« 日本代表合宿&キヤノン、クボタ情報 | トップページ | 我孫子にてノーサイド »

総合格闘技トレ

19日も日本代表の菅平合宿を取材した。この日、注目されたのは、元総合格闘家の髙阪剛さん(42歳)による、トレーニングだった。

201207191

FWとBKに分かれてたっぷり、1時間半と1時間。低い姿勢でターンし、素早く前に出るタックルの技術などのトレーニングが行われた。慣れない動きに選手たちも四苦八苦。「上半身と下半身は連動している」と、相手とコンタクトする際の姿勢によって、足が出なくなるなど、細かな身のこなしも指導されていた。

201207192

軽快な動きをしていた大野均選手は、「新鮮ですね」と清々しい表情で感想を語った。「低くタックルするように指導されますが、どうやればいいかを細かく教えてくれました。大きな選手の懐に入り込むコツもあり、日本代表が世界と戦うときにも役立つと思います。足の運びは参考になりました。下半身がついていかないと前に出られませんから。パワーで対抗するのではなく、技術で対抗するという意味でも応用できると思います」

今回のセッションは、エディー・ジョーンズヘッドコーチと、ジョン・プライヤー ストレングス・コンディショニングコーディネーターの要望によって実現した。今回の合宿では素早くしゃがみこみ、低い姿勢で前に出るトレーニングが多い。総合格闘技から得られるものは多いという判断だろう。アメリカでもプロとして戦い、日本屈指の総合格闘家である髙阪さんは、流通経済大学ラグビー部の内山監督と友人で、流経大の指導をした経験がある。しかし、他のスポーツも含めて代表チームを指導するのはこれが初めて。

日本代表スタッフからは、「自由にやってください。できれば、低いタックルに入るコツを意識づけできるものも、含んでもらえれば」と言われ、普段通りのメニューを基本に指導した。FWとBKの選手で指導の仕方が違っていたのだが、「骨格と重さによって、意識するところも違ってきますから」と説明。「本当は重心をどこに置けば足が出るかは、人によって違うので、個別に指導したいのですけどね」と、今回は、シンプルに体全体を使って前に出るコツを伝授したという。

トレーニングの最後に髙阪さんは、自身の経験談を選手に話した。「アメリカで戦っているとき、相手は190㎝以上で、110㎏~120㎏クラス。僕より小さな選手と戦ったことはありません。2mの相手を前に、ちょっとでも下がったら負ける。1㎝でも前に出るためには、自信を持つこと。それは練習でしか身に着かない。相手より100倍練習して、絶対負けないという気持ちを持たないといけないんです」

報道陣に対しても同じことをコメントし、「前に一歩出るというのは、すべての競技に大切なことですよね」と言っていた。

最後に、誰か総合格闘技向きの選手はいましたか?と質問してみると、「全員ほしいですよ」。ただ、ラグビー選手の体でもう少し大きくできるのはと思うところは?という質問には、「胴回りはもっと太くできるのではないですか。強い格闘家はドラム缶みたいな体をしていますから」という答え。ふと、サントリーのジョージ・スミス、元オーストラリア代表のフィル・ウォー、元イングランド代表のニール・バックら、歴代の名フランカーの体が頭に浮かんだ。フィル・ウォーなんて、冷蔵庫みたいだったもんなぁ。興味深いトレーニングだった。

追記◎トップリーグの2013年度からの新方式については、さまざまなメディアで報道されているので、また改めて書きたい。昨日の夕方、宿泊先のお母さんに、峰の原のサンセットテラスに連れて行ってもらった。ちょっとだけ遅かったのだが、ご紹介しておきたい。一番びっくりしたのは、これを見ていると、あっという間に30分が過ぎたこと。そして、夜に満天の星を眺めたときも、瞬く間の30分だった。綺麗で澄んだ景色は時間を忘れる。

201207193


|

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


  • « 日本代表合宿&キヤノン、クボタ情報 | トップページ | 我孫子にてノーサイド »

    「日記」カテゴリの記事




    コメント

    世界で活躍した格闘家だけに
    説得力のある実りあるトレーニングで
    あったのではないでしょうか?
    高阪選手は世界最強と言われたヒョードル
    とも互角の試合をしましたからね・・・・
    とてもハートが強い人です。
    日本代表も技術と強いハートを持って世界に
    挑んで欲しいですね。

    投稿: カズ | 2012年7月23日 16:51

    トップリーグチームの年間試合数を、欧州並の30~35試合にという声もある中、1試合増の14試合というのはいかにも物足りないですね。選手負担や遠征費負担の問題というより、試合会場確保の問題で大幅増は難しいという事なのでしょうか?いずれにせよ、ウインドウマンスやW杯期間は丸々お休みになってしまう点や、現在の中途半端なホーム&アウェイも放置となりそうで残念。休止期間にカップ戦を新設する訳でもなさそうですし。2011の敗戦の後、2シーズン続けて従来制度のままなのですから、改革が小出しだし、後手後手に回っているなぁと思いますね。

    投稿: 坂石町分 | 2012年7月21日 13:02

    素晴らしい練習だと思います。
    技術で対抗する。
    いい響きだし本物に向かってるのだとおもいます。

    投稿: ささき | 2012年7月19日 22:05

    強くなるには練習、強くなるには自信、自信を持つには練習。相変わらず日本協会は迷走ぎみだが選手は頑張ってる。頑張れエディーJAPAN!

    投稿: nick | 2012年7月19日 19:21

    コメントを書く



    (ウェブ上には掲載しません)


    コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



    トラックバック

    この記事のトラックバックURL:
    http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/86642/55230622

    この記事へのトラックバック一覧です: 総合格闘技トレ:

    « 日本代表合宿&キヤノン、クボタ情報 | トップページ | 我孫子にてノーサイド »