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2012年6月24日 - 2012年6月30日

相馬看花

ときどきこのブログが日記だったことを忘れてしまう。きょうは原点にかえってみる。

金曜日の朝、京都駅から「のぞみ」に乗った。僕の席に人が座っている。「あの~、この席は僕の」と切符を見せる。「列車が違っていますよ」。え~っ、なんと一本乗り遅れていた。12号車に乗るお客さんの列の先頭に立っていたのに? 目の前で「のぞみ」が停車して発車したのに? どんだけ集中してメールしてたんだ俺は。頭を下げて、「ひかり」を飛び下り、次の「のぞみ」の自由席で品川駅に向かった。座れて良かった~。そこから事務所に寄ってJSPORTSのスタジオに向かった。ゆりかもめからガンダムを眺めて到着。テストマッチシリーズで休止していた、スーパー15の再開第一試合「ハイランダーズ対チーフス」の解説だった。首位を走るチーフスの強さがよく分かる。凄まじいディフェンス。そのなかで、ソニー・ビル・ウィリアムズだけが一人違う空間でプレーしているみたいだった。いいもの見た気分で夜は早く眠った。

土曜日の朝、渋谷の小さな映画館(オーディトリウム渋谷)で「相馬看花」(そうまかんか)~奪われた土地の記憶~という映画を見た。新宿のとある居酒屋で旧知のマスターにチラシをもらったからだ。福島県南相馬市原町江井地区の震災の日以降を追ったドキュメンタリーである。知人であり、「楕円桜」を歌う渡瀬あつ子さんが南相馬の出身だったから、このあたりには関心があった。7月26日の「愛好日記トークライブ」では渡瀬さんがゲストの一人。南相馬の話も聞かせてもらおうと思っていた。これは縁だと思って、見に行ってみることにした。

生々しい映像に引き込まれた。震災後すぐに現地に入った松林要樹監督が被災地の人々の様子を淡々と収めている。明確なメッセージはないが、おじいさんや、おばあさんの笑顔を見ているだけで泣けてきた。昔の写真を見せられると、家族でもないのに懐かしい気がした。すべては現実。哀しくて、可笑しくて、優しい映画だった。

終演直後、リュックを背負った青年がスクリーンの前に走り出た。「監督の松林です」。観客には知らされていなかったサプライズだった。「少し話をさせてください。きのうのデモに行った人はいますか?」。数名から手が上がった。「香港で上映した時は若者で立ち見が出ました。日本では新聞を読む年齢層の人が多い。どうしてかなって考えていて…」。「僕、そこにいますから声かけてください。意見を聞かせてください。そのために来たので」。数名の若者が話しかけて言葉をかわしていた。

映画は、7月6日まで上映されている。たくさんの人に見てほしいと思った。この映画は第一部で、第二部は、相馬の馬と人の関係を追っている。パンフレットによると、「相馬看花」は、中国の故事「走馬看花」からとられた。本来は「走る馬から花を見る」という、物事の本質ではなくうわべだけを見るという意味だが、松林監督が私淑するジャーナリストの故・橋田信介さんが、あえて「走っている馬の上からでも、花という大事なものは見落とさない」と解釈したのを、相馬の映画のタイトルに置き換えたそうだ。

いま、パンフレットをじっくり読んでいる。さあ、今夜は立川理道選手をゲストに招いてのトークライブ。そのあとは、JSPORTSでスーパー15の解説だ。

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日本代表、菅平へ&女子日本代表ほか

日本代表スコッドが長野県上田市の菅平高原で強化合宿をすることが発表された。実施時期は、7月16日(祝・月)~20日(金)。日本代表スコッドのフィットネス、スキル強化を目的に行われる。ひたすら鍛える合宿になる。合宿参加メンバーは7月上旬に決定する。昔は、日本代表の夏合宿と言えば菅平だった。原点に戻って、猛練習というわけだ。

続いて、女子日本代表のニュース。7月5日(木)、7日(土)に中国・昆山にて行われる「アジア四カ国対抗」の遠征メンバーが決定した。24名。

PR伊藤真葵(名古屋レディース)、PR山本さやか(名古屋レディース)、PR野毛伸子(大阪ラグビースクールレディース)、PR齋藤聖奈(阿倍野HOLLY'S)、HO山あずさ(世田谷レディース)、HO鈴木実沙紀(関東学院大学ラグビー部)、LO佐々木時子(世田谷レディース)、LOアンジェラ・エルティグ(PHOENIX)、LO乾あゆみ(兵庫県ラグビースクールレディース)、FL松平貴子(PHOENIX)、FL岡田真実(名古屋レディース)、No8辻本つかさ(SCIX)、No8マテイトンガ・ボギドゥラウマイナダヴェ(PHOENIX)、SH井上愛美(RKUラグビー龍ヶ崎)、SH山中侑香(兵庫県ラグビースクールレディース)、SO横山里菜子(TKM7)、SO/CTB鈴木彩香(立正大学)、CTB大島千佳(Rugirl-7)、CTB神村英理(世田谷レディース)、WTB西村みき(名古屋レディース)、WTB藤崎朱里(Rugirl-7)、WTB篠宮都萌(世田谷レディース)、WTB山口真理恵(Rugirl-7)、FB鈴木美緒(日本体育大学ラグビー部女子)
ヘッドコーチ=萩本光威、 FWコーチ=黒岩純、トレーナー=田中彩乃、 ドクター=釘宮基泰、役員=岸田則子

トップリーグ近鉄ライナーズが、9月16日の 対NECグリーンロケッツ戦(名古屋市瑞穂公園ラグビー場)の観戦ツアーで、選手と行く「近鉄ライナーズ応援列車」を運行すると発表した。大阪上本町駅から近鉄名古屋駅までの貸切列車の中で、近鉄ライナーズの選手との写真撮影会のほか、ユニフォームやサインボールなどが当たるじゃんけん大会、サイン会などが行われる。参加者には、近鉄ライナーズオリジナルDVDがプレゼントされる。詳細は、近鉄ライナーズの公式ホームページより。これ、僕も一度参加させていただいたのが、かなり楽しいです。

また、「近鉄ライナーズ・サポーターズクラブ」の会員募集が7月1日(日)に開始される。入会費無料、年会費2,500円。近鉄ライナーズオリジナルポンチョが入会記念グッズとして贈られる。こちらも詳細は、公式ホームページより。

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U20日本代表ファイナルへ&NTTコム新外国人選手

20歳以下の国際大会「IRB ジュニア・ワールドラグビートロフィー(JWRT) 2012」がアメリカのソルトレイクシティで開催されている。日本は現地時間26日、プール戦最後の試合で、グルジアを36-29で破り、プールBの1位通過を決めた。日本はすでにジンバブエ、カナダを破っており、3戦全勝。3年連続の決勝戦進出となった。相手は、プールA1位のアメリカ。現地時間6月30日18時(日本時間7月1日朝9時)にキックオフ。勝てば、来年は、上位12チームによるJWC(ジュニア・ワールドチャンピオンシップ)への昇格となる。

NTTコミュニケーションズシャイニングアークスから、追加外国人選手の発表があった。ともに強力な突破力を持つアタッキングBK。NTTコムの攻撃力をアップさせるのは間違いない。

アレサナ・ツイランギ(CTB、WTB、前レスタータイガース、185㎝、120㎏、サモア代表2011RWCメンバー)
ブラッキン・カラウリア ヘンリー(CTB、WTB 前ワラタス、180㎝、93㎏、オーストラリア7人制代表、オーストラリア代表トレーニングスコットメンバー)

新しいシーズンから試験的に導入されるルールについては、すでに話題になっているが、スクラムのコールも変わることになった。現状の、クラウチ、タッチ、ポーズ、エンゲージが、次のように変わる。

試験実施ルール:レフリーは「クラウチ」そして「タッチ」をコールする。「クラウチ」でフロントローは腰を落とした充分な姿勢をつくり、フロント1・3番は外側の腕で、相手の肩の外側に軽く触れ、その後、腕を引く。そしてロントロー同士で準備ができたら、レフリーは「セット」をコールし、フロントローは組み合ってよい。「セット」は命令ではなく、フロント同士で準備ができたら組み合ってよい、というコールである。

つまりは、これからはコールは三段階になるわけだ。

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ラグマガ8月号

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ラグビーマガジン8月号が発売になっている。表紙は、立川理道。巻頭は日本代表特集で、フレンチ・バーバリアンズの第1戦まではカバーされている。25日発売だから、ここがギリギリ。大野均選手のインタビューがある。パシフィックネーションズカップ直後の取材だ。「去年までのチームは、JKがやりたいラグビーを4年間刷り込まれたメンバーだったので、同じPNCでもミスは少なかったのかもしれない。今年のジャパンはがらっと変わったメンバーで、サモアと1点差だから、3年後に向けては悪くないと思っています」。読み進むと、いい言葉が並んでいる。そして、やっぱり試合前と試合後の体重差はすごい。

最終戦のときも感じたが、以前にも増して精悍な顔つきになっている。ちなみに、あの髭は、整えるのが面倒になって伸ばしてみたらしい。それほど厳しい練習、試合が続いたという事だが、「僕は慣れているから大丈夫です」と、疲れていないと涼しい感じで言うところが男前。フレンチ・バーバリアンズとの試合後は、こう話していた。「エディーさんの下でこの3カ月取り組んできた、ハイスピード、ハイフィジカル、ハイフィットネスという部分は東芝に帰っても意識してやっていきたい。それによって、またエディーさんの目に留まって代表に呼んでもらえるように努力していきたい」。

「人物往来2012」は伊藤剛臣選手(釜石シーウェイブス)。大友信彦さんが書いている。神戸を発った日、元木由記雄さんが、駅まで車で送ってくれたそうだ。釜石で一緒にやりましょう、と声をかけてくれたのは、吉田尚史選手(釜石SW)。伊藤選手がめちゃくちゃ燃えていることが伝わる。もう一人の人物往来は、NECグリーンロケッツから三菱重工相模原ダイナボアーズに移籍した、安藤栄次選手。もう30歳になったのかぁ。早稲田大学の頃がつい最近のよう。プロとして生きていく決断をしたわけだ。

パシフィックネーションズカップのレフリーで来日したウェイン・バーンズ氏のインタビュー、試験的ルールの解説は、選手やコーチ、レフリーは必読だろう。解体心書は、田中光選手(NECグリーンロケッツ)。昨季は、ルーキーながらトップリーグの全試合に出場した。ニリ・ラトゥに言われたという言葉はいい。

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キヤノンイーグルス加入選手ほか

ここ数年、北半球の強豪と日本代表が戦うことは少なかった。イタリア代表とは数回戦っているが、あとはW杯での対戦。フレンチ・バーバリアンズは、フランス代表経験者、これからフランス代表を狙う若手もいて、個々の能力は高かった。スクラムに関しては世界でもトップクラスの強さと思う。FWの選手には貴重な経験になったはず。岩渕健輔GMと話したのだが、「今後もワールドカップで戦うレベルのチームとの試合を増やしていきたい」と言っていた。強くなるには、世界との差を痛感し、自分達の位置を確認しながら、強化を加速させるしかないということだ。

4月からの厳しいトレーニングで、選手の体は確実に変わってきている。多くの選手の体脂肪が減り、筋肉量が増えた。これから、日本代表のコーチ陣が各チームをまわり、代表合宿で行っていたトレーニングを共有するよう、話をしていくようだ。

新シーズンからトップリーグでプレーするキヤノンイーグルスから、追加加入選手が発表された。

SH髙城良太(1989年11月8日生まれ、170cm/73kg、法政大学卒)
CTBティム・ベネット(1990年 8月 1日生まれ、185 m/90kg、前・ワラタスアカデミー)
CTBロッキー・ハビリ(1980年 3月 8日生まれ、180cm/101kg、前・リコー)
WTB中田慎二(1986年 9月8日生まれ、172cm/82kg、中央大学卒、前・日野自動車)

リコーから移籍となるハビリ選手は、イーグルスのオフィシャルホームページで次のようにコメント(抜粋)
「私の持っているすべてをチームに捧げ、肉体的にも精神的にもキヤノンに良い影響が与えられるよう、100%の力を出していきます。そしてキヤノンの一員として戦うことを楽しみにしています」

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ジャパンXV対Fバーバリアンズ第2戦結果

試合直後のエディー・ジョーンズヘッドコーチの表情は、なんとも複雑だった。20日の第1戦に比べれば試合の入りもよく、力を出していないわけではないのに、51-18という大敗。記者会見では次のように語った。「フレンチ・バーバリアンズ(FBB)はとてもいいプレーをしていました。セットプレーも素晴らしい。いいチームに負かされたという印象です。日本が良かった点は、(一時は)勝つ流れをつかんだところです。そこでイージーミスをした。きょうのパフォーマンスに関しては、目指す戦いをやりきろうとした選手を誇りに思いますが、現実を突きつけられた試合でもありました。2年後のターゲットはこういうチームに勝つことです。練習内容も考え直さないといけないでしょう」

JAPAN XVは、SOの蹴り上げたキックオフのボールを確保する好プレーなど、先手をとって仕掛けながら、パスミスなどでFBBにボールを奪われてチャンスをつぶした。JAPANが1本、FBBが2本のPGを外したあとの15分、FBBは、SOベルナールのPGで先制し、25分にはCTBボヌバルのトライで10-0とリード。JAPANは五郎丸のPGで3点を返したが、すぐにFBBもSHラカンプのトライで17-3とする。前半終了間際はFBBがゴール前で攻め続けたが、これをJAPANが耐え、菊谷がボールに絡んでペナルティを誘うと、そこからすぐに展開し、WTB竹中祥が約80mを独走して追撃のトライをあげる。この日、一番の盛り上がりだった。竹中の強気のプレーは後半も観客を沸かせた。

後半3分、五郎丸のPGで17-11。ここが、ジョーンズHCの言う勝つ流れをつかんだところだったのだが、PGで離され、15分には、連続攻撃を仕掛けながら、インターセプトからFBBにトライを奪われた。17分、LOブロードハーストが好サポートからトライをあげて30-18に迫ったものの再び突き放された。スクラムでは単純な圧力だけでなく、駆け引きでも揺さぶられ、ラインアウトもプレッシャーを受けた。JAPANの動きにすべて対応されていた感覚がある。タックル後の2人目の仕事に関しても課題は課題のまま残った。FBBが、1人しかいないのに、JAPANは複数の選手が無駄に折り重なることも多かった。

攻守によく前に出るのだが、防御背後にキックを蹴られるとあっさりとトライを献上した。前に思いきり出ながら、素早く戻るには、リアクションを早くするしかないし、ジョーンズHCも話していた通り、「SHの防御時のポジショニングを見直す必要」もあるだろう。数々の課題が明確に示された。今後の強化でこれをどう改善していくか。日本代表が目指す「世界一のフィットネス」は、いくら厳しい練習をしても、2カ月ほどで獲得できるものではない。これから2015年W杯に向け、選手達にはさらに厳しいトレーニングが課されることになる。いずれにしても、日本代表が世界に勝つには、走り勝つのは大前提。この日のプレーは、いま取り組んでいるプレースタイルを遂行するだけで目いっぱいになっている気がした。連戦の疲れもあるのかもしれない。キャプテンを務めた大野均選手は「個々のパワー、スキルでちょっとずつ後手を踏み、こういう結果になり残念です。しかし、ジャパンは確実にレベルアップしているし、下を向くことなく、前に進んでいきたい」と話した。

試合後、数名のファンの皆さんと話したが、皆さん、落胆の色を隠せなかった。実力差を見せつけられての完敗は体にこたえる。なんとか日本のラグビーを応援しようと奮闘しているファンのみなさんを、早く喜ばせてほしいのだが、秋は欧州遠征が予定されており、日本での試合は来春まで待たなくてはいけない。

■試合結果
フレンチ・バーバリアンズ○51-18●日本代表(前半17-8)

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