« TL準決勝のこと他 | トップページ | プレーオフ準決勝結果&日本選手権組み合わせ »

ワイルドカード結果

土曜日の朝、自宅の窓を開けると一面の銀世界。きょう、試合大丈夫かなぁと思いながら京阪電車の駅に急いだのだが、なんの問題もなく近鉄電車に乗り換え、東花園駅へ。雪のかけらもなかった。しかし、気温は4度。冷え込みは厳しく、強風もあって体感気温はもっと低かっただろう。

日本選手権への出場権をかけたワイルドカードトーナメント2試合は、予想に違わぬ大接戦になった。第1試合では、前半風上に立った神戸製鋼がボールをキープして攻め、リコーにチャンスを与えない戦い方を徹底した。しかし、14分、CTB山藤史也のタックルにあったCTBアンダーソンがボールをこぼし、WTB横山伸一に約60mの独走トライを奪われる。それでも神戸製鋼は、SO正面健司、FBピーター・グラントらを軸にボールを動かし、23分にはゴール前のモールを押し込んでNO8パスカ・マパカイトロがトライ、33分にはアンダーソンの突破をサポートした正面がトライをあげて逆転に成功した。

201202180321

後半に入ると、リコーもCTBマア・ノヌーを中心によく攻め込んだが、神戸製鋼は粘り強く守り、WTB濱島悠輔の2トライなどで突き放した。リコーの高速BKラインにスペースを与えない粘りのディフェンスが光った。リコーはこれでシーズン終了。順位は昨年と同じく7位だったが、初の勝ち越しを決めるなど実り多いシーズンになった。マア・ノヌー、ジェームズ・ハスケル、タマティ・エリソンは、JSPORTSで放送予定のスーパー15での活躍を楽しみに待とう。

第2試合は、さらに白熱した。序盤は近鉄がペースを握る。開始2分、WTBリコ・ギアが3人のディフェンスを引き付けてオフロードパスし、FLレプハ・ラトゥイラのトライを生みだす。ブレイクダウンでも優位に戦う近鉄の攻勢が続いた。ヤマハも五郎丸歩のPGで追撃し、CTBマレ・サウの突破でチャンスを作り、五郎丸が逆転のトライ。近鉄もSO重光が40m以上の距離のあるPGを決めて前半は10-10の同点で折り返した。

後半に入ると、ブレイクダウンでヤマハが互角以上に戦い、次第にペースはヤマハに傾いていく。近鉄の重光が強風下ということもあって、2本のPGを外したあとの16分には、ヤマハのSO大田尾竜彦が防御背後にグラバーキック、これをCTB宮澤正利がタッチラインの外から中へ切れ込んでキャッチし、途中出場のWTB中垣裕介につないでトライをあげる。結局これが決勝点になったのだが、このあと、近鉄に痛いミスがあった。リコ・ギアがインゴールにボールを持ち込みながら、ボールをこぼしてしまったのだ。もしこれがトライになっていれば、中央だったこともあって同点になっただろう。そうすれば、リーグ順位の上である近鉄が日本選手権に進むことになっていたはず。終了間際に、ギアがキックパスをインゴールで押さえたのだが、位置が左端だったこともあってゴールが入らず2点差の惜敗となった。

「悔しいの一言です」と近鉄の高忠伸キャプテン。「でも皆さんの温かい声援で、成長できた一年でした。ヤマハのディフェンスは素晴らしかったです」と潔く語った。ヤマハの清宮克幸監督も「どちらが日本選手権に進んでもおかしくない内容。きょうはヤマハに勝利の女神がほほ笑んだということでしょう」と互角の試合を評価した。日本選手権に向けては、「自分たちがとりたい形でトライはできていませんが、そう簡単にはいかない。ぎりぎりまで粘れるチームになったので、楽しみです」と明るくコメントしていた。

■ジャパンラグビートップリーグ2011-2012
ワイルドカードトーナメント結果

神戸製鋼コベルコスティーラーズ○32-19●リコーブラックラムズ(前半18-11)
近鉄ライナーズ●15-17○ヤマハ発動機ジュビロ(前半10-10)

この結果、神戸製鋼とヤマハ発動機が日本選手権に進むことになった。

|

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


  • « TL準決勝のこと他 | トップページ | プレーオフ準決勝結果&日本選手権組み合わせ »

    「試合レポート」カテゴリの記事




    コメント

    昨日の神戸-リコーを見ていてレフリングにも腹が立ちましたがさらに憤らせたのがノヌーです。
    後半になって味方からボールが来たら、自分で行かずに相手ラインの裏にキックばかりしていました。
    明らかにこの後のスーパー15に向けて怪我をしたくない自分勝手な意図が見えました。
    で、試合後には臆面もなく「また戻ってくるかも」みたいなことを言ったとか。
    日本ラグビーを舐めすぎです。
    しかし、W杯のNZ戦を考えると当然の対応かもしれません。
    エディ新HCには列強にバカにされないジャパンを作ってほしいです。

    投稿: 日本ラグビーを真に憂える者 | 2012年2月19日 09:48

    レフリングの話で恐縮ですが、レフリングは、ゲームの魅力を大きく左右する重要な要素だと思うので、むしろ、もっと論議があっていいと思います。

    さて、今日の神戸製鋼vsリコーですが、タックル成立の解釈についてです。
    タックラーからボールキャリアーの体が離れてしまった場合にも、成立と判断され、
    ボールを一旦地面に置かずに立ち上がった選手が、反則コールされました。

    この解釈では、タックラーから体が離れた場合に、選手はタックル成立かどうか判断が極めて難しくなります。今回は、レフリーのコミュニケーションもなく、選手がタックル不成立と思って当然のシチュエーションでした。
    どれぐらい離れたら成立なのか、レフリーの恣意的判断が入り込む余地が大きいのも問題でしょう。

    また、そもそもレフリングに、レフリーの解釈が入り込む余地があるとしても、その解釈に安定性がなければならないと思います。試合ごとに別基準、別解釈を持ち込まれては、フェアとは言えず、ゲームを壊しかねません。
    原田レフリーは、一貫してあのような場面で反則コールをされてきたのでしょうか。

    レフリーの特徴をも分析して試合に望まれる現状で、プレイヤーサイドとの意思疎通ができてないことからすると、
    レフリングの安定性に大きな疑問が生じます。

    プレイヤーサイドとの意思疎通を図り、ゲームを面白くするために、
    各レフリーごとでよいので、レフリングの安定性を求めるべきだと思います。
    また、新しい解釈については、レフリー協会でその許容性を議論した上で、不可との結論に達した場合は、プレイヤーサイドに周知せしめるなど、もっと意思疎通を図ってほしいと思います。

    投稿: かもめのJONA | 2012年2月19日 02:54

    コメントを書く



    (ウェブ上には掲載しません)


    コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



    トラックバック

    この記事のトラックバックURL:
    http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/86642/54016247

    この記事へのトラックバック一覧です: ワイルドカード結果:

    » ラグビー近鉄ライナーズ、今期最終戦!! [IXY-nob]
    わが近鉄ライナーズは18日、日本選手権への出場権を賭けてワイルドシリーズに臨みました。 リーグ戦5位の近鉄は8位のヤマハが相手。 リーグ戦の第3節では近鉄が快勝しています。 この順位が上ということと一回勝っているということ、この二つは「勝って当たり前という油断」「相手のリベンジの意識が強く働く」という近鉄にとって不吉な要素でした。それが現実になってしまったのです。キックオフから勢いよく攻めた近鉄が案外あっさりと先制トライを奪います。 実はラグビーではあっさり先取点を取ったほうが負けるパターンは多い。... [続きを読む]

    受信: 2012年2月20日 21:24

    » 大畑大介、上原浩治 BS朝日「極上空間」に出演 [ココロミ]
    今回は、上原浩治さんと2人で出演。建山さんは、どうしたのかなぁ。仲間外れにすると、また、へこんじゃうよ~(笑)。■ 上原浩治、大畑大介:2月25日 BS朝日「極上空間」出演情報      (SPORTS COMPANY 2012.2.19)番組名:BS朝日「SUZUKI presents  極上空間」日時:2012年2月25日(土) 23:00~23:30 OA番組HP:http://www.bs-asahi.co.jp/gokujou/index.htmlSUZUKIの車でドライブしながら、20年... [続きを読む]

    受信: 2012年2月24日 14:58

    « TL準決勝のこと他 | トップページ | プレーオフ準決勝結果&日本選手権組み合わせ »