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2012年1月8日 - 2012年1月14日

ナドロが面白い。

13日の昼間もひたすらパソコンに向かっている。きのうは東京で、ノーサイドプロジェクト幹事で集まった(新年会です)。春にどんなイベントをするかなど話し合った。そのとき、ずっとNECを応援している方と話したのだが、「今年のNECはほんとに面白い。このあいだは、サントリーに負けたのに、なんか勝ったみたいな雰囲気でみんな帰りましたから」とのこと。そして、やっぱり、「ナドロは漫画みたい。トライするとなんだか笑っちゃうんですよね」と言っていた。ネマニ・ナドロは現在14トライで、最多トライゲッター争いで独走状態。195㎝、129㎏が走るだけでもド迫力だし、人気があるのはわかるのだが、プレースキックまでするのだから面白い。それでいて、子供たちにサインするときは、ものすごく低姿勢なのだとか。

そのNECが、15日、花園ラグビー場でヤマハ発動機ジュビロと対戦する。トップ4争いで重要な試合だ。NECが勝てば、トップ4入りの可能性がかなり高くなる。ヤマハの大田尾選手に電話取材する機会があったのだが、「ここで負けたら、NECを(勝ち点争いで)追えなくなる」と言っていた。矢富、小池とSHに負傷者が出て、先発はルーキーの池町信哉だが、前節はいい動きをしていた。FB五郎丸は137点をあげ、得点王争いで首位に立っている。lLOデーリック・トーマスも元気だ。NECのほうも、1年目のLO村田、FL細田、SO田村らの動きがいい。お互い調子がいいので、質の高い試合になりそう。この日は、崖っぷちに立たされたトヨタ自動車ヴェルブリッツがパナソニックワイルドナイツと戦う。注目の2試合だと思う。

JSPORTSが放送するのは、以下の5試合。
すべて1月15日の生中継。
午前11:50~ ヤマハ発動機対 NEC JSPORTS1
午前11:50~ コカ・コーラウエスト対 NTTドコモ JSPORTS2
午後0:50~ 神戸製鋼 対ホンダ JSPORTS3
午後1:55~ パナソニック対 トヨタ自動車 JSPORTS1
午後1:55~ 東芝 対 福岡サニックス JSPORTS2

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日本代表GMに岩渕氏

11日にはひたすらパソコンに向かう日だった。合間にトップリーグ第9節の録画を見る。NECグリーンロケッツのネマニ・ナドロはどんどん良くなっているなぁ。爆発的突進力に驚かされながら、あまりにすごくて、ちょっと笑ってしまったりした。ヤマハ発動機ジュビロもパナソニックワイルドナイツに堂々の戦いぶり。勝敗は紙一重だった。強化してきたFWが戦えたことには手ごたえをつかんでいるだろう。ため込んだ仕事が終わらず、きょうはブログが書けないなぁなんて思っていたら、日本代表のゼネラルマネージャーが発表になった。

11日夜に開催された定例理事会で決定したという。2009年より、日本協会のハイパフォーマンスマネージャーとして、新しい大会の創設や日本ラグビーの強化システムなどの改革にあたってきた岩渕健輔氏(36歳)だった。IRBのミーティングに頻繁に参加し、アジア地域のハイパフォーマンス担当との会議に出席するなど人脈も築いてきた。世界先端の情報にも明るい。日本の中でも男女ともに7人制、15人制の底辺からの強化などさまざまな改革に携わってきた経験も生かせるだろう。

◎岩渕健輔ゼネラルマネージャーコメント
「日本ラグビーを支えていただいている方々の思いを代表チームにつなぎ、グラウンド上で戦う選手たちが最大限のパフォーマンスを発揮できるようにしていきます。やりきりたいと思います」

理事会後に会見した矢部専務理事によれば、任期は4年で、「エディー・ジョーンズHCと一体になって」(矢部氏)15人制ジャパンの強化にあたり、「代表サイドとTLや大学チームとの連携役としても期待している」とのこと。「GMの仕事には、強化予算、スタッフの契約とアセスメント、マッチメーク、下部カテゴリーの強化のマネージメントなどがある」とも説明した。ヘッドコーチの解任権は含まれていない。HCと協会の橋渡しになり、HCの評価を行ない、HCはじめスタッフが仕事のしやすい環境を作るのが仕事になる。

会見には岩渕氏も同席し、「HCが掲げる2015年のトップ10に向け、まずは全力を尽くしたい。初めに、若い選手を代表へ引き上げうる仕組みを作っていきたい。HCにも言うべきことは言っていく」などと語った。

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中居智昭選手に会う

10日の朝は、東京の府中に行っていた。東芝ブレイブルーパスの中居智昭選手(30歳)へのインタビューのためだった。もちろん、トップリーグ100試合出場に一番乗りしたことが話の軸になった。「最初に100試合に到達したのは、ラッキーでした」。約1時間いろんなことを聞いたのだが、ものすごく気持ちのいいインタビューだった。

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中居選手は、熊本工業高校を卒業後、マツダに入社した。「勉強が嫌いなのに大学に行って親に負担をかけるのが申し訳なくて、高校を決めるときに卒業後は就職しようと思っていました」。そして、マツダのラグビー部に所属しているとき、U19日本代表などに選出されるなど、その才能が認められ、より高いレベルでのラグビーを志すようになる。当時のマツダの吉永監督は、「日本代表になれよ」とリリースレターを書いてくれた。だから、移籍したシーズンから東芝で試合に出ることができた。東芝に入社したのは、トップリーグが始まる2003年のことだ。

186㎝、98㎏の屈強な肉体でレギュラー出場を続けるのだが、意外なことにウエートトレーニングなどの数値は低い。「一つ一つのプレーを比較していくと、みんなに勝てないです。僕は自分の体で使えるものをすべて使っていますね」。決してあきらめずに戦う姿勢がチームにとって欠かせない存在になった。手本としたのは亡くなった渡邉泰憲さんだったという。「相手にも同じような選手がいると、試合中はやりあうけど、終わったらお互いニヤッとしたりしますね」

日本代表のマイケル・リーチ選手が加入し、同じポジションの中居選手としては心中穏やかでなかったのではと想像していたのだが、まったく違っていた。「トップリーグ選抜と日本代表の試合で初めて対戦したのですが、ものすごくいい選手だと思いました。今は自分の経験をすべて伝えています」。中居選手は、レベルの高い選手同士で競争したほうがよりラグビーが楽しめると考えている。そして、こうも言っていた。「僕の役目は、100試合の経験を伝えていくことです。僕が手探りでやってきたことを伝えれば、今後の選手はもっと質の高い100試合ができると思うので」。自分の技術、経験を隠して競争に勝とうなどとは微塵も考えていない。好漢である。

ちなみに、中居選手のニックネームは「キイチ」、SHの三井選手は「ミッチー」、ここにマイケル・リーチ選手が加入して、すごくややこしいらしい。リーチ選手はいつも自分が呼ばれたと思ってきょろきょろしているとか。

このインタビューは、1月下旬に発行される日本ラグビー協会の機関誌に掲載される。

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トップリーグ第9節結果

9日は近鉄花園ラグビー場だった。年末年始、ずっと高校大会で花園だったので、なんだか帰ってきた感じだ。JSPORTSでトップリーグ第9節の解説をし、100試合出場の大西将太郎選手の試合後インタビューをした。

第1試合は、トヨタ自動車対NTTコミュニケーションズ。互いの首脳陣が「ブレイクダウン」をキーポイントにあげた試合で、入り勝ったのはNTTコムだった。立ち上がりは、トヨタ自動車が、SO文字、怪我から復帰のCTBブレットを軸に自陣からボールを動かして攻める。何度かボールを動かしたとき、ハーフウェイライン付近で数的優位を作ったと思った刹那、NTTコムのWTB友井川がパスをカットし、約50mを走りきった。

その後は、トヨタ自動車が攻めコムが粘り強く守る展開が続いたが、コムのタックルが前に出るシーンが多く、トヨタは苦しい戦いになった。18分、トヨタのFLホップグッドがモールからトライし、7-7の同点に追いついたが、コムのFB栗原が着実にPGを決めて、後半24分までにコムが19-10とリード。32分、コムがトヨタゴール前スクラムからNO8マーフィが単独で持ち出してトライし、勝負を決めた。

なかなか結果の出ないトヨタの朽木監督は「ブレイクダウンで負けているのは、最初のボールキャリアが前に出ていないから。それ以前の攻撃選択の問題もあると思います」と、負傷者が多く、上手くいかないチーム状態に言葉も沈んでいた。ちょっとチームに元気がないのが気になるところ。

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第2試合はNTTドコモ対近鉄という大阪ダービー。開始1分、近鉄がいきなりFB高のトライで先制したが、ここからはドコモが攻勢に出る。NO8箕内、SOガードらが次々に突進したが、これを近鉄の防御が跳ね返し、SO重光がトライを追加する。完全に近鉄ペースになるかと思われたが、ここから、ゲームはもつれにもつれた。ドコモはCTB清瀬がタックルされながら、右コーナーぎりぎりに手を伸ばして反撃のトライをあげると、後半、SOガードの2PGで18-15と逆転する。ここからは、近鉄のWTBギアが重光のグラバーキックをインゴールで抑えると、ドコモも交代出場のFLイオンギがトライして再逆転。近鉄も重光がPGを返して後半30分の時点で25-25の同点となる。

この均衡状態を切り裂いたのは、近鉄の秘密兵器とでも言うべき、WTB李陽(り・やん)だった。100m10秒6という俊足で防御を切り裂いて前進し、CTBイエロメのトライを導き出すと、38分には、重光のパントを追って22mラインの手前から急加速、あっというまに防御を置き去りしてダメ押しのトライを上げてみせた。中国7人制代表の李は、30m走などの短い距離でも近鉄の中でダントツのスピードを誇る。前田監督によれば、「あのスピードを生かしたかったが、コミュニケーションの問題と、15人制に慣れていないところがあった」とこれまで温存してきたが、昨年末のサニックス戦で初先発するとそのスピードをいかんなく発揮。きょうは後半27分にインパクトプレーヤーとして投入された。李の存在は今後、近鉄と戦うチームにとって脅威となるだろう。

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この試合で、大西将太郎選手がトップリーグ100試合出場を達成した。写真は、試合後チームメイトと夫人と娘さんと一緒に写真に収まる大西選手。同日、パナソニックの相馬朋和選手も100試合出場を達成したため、時間差でリーグ6人目の快挙となった。「ワールド、ヤマハ発動機、近鉄と渡り歩いたということは、たくさんのチームメイトがいて、支えてくれた人も多い。皆さんに感謝しています。これで終わりじゃないけど、花園でこの日を迎えられて嬉しいです」。大西選手は地元・石切りの生まれで、小学校のころから花園ラグビー場の観戦に来ていた。高校(啓光学園)、大学(同志社)も花園で活躍し、トップリーグの初試合も花園だった。「箕内さんに、100試合目を迎えた試合で負けた選手はまだいない、と言われたので、どうしても勝ちたかった」と、試合中も箕内選手にプレッシャーをかけられたことを明かしていた。

■トップリーグ第9節結果
ホンダヒート●7-48○東芝ブレイブルーパス(前半0-17)
サントリーサンゴリアス○35-29●NECグリーンロケッツ(前半17-8)
パナソニック ワイルドナイツ○25-19●ヤマハ発動機ジュビロ(前半3-9)
トヨタ自動車ヴェルブリッツ●18-26○NTTコミュニケーションズシャイニングアークス(前半7-10)
NTTドコモレッドハリケーンズ●25-39○近鉄ライナーズ(前半12-15)
神戸製鋼コベルコスティーラーズ●27-31○リコーブラックラムズ(前半10-3)
福岡サニックスブルース○31-24●コカ・コーラウエストレッドスパークス(前半21-10)

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大学選手権・決勝結果

1月8日の朝、国立競技場に向かった。第48回全国大学選手権の決勝戦は、午後2時キックオフ。試合前のトスに勝った帝京大学は風下の陣地を選択し、天理のキックオフで試合は始まった。いきなり、帝京が25mほどモールで前進する。帝京の岩出監督は戦法のポイントを2つあげた。「我々の強みを出し、天理BKの強みを出させないこと」。帝京は、自陣でのラインアウトをなくすために簡単に蹴らず、モールで前進、SHからのハイパント、あるいはカウンターアタックを仕掛けた。

しかし、天理はその攻撃力の高さをこの試合でも証明した。帝京のモールをなんとか食い止めると、フラットなラインでボールを動かし、SO立川、CTBバイフらがゴールラインに迫る。ここでトライを獲りきっていれば、リードを広げながら試合を運べたが、帝京ディフェンスも最後の一線で粘り強かった。前半16分、天理は帝京ゴール前のスクラムから右オープンに展開してブラインドサイドから走り込んだWTB木村がトライ。7-0とリードする。18分にWTB宮前がゴールに迫ったが、ラストパスがスローフォワードになって好機を逸した。その直後、天理がハイパントをキャッチミス。そこから帝京がFW・BK一体にボールを動かし、ゴール前のラックからNO8李がトライ。7-5とする。

このあとも、強力FWを軸にジワリジワリと前進する帝京と、ボールを取った瞬間にスピーディーにパスで動かす天理という好対照の戦いで試合は進んだ。32分には、ゴール前のラインアウトから帝京がモールを押し込み、FL大和田がトライ。前半は、12-7と帝京リードで終了した。

後半に入ると、風上に立った帝京が積極的に攻め始める。しかし、天理ゴール前に迫りながら、ミスや反則でトライが奪えず、逆に天理WTB木村の力強いランなどで切り返される。20分過ぎには、SO立川が2回連続のショートパントで帝京陣ない深く入って観客を沸かせた。息詰まる攻防の末、31分、天理が自陣からSH井上、立川を軸にボールをつなぎ、最後は、LO田村が体をスピンさせながらタックルをかわしてWTB宮前にパス。12-12の同点に追いつくトライをあげた。残り10分も白熱の攻防が続いたが、38分、自陣からボールをつないだ天理がラックで手を使うハンドの反則を犯し、帝京SO森田のPGが決勝点となった。攻撃力ある天理だからこその攻撃だったし、帝京の固い防御がこれに勝ったということだろう。

「最後にPGで勝つイメージの練習を積み重ねてきたので、無心で蹴ることができました。当たりは良くなかったのですが、部員の気持ちが全部乗って入ってくれたのだと思います」。森田キャプテンは、肩、腕、ふくらはぎ、足首と怪我を抱え、満身創痍だった。彼に負担をかけないようにFWが奮闘した面もある。大学選手権史上2校目。力強い三連覇だった。

「三連覇に挑戦できる幸せをかみしめながら、この一週間を過ごしました。初優勝も、昨年も嬉しかったのですが、同じように嬉しい。想像以上に接戦になりましたが、キャプテンの森田が最後に締めてくれた」と岩出監督。森田キャプテンも「天理は素晴らしいチームです。苦しい試合になりましたが、全員があきらめずに戦った結果です」と胸を張った。

敗れた小松節夫監督は悔しさをにじませながらもこう語った。「お互いの持ち味を出しあった、いい試合でした。小さいながらも頑張ったFW、少ないチャンスでトライをとったBK、選手たちはよくやってくれました。これで終わりではないので、また強いチームを作って戻ってきたいと思います」。キャプテンのSO立川も淡々としていたが、「重たいFWに対抗し、BK勝負でトライをとるのがテーマでした。BKに細かいミスがあってトライが獲りきれませでした」と、少し残念そうだった。サイズを敗因として語らず、あくまで準備してきたことが正確にできなかったことを語るところがいい。それにしても、あのフラットなパスはよく鍛えこまれている。全員がボールを持って判断しながらパスできるのもいい。小松監督が、長年かかって作り上げてきた戦い方である。その証明が代わって入った選手も同じようにプレーしてラインブレイクしていくことだ。コーチの手腕を感じた。

■第48回全国大学選手権・決勝結果
帝京大学○15-12●天理大学(前半12-7)

お知らせ◎1月2日にNHKBS1で放送された、伝説の名勝負「不屈の闘志激突!’85ラグビー日本選手権 新日鉄釜石×同志社」が、1月9日(月)午後3:00から同じくNHK BS1で再放送されます。見逃した方は、ぜひご覧ください。


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