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トップリーグ第9節結果

9日は近鉄花園ラグビー場だった。年末年始、ずっと高校大会で花園だったので、なんだか帰ってきた感じだ。JSPORTSでトップリーグ第9節の解説をし、100試合出場の大西将太郎選手の試合後インタビューをした。

第1試合は、トヨタ自動車対NTTコミュニケーションズ。互いの首脳陣が「ブレイクダウン」をキーポイントにあげた試合で、入り勝ったのはNTTコムだった。立ち上がりは、トヨタ自動車が、SO文字、怪我から復帰のCTBブレットを軸に自陣からボールを動かして攻める。何度かボールを動かしたとき、ハーフウェイライン付近で数的優位を作ったと思った刹那、NTTコムのWTB友井川がパスをカットし、約50mを走りきった。

その後は、トヨタ自動車が攻めコムが粘り強く守る展開が続いたが、コムのタックルが前に出るシーンが多く、トヨタは苦しい戦いになった。18分、トヨタのFLホップグッドがモールからトライし、7-7の同点に追いついたが、コムのFB栗原が着実にPGを決めて、後半24分までにコムが19-10とリード。32分、コムがトヨタゴール前スクラムからNO8マーフィが単独で持ち出してトライし、勝負を決めた。

なかなか結果の出ないトヨタの朽木監督は「ブレイクダウンで負けているのは、最初のボールキャリアが前に出ていないから。それ以前の攻撃選択の問題もあると思います」と、負傷者が多く、上手くいかないチーム状態に言葉も沈んでいた。ちょっとチームに元気がないのが気になるところ。

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第2試合はNTTドコモ対近鉄という大阪ダービー。開始1分、近鉄がいきなりFB高のトライで先制したが、ここからはドコモが攻勢に出る。NO8箕内、SOガードらが次々に突進したが、これを近鉄の防御が跳ね返し、SO重光がトライを追加する。完全に近鉄ペースになるかと思われたが、ここから、ゲームはもつれにもつれた。ドコモはCTB清瀬がタックルされながら、右コーナーぎりぎりに手を伸ばして反撃のトライをあげると、後半、SOガードの2PGで18-15と逆転する。ここからは、近鉄のWTBギアが重光のグラバーキックをインゴールで抑えると、ドコモも交代出場のFLイオンギがトライして再逆転。近鉄も重光がPGを返して後半30分の時点で25-25の同点となる。

この均衡状態を切り裂いたのは、近鉄の秘密兵器とでも言うべき、WTB李陽(り・やん)だった。100m10秒6という俊足で防御を切り裂いて前進し、CTBイエロメのトライを導き出すと、38分には、重光のパントを追って22mラインの手前から急加速、あっというまに防御を置き去りしてダメ押しのトライを上げてみせた。中国7人制代表の李は、30m走などの短い距離でも近鉄の中でダントツのスピードを誇る。前田監督によれば、「あのスピードを生かしたかったが、コミュニケーションの問題と、15人制に慣れていないところがあった」とこれまで温存してきたが、昨年末のサニックス戦で初先発するとそのスピードをいかんなく発揮。きょうは後半27分にインパクトプレーヤーとして投入された。李の存在は今後、近鉄と戦うチームにとって脅威となるだろう。

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この試合で、大西将太郎選手がトップリーグ100試合出場を達成した。写真は、試合後チームメイトと夫人と娘さんと一緒に写真に収まる大西選手。同日、パナソニックの相馬朋和選手も100試合出場を達成したため、時間差でリーグ6人目の快挙となった。「ワールド、ヤマハ発動機、近鉄と渡り歩いたということは、たくさんのチームメイトがいて、支えてくれた人も多い。皆さんに感謝しています。これで終わりじゃないけど、花園でこの日を迎えられて嬉しいです」。大西選手は地元・石切りの生まれで、小学校のころから花園ラグビー場の観戦に来ていた。高校(啓光学園)、大学(同志社)も花園で活躍し、トップリーグの初試合も花園だった。「箕内さんに、100試合目を迎えた試合で負けた選手はまだいない、と言われたので、どうしても勝ちたかった」と、試合中も箕内選手にプレッシャーをかけられたことを明かしていた。

■トップリーグ第9節結果
ホンダヒート●7-48○東芝ブレイブルーパス(前半0-17)
サントリーサンゴリアス○35-29●NECグリーンロケッツ(前半17-8)
パナソニック ワイルドナイツ○25-19●ヤマハ発動機ジュビロ(前半3-9)
トヨタ自動車ヴェルブリッツ●18-26○NTTコミュニケーションズシャイニングアークス(前半7-10)
NTTドコモレッドハリケーンズ●25-39○近鉄ライナーズ(前半12-15)
神戸製鋼コベルコスティーラーズ●27-31○リコーブラックラムズ(前半10-3)
福岡サニックスブルース○31-24●コカ・コーラウエストレッドスパークス(前半21-10)

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    コメント

    大学選手権時のサッカーのラインが消えてなかったのは
    翌日にサッカー高校の決勝があるからで
    協会のやる気のなさではないと思うよ。
    そう思えてしまうのはわかるけど。
    翌日にラインを濃くするため
    消してしまうとわかりにくいから
    サッカーのラインを消していなかっただけ。
    ラグビーは国立を使用するのは
    3月の日本選手権まで空いているので
    翌日のサッカー決勝でラインを消しても
    差し支えはありません。冷静にね

    投稿: チキンくり | 2012年1月15日 08:55

    ファンクション楽しかったです!
    3連休は、大阪、神戸大阪でした。
    疲れてコメントも書けませんでした!

    投稿: しお | 2012年1月11日 21:21

    ワールドカップ開催に向けての取り組みですが、お笑い芸人さんにもかなりラグビー経験者がいらっしゃるので、
    某番組で「ラグビー芸人」をやってもらったらいいのではないでしょうか。

    あと、会場でもパナソニックの皆さんにアルゴリズム行進を披露してもらったりなど、子どもが楽しめるといいですね。

    ジャストアイデアですみません(^_^;

    投稿: ねこぷ~ | 2012年1月11日 19:05

    質問です。
    先日のパナソニック vs ヤマハのゲームでインゴールでの競り合いで田邊選手のトライが認められたシーンがありました。
    トライ・シーンのVTRを見る限りでは明らかにヤマハの選手の方が早くボールに触れてる様に見えます。
    トップリーグではTMOの導入はされないのでしょうか?TMOに対して賛否がある様な事を見聞きしたりもしてますが、現状、国内の最高リーグであるトップリーグでは導入すべきと考えます。

    投稿: ビール好き | 2012年1月11日 01:05

    国立での大学選手権を二日間行きましたが
    ラグビー協会のやる気の無さを痛感しました

    昨年は、主将の色紙を集めたブースや筑波大生のパフォーマンスなどのイベントが有りましたが
    今年は、一切有りませんでした。

    こんな人達に2019年は任せる事はできません
    恥をかくだけなので、開催を辞退すべきです

    投稿: ハード | 2012年1月10日 20:33

    高校サッカーの決勝戦、ラグビーのラインが見事に消えていましたね。前日はサッカーのラインが完璧に残っている中での大学選手権決勝だったのに。群馬ではインゴールに蹴られたボールがカーペットにくるまれたり。。。。選手や観客のことなんて考えてないんだろうな。

    投稿: いと~。 | 2012年1月10日 18:30

    秩父宮での2試合を見ました。東芝は、ベイツとリーチ(MOM)の両FLが八面六臂の活躍。FB松田が途中出場の際はスタンドから歓声。サントリーは、昨季のコンビSH日和佐とSOピシではなく、この試合ではデュプレア、野村というHB団。NECの抵抗もあって、早いテンポのアタックは見られず。NECの巨漢WTBナドロは、その走りはもちろん、味方キックオフボールの再獲得でもチームの武器になっていました

    投稿: コドロニュー | 2012年1月10日 10:23

    大学選手権決勝、良い試合だったと思います。しかし国立競技場はガラガラ、一方翌日に行われた、高校サッカーの決勝の方は、ほぼ満員
    帝京大学のラグビーが面白くないからという意見も聞かれますが、学生は凄く頑張っているからこそ、勝利しているわけで、そこに原因を持っていくのは、おかしいと思います。もう少し協会もしっかり取り組まないと、2019年までに時間切れになってしましますよ、ジャパン強化も重要ですがもっと、マスコミに取り上げてもらえるように、売り込みや、バレーボールのように、ジャニーズやフジテレビと組んで、アピールしてもいいのではないかと思います。ラグビー関係者でも、上田昭夫さんとか、マスコミに強い方が、いくらかいらっしゃいますので、そのような方に、権限を大きく与えて責任理事にして普及していくべきだと思います。今の協会幹部では、人気回復は厳しいのではと、これまでの活動を振り返っても、思います。

    投稿: katuo | 2012年1月10日 04:49

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    昨日は花園ラグビー場でトップリーグ。 高校・大学と選手権決勝の白熱した真剣勝負が続いた後、ようやくトップリーグも再開です。 トップリーグの選手たちも後輩(大学・高校生)達の熱いプレーに刺激されて、今節は一層気合が入っていることを期待しての観戦でしたが、近鉄対NTTドコモの試合はまさにトーナメント顔負けの緊張感あふれる試合でした。トップリーグ開設以来、本拠地が大阪の2チームの試合は初めてで、銘打って「大阪ダービー」。 観客席には続々と観客が到着し、通路の雑踏はまさにラッシュアワーの乗換駅並。そんなスタ... [続きを読む]

    受信: 2012年1月10日 22:26

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     トップリーグ第9節、花園ラグビー場の第2試合は初の大阪ダービー。ともに大阪を本 [続きを読む]

    受信: 2012年1月11日 02:07

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