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2012年2月19日 - 2012年2月25日

日本選手権1回戦結果

土曜日は近鉄花園ラグビー場にいた。日本選手権1回戦をJSPORTSで解説するためだ。僕が担当したのは第1試合の天理大学対キヤノンイーグルス戦だった。天理はSO立川のPGで6-0と先行したが、キヤノンはSO橋野のキックパスを南アフリカ代表のLOアルベルト・ヴァンデンベルグがキャッチしてトライし、CTB三友のPGで逆転すると、前半終了間際にもSO橋野がスピーディーな走りでタックラーをかわし、前半を15-6とリードして折り返した。後半は天理もボールを動かしたが、ハンドリングエラーが多く、スクラム、ラインアウトでも圧力を受け、次第に点差が開いた。

来季からトップリーグ昇格を決めているキヤノンに、天理がどこまで迫れるか、楽しみにしていたのだが、今季はワールドカップの影響でシーズンが長引いたこともあって、大学選手権決勝から約1カ月半の間隔があり、やはりその頃と同じような精度でパスをつなぐのは難しかった。加えてキヤノンの個々のコンタクトプレーの強さが大学チームとは比較にならない。ディフェンスに人数を割きすぎて、ボールを奪ってもすぐに攻撃に切り替えられないシーンが多かった。それでも、攻守に社会人に引けを取らないプレーを見せる場面もあった。後半34分、ラインアウトのサインプレーから、SO立川がタックラーの背中越しのパスで生み出したFB塚本のトライは見事。今季の大学ラグビーを席巻した天理らしさの片鱗を見せた。

立川キャプテンは、攻守に身体をはってチームを引っ張ったが、「社会人一人一人の強さもあって、ボールを動かせませんでした。本当はボールを動かしながらトライを獲りたかったのですが」と残念そうな表情だった。

キヤノンもトップチャレンジの九州電力戦での大敗もあり、いい試合を見せようと気負ったところがあったのかもしれない。ミスも多く、攻撃がつながらなかった。永友洋司ヘッドコーチも「私は天理のラグビーをリスペクトしていますが、きょうのウチ(キヤノン)のパフォーマンスにはがっかりするところが多かったです。こんなことでは、2回戦はとても戦えない」と厳しいコメントだった。

第2試合は、NECグリーンロケッツ対神戸製鋼コベルコスティーラーズという注目の一戦。序盤から拮抗した展開になったが、8分、NECがモールサイドをFLラトゥ、SH櫻井でついてトライ。7-3とリード。前半なかばからはNECペースとなり、CTBツイタヴァキのトライと、SO田村のPGで突き放した。

後半の立ち上がりは、神戸製鋼が攻め込む。3分、HO木津がゴールラインに手を伸ばしたプレーはノックオン。その後、モールで攻め込むもターンオーバーされるなど、NECのFWを崩し切れなかった。7分、NECのNO8土佐がハイタックルでシンビン(10分間の一時退場)になると、さらにゴール前のラインアウトからモールでトライを狙ったが、押し切れず、BKに展開してもミスと、獲りきれない時間が続いた。13分、NECはモールを崩したとしてLO村田もシンビンになって13人に。そして、17分、6人になったNECのスクラムを神戸製鋼が押し込むと、NECがたまらずコラプシング。神戸製鋼にペナルティトライが与えられる。しかも、PR猪瀬がシンビンとなり、12人に。すぐに土佐が戻ったが、またNECは13人で戦うことになった。

しかし、NECはこの苦しい時間帯をしのいだ。27分からは15人対15人の戦いになる。スコアは、17-10であと13分。攻める神戸、粘るNEC。34分、ようやくNECが攻め込むも、今度は神戸が粘る。そしてついにホーンが鳴った。「NECの自信を取り戻せたゲーム」と、岡村要ヘッドコーチ。シンビンを出したことについては、「神戸製鋼やファンの皆さんにお詫びしたい」としたが、ディフェンスの粘りを評価した。

敗れた神戸製鋼の伊藤鐘史ゲームキャプテンは、「ラインアウトをNECに分析され、プレッシャーを感じました。後半はいいファイトができたが、もっと早く攻めに転じたかった。NECのディフェンスの上りが早くて、焦ってしまったところもある」と振り返っていた。報道陣からは来季についての質問も出たが、苑田ヘッドコーチは、「この戦績は私の力不足。ただ、まだやりたいことはたくさんある。日本一を狙える土台はできたと思っている」と語り、自身の進退については明言しなかった。

■日本選手権1回戦結果
帝京大学○83-12●六甲ファンティングブル(前半54-7)
天理大学●13-37○キヤノンイーグルス(前半6-15)
NECグリーンロケッツ○17-10●神戸製鋼コベルコスティーラーズ(前半17-3)
東芝ブレイブルーパス○56-15●ヤマハ発動機ジュビロ(前半21-3)

※この結果、2回戦の組み合わせは次のようになった。
3月4日 熊谷ラグビー場
12:00 NECグリーンロケッツ対キヤノンイーグルス
14:00 帝京大学対東芝ブレイブルーパス

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デフラグビー&スクラム釜石告知ほか

昨日の夜、母校・大阪体育大学ラグビー部の卒業生のみなさんと会う機会があった。京都、大阪近辺に住んでいる人が中心。僕とは重なっていない大先輩や後輩もいて、それぞれの今の仕事など聞きながら楽しい時間だった。まだ社会人チームでプレーする先輩もいて、いまでも大学生とスクラムを組んだりしているみたい。「朽ち果てるまでやる」という言葉に背筋の伸びる思いがした。小学生とかラグビースクールとか子供たちの指導に携わっている人たちは、ほんとうに子供が可愛くて仕方ないみたいだった。それにしても、50歳過ぎても毎日トレーニングしていたり、僕の同期でも毎日10キロは歩いているなど、まあ、みんな体動かすのが好きやなぁ、と運動不足の身を恥じた。

デフラグビー広報の柴谷さんからメールをいただいた。
2月26日、デフラグビーのイングランドデフVSウェールズ戦がある。両チームとも同国代表と同じジャージーでの試合。イングランド代表は、イングランドラグビー協会(RFU)のアソシエイト・メンバーとして認知され、女子代表もある。企業スポンサーもついており、熱心な活動の様子がわかるyoutubeを教えてもらった。
http://youtu.be/4Kb80wFYHyU

3月17日、デフジャパンの初代主将、落合孝幸さんが、同志社大学のシンポジウムにて講演を行うそうだ。
「障がい学生のキャリア支援」
3月17日 
13:30 受付開始
14:10 - 15:00
基調講演「ラグビーとは出会い多きもの」
参加無料。申し込み必要。問い合わせは、同志社大学キャリアセンター

スクラム釜石からは次のようなお知らせがあった。
3月16日、第20回みなとスポーツフォーラムに、釜石シーウェイブスの高橋善幸GMが
講師として出演する。東日本大震災以降、復興に向けた中スポーツが果たすべき役割、スポーツができることなどを釜石シーウェイブスでの活動をもと話されるという。参加費は、全額日本赤十字社を通じ、東日本大震災への義援金として寄付される。
『 ラグビーで地域を元気づける』
開催日時: 2012年3月16日(金) 19時から20時30分(受付開始18時)
開催場所: 麻布区民センター(港区六本木5-16-45)
詳細、お申し込みは以下より。
http://www.rugby-japan.jp/news/2012/id13073.html

また、3月11日に震災1年メモリアルフォーラムが日経ホール(東京・大手町)で開催されるが、ここにも高橋善幸氏が参加する予定。
http://www.nikkei.com/topic/20120212.html
申し込みはコチラから。(日経電子版会員に登録必要)

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桐蔭学園4連覇&六甲ファイティングブル情報

2月11日から熊谷ラグビー場(埼玉県)で行われていた「関東高等学校ラグビーフットボール新人大会」は、19日に決勝戦が行われ、桐蔭学園が國學院久我山を15-14で破って4連覇を達成した。知人がその内容を送ってくださった。

要約すると、開始2分、桐蔭WTB桑原がノーホイッスルトライ。その後は、久我山FWの激しいディフェンスで一進一退。桐蔭がPGで10-0とするが、久我山もトライを返して、10-7で前半終了。後半、久我山が攻勢に出て10-14と逆転。このあとは、桐蔭が花園での東福岡戦を髣髴される猛攻で、ボール繋ぎ、トライして15-14と逆転に成功した。ただし、桐蔭も課題が多く、藤原監督は険しい表情だったとか。福岡県では、先日、東福岡が筑紫に敗れたが、今年の高校ラグビーの混戦になりそうで、楽しみだ。

2月25日から、第49回を迎える「日本ラグビーフットボール選手権大会」が始まる。1回戦の組み合わせがすでに発表になっているが、大学王者の帝京大学と対戦する六甲ファイティングブルから、プレスリリースが届いた。ご紹介したい。

≪六甲ファイティングブルは09年度の第47回大会に初出場しましたが、同じ帝京大学に7-76で大敗。今回はそのリベンジに燃えています。島田啓文(29歳・伏見工→帝京大→ワールド)、小西賢一(26歳・東海大仰星→京産大→神戸製鋼)、田村和也(35歳、布施工→近大→ワールド→リコー)のトップリーグを経験する第1列は抜群の安定感を誇り、タウモエピアウ兄弟(ともに大阪産業大学)の突破力は第19回全国クラブ大会優勝の原動力ともなりました。
 六甲にはプロップの島田をはじめ、スタンドオフの由良康美(35歳・啓光学園→帝京大→ワールド)、フルバックの加島諒典(長崎工→帝京大→三菱電機プラントエンジニアリング)、フランカーの伊藤宏成(29歳・啓光学園→帝京大学→エフ・ピー商事)の4人の帝京大OBが所属。岩出雅之・帝京大監督との「師弟対決」 に燃えています。
 特に加島は昨年は帝京大学の主務で大学日本一を経験しており、「大学4年間の恩をプレーで返し、後輩に一泡吹かせたい」と張り切っています。元ワールドで帝京大キッキングコーチを務める元日本代表・福岡幸治氏に対し、六甲のロック大内亮助、ウイング内山将文らワールド勢も「因縁対決」に負けられません。またワールドがトップリーグ時代に長年主将を務めてきたフランカー舛尾敬一郎(37歳・大分舞鶴→専大→ワールド)も、「チャレンジ、そして泥臭く」とメンバー入りを狙っています。
今回は土曜日開催ということで、多くの選手が通常勤務をこなした金曜日の夜、東京入りします。仕事の都合上、当日の早朝に会場入りする選手もいます。主将の鎌田崇史(30歳)は「日本のラグビーを底辺から支えているのは、僕らクラブラガーだというプライドを見せたい。挑戦する壁が高ければ高いほど毎日を過ごすモチベーションになります。ラグビーのない生活なんて考えられません。自分たちの1年間を思い切りぶつけたい」と胸をたぎらせています。相手は同志社大学以来の大学3連覇を成し遂げた帝京大学です。全国約700のクラブ代表の誇りを胸に、悲願の「クラブ初勝利」を目指します≫

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プレーオフ準決勝結果&日本選手権組み合わせ

日曜日の早朝、のぞみ号で東京へ。秩父宮ラグビー場は1万人超の観衆。寒さもあって日当たりのよいバックスタンドはよく埋まっていた。きょうは、ラグマガなどにマッチレポートを書くので、ここでは簡単に触れたい。

第1試合の東芝対パナソニックは、東芝がレギュラーシーズン同様、PGを狙わず攻め続けたが、前半はミスや反則で持ち込んだボールを何度も手放し、トライを奪えず終い。パナソニックはFB田邉が堅実にPGを決めてリード。後半に入っても、東芝のミスに乗じて、WTB北川智規、CTBジャック・フーリーらが独走トライを奪って点差を広げた。

「パナソニックの圧力を前に、一人一人が前に出ず、ボールを出すことばかり考えていた。それがすべて」の東芝の和田賢一監督は完敗を認めた。一方、負傷からようやく先発復帰のパナソニック霜村誠一キャプテンは、「13節の負けから、何をすべきかを理解して一つになれたゲームでした」と笑顔で語った。

第2試合は、サントリーの強さばかりが目立った。エディ・ジョーンズGM兼監督が「世界一のSH」と称賛するフーリー・デュプレアが、タイミングよくボールを配すると、SOトゥシ・ピシ、CTBニコラスライアン、平浩二らが次々に防御を破って前に出た。FLジョージ・スミスはボールへの絡みだけではなく、突破役としても大車輪の活躍だった。NECは、後半に投入されたネマニ・ナドロが1トライを返すにとどまった。

「気持ちが空回りして、ストラクチャーを守れなかった」と岡村要ヘッドコーチ。「ディフェンスでミスが多すぎた。来週、まだチャンスがあるので、強いNECとして戻ってきたい」とニリ・ラトゥキャプテンも厳しい表情だった。快勝のエディ・ジョーンズGM兼監督は、会見冒頭から「去年は決勝でパナソニックに負けたので、楽しみです」と決勝に向けてのコメント。きょうの試合については、「後半を1トライに抑えたのは素晴らしい。王者のような戦い方ができた。来週、ベストのゲームをしたい」と、まだベストではないことを強調していた。

■TLプレーオフ・セミファイナル結果
パナソニック ワイルドナイツ○37-25●東芝ブレイブルーパス(前半9-3)
サントリーサンゴリアス○56-8●NECグリーンロケッツ(前半37-3)

※この結果、日本選手権の組み合わせが決定
◎1回戦 
2月25日 駒沢陸上競技場
12:00帝京大学対六甲ファイティングブル
14:00東芝ブレイブルーパス対ヤマハ発動機ジュビロ
※それぞれの勝者が3月4日(熊谷ラグビー場)の2回戦で対戦
<
strong>2月25日 近鉄花園ラグビー場
12:00天理大学対キヤノンイーグルス
14:00神戸製鋼コベルコスティーラーズ対NECグリーンロケッツ
※それぞれの勝者が3月4日(熊谷ラグビー場)の2回戦で対戦

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