージの威圧感に足がすくんだ。いつもはしないミスもして、浮足立った戦いになった。我に返った後半、各選手が力を出し始めて追い込んだが、30-23と届かなかった。

流通経済大の選手の表情を見て、切なくなった。たぶん、いつもはできることがなぜできないのか、分からなかったと思う。大舞台での試合勘は、回数を重ねることでしか身につかない。でも、今季の流通経済は、確実に歴史を刻んだ。強豪チームへの階段を一段上がった。震災の影響で春はグラウンドを使えず、難しい面もあったと思う。立派なシーズンだった。来季のさらなる飛躍を期待したい。

さて、僕は取材に行けなかったのだが、12月16日に滋賀県で行われた女子ラグビー普及イベントのことをご紹介したい。

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この日、滋賀県南部の大津市にある滋賀短期大学付属高校にて、高校3年生の男子12名と女子22名の計34名が、5・6時間目の体育の授業を利用してラグビーボールを追いかけることになった。この学校はスポーツが盛んなのだが、もともと女子校だったこともあって、ラグビー部が存在せず、体育の授業でもラグビーは行われていない。生徒たちにとっては、ラグビーボールを間近に見るのも、触るのも、すべてが初めての経験とだったという。

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女子日本代表の浅見敬子コーチと5名の代表選手が参加し、パスキャッチ、パスリレー、パスゲームや、ラグビーバスケットなど、楕円球と戯れられる種目が多く、生徒たちからは笑顔がはじけていたようだ。

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また、同日、滋賀県の瀬田東小学校でも、「タグラグビー」をしながら、子供たちと女子日本代表選手6名、そして男子7人制日本代表の村田亙監督らが交流する授業があった。

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この企画は日本ラグビー協会と滋賀県ラグビー協会の共同での普及イベントで、ラグビーに関心のある若い世代を増やす試みとして行われた。今回の授業は、12月17日に滋賀県の皇子山総合運動公園で開催されたトップリーグ第7節の神戸製鋼対トヨタ自動車の前座として開催された女子日本代表セレクションマッチの関連事業として実施されている。他の都道府県でも同様の試みが増えていくことが望まれる。楕円球とともに代表選手と触れあえば、将来、ラグビーへの関心度も高まる。こうした地道な活動が必ず将来生きてくる。関係者のみなさん、お疲れ様でした。

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大野コメント&ナドロ6トライ

月曜日は、いくつか週末の試合の録画を見ていた。ヤマハ発動機対東芝戦は、ヤマハのラインブレーカーである、CTBマレ・サウに突破を許さなかった東芝のディフェンスが光った。オト、吉田のCTBコンビもいいが、SOヒルのタックルも強い。攻守にキーマンだ。その試合で、大野均選手がトップリーグ100試合出場を達成。試合後、チームメイトに胴上げされ、娘さんから花束の贈呈があり、和田監督から記念品を受けとっていた。

そのあとの、大野均選手がマイクで客席に向けて語ったコメントが良かった。要約して書いておきたい。相変わらずの男前っぷりである。
「本日は寒い中、ヤマハのサポーターの皆さん、東芝のサポーターのみなさん、お集まりいただき、ありがとうございます。きょうの試合でトップリーグ100試合出場ということは、100通りの30人と体をぶつけてこられたということで、感謝の一言です。きょうのヤマハのメンバー、東芝のメンバー、ラグビーに人生をかけている、ラグビーを大好きな選手たちと100試合をできたということは、一ラグビー選手として本当に幸せだと思っています。きょうの試合が、後で振り返って節目としていい試合だったと思い返せるように、これからも頑張っていきますので応援よろしくお願いします」

JSPORTSでの放送はなかったが、NECのネマニ・ナドロ選手が、ホンダ戦で1試合6トライというリーグ新記録を作った。これまでは、窪田幸一郎(NEC)、ダミアン・マクイナリ(クボタ)、北川智規(パナソニック)が持つ5トライが最高だった。NECは長らく得点力不足に泣いてきた。昨季は相手陣に入るキック戦略のまずさも課題に。そういう意味では、キック力あるゲームメイカーのキャメロン・マッキンタイア、田村優の加入は大きいし、得点力ではナドロの加入はあまりにも大きい。いい補強ができているということだろう。ナドロと対戦したある選手が言っていた。「大きいのはわかっていましたが、それほどスピードはないと思っていた。そうしたら、見た目より、めちゃくちゃ速かった」。195㎝、129㎏のWTBって、まあ、そんな時代にラグビーしなくて良かったと、ふと思ってしまう。

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大学選手権1回戦&TL7節結果

日曜日は瑞穂ラグビー場にいた。メインスタンドにいると、まぶしくてグラウンドが見えないくらいの強い日差しだった。ただ、日が陰ると寒かったぁ。

第1試合は、関東大学リーグ戦3位の関東学院大に対し、関西大学Aリーグ4位の立命館大が真っ向勝負。関東学院の個々の突進を、低くて強いタックルで何度も押し戻した。FL片岡を筆頭によくボールに絡み、SO八役、CTB中田らがラインブレイクしてチャンスを作ったが、それを得点に結びつけることが出来ず終い。逆に関東学大は、我慢強く攻め、ドライビングモールを軸に前進し、トライを獲りきっていた。ここ数年、決勝戦には進んでいないが、チャンスを生かす伝統は息づいていると感じた。

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第2試合は、昨年の1回戦と同じカードになった。早大と大体大が選手権で対戦するのは実に7度目である。かつては大接戦の試合もあったが、昨年は94-7で早大が勝利しており、大体大がこの一年でどこまで差を詰めたのかは、一つの見どころだった。試合後、早大の辻高志監督が「大体大は昨季の悔しさをバネにやってきたと感じたし、その大体大のブレイクダウンに圧力をかけられたのは良かった」と手ごたえを語ったように、早大はFL山下、金らが激しく縦突進し、大体大FWを真ん中に集めて、WTB原田、中鶴を走らせることに成功していた。大体大もよく粘ったのだが、得点力の差はいかんともしがたいところ。唯一のトライを奪ったWTB李の個人技は光っていた。

以下、1回戦の結果である。関西の関係者から、「今季は関東勢との差が縮まっている」という声を聞いたのだが、立命館大と関東学大も接戦だったし、頷ける結果になっている。

■全国大学選手権1回戦結果
大東文化大●17 – 49○同志社大(前半7-27)
立命館大●12 – 22○関東学院大(前半0-10)
筑波大○22 – 19●東海(前半19-7)
慶應義塾大○39 – 24●流通経済大(前半14-12)
明治大○38 – 3●関西学院大(前半24-0)
天理大○39 – 19●法政大(前半29-7)
帝京大○96 – 6●福岡工業大(前半53-3)
早稲田大○51-7●大阪体育大(前半22-7)

■トップリーグ第7節日曜の結果
NECグリーンロケッツ○50-21● Honda HEAT(前半31-7)
ヤマハ発動機ジュビロ●8-21○東芝ブレイブルーパス(前半3-7)
近鉄ライナーズ●22-43○リコーブラックラムズ(前半7-17)
福岡サニックスブルース●17-78○パナソニック ワイルドナイツ(前半10-38)

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