« TL最終節結果&今後の組み合わせ | トップページ | 新聞紙面&1.5mルール&お知らせ »

高校決勝戦結果

7日、東大阪市の近鉄花園ラグビー場では、全国高校ラグビー大会の決勝戦が行われた。快晴だったこともあってか、スタンドには両校の生徒を軸に約1万人の観衆が集った。

常翔学園がその攻撃力を発揮して圧倒するのか、御所実業が持ち前の粘りのディフェンスで僅差勝負に持ち込むのか、内容の濃い決勝戦が予想された通り、試合は最後まで勝敗の分からない接戦になった。

立ち上がりは、常翔学園がつぎつぎにラインブレイクし、SO後藤(前半1分)、WTB野﨑(前半5分)が連続トライ。10点のリードをとる。一方的になってもおかしくない展開になったが、ここからは御所のディフェンスが目を覚ましたかのように良くなる。ライン全体で押し上げ、大きくゲインされても懸命に戻り、また押し上げる。その繰り返しで、常翔学園の攻撃を止め続ける。

そして、前半22分、御所は、得意のモールでディフェンスを集め、SH柏原がサイドを突破し、パスを受けたFL立花がトライをあげて7-10とした。後半に入っても一進一退の攻防が続いたが、6分、御所がゴール正面のPGを狙わずにPKからモールを作って逆転のトライをあげる。スタジアムは異様な雰囲気になった。しかし、常翔学園も個々の選手が力強く前に出る波状攻撃で御所を押し込み、22分、WTB松井がついに右コーナーに飛び込む。松井の泣き顔に、仲間と共に積み重ねてきた日々がにじんでいた。

結局、これが決勝点となり、17-14で常翔学園が5度目、この校名となっては初の優勝を飾った。「底辺の広い大阪の代表として優勝できて、ほんとうに嬉しいです。(生徒たちは)チームプレーに徹し、新しい歴史を作ってくれました」。野上監督も満面の笑みだった。

小細工なしで攻める常翔学園、あきらめずにカバーディフェンスに戻り、ピンチをしのいだ御所実業。立派な戦いだった。御所実業の竹田監督は、「選手はよくやりました。でも、マネージメントがね」と、フィールド中盤でエリアを進められなかったゲーム運びを残念そうに語った。「また、ゼロからチーム作りです」。健闘した選手達に敬意を表しつつ、その言葉を重く受け止めた。

訃報◎NHK石川洋さんの訃報は、決勝戦直後に知った。ただただ驚きの一言。何度も一緒にイベントなどでお仕事させていただいた。熱い人だった。ご冥福をお祈りしたい。

|

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


  • « TL最終節結果&今後の組み合わせ | トップページ | 新聞紙面&1.5mルール&お知らせ »

    「試合レポート」カテゴリの記事




    コメント

    石川洋さんの訃報は新聞で知りました。解説の砂村さんとのコンビは最高でした。ラグビーをわかりやすく、温かい目で熱く実況して下さいました。私の中ではナンバーワンのアナウンサーです。あの声が聞けないのが本当に残念です。
    決勝戦、高校生らしい清々しい好ゲームでした。互いの持ち味が出ていたと思います。近年ありがちな時間つぶしや、相手の持ち味を消すペナルティーがないのが好感持てました。

    投稿: 岡山スポーツファン | 2013年1月10日 15:12

    高校ラグビーの感想として、今年は関西のレベルが高かったのかなと。大阪、奈良、京都はスコア的にも紙一重だったし。
    奈良は御所と天理の二強体制、京都は、伏見と成章の二強体制ですが、京都では桂、洛北といった公立校も最近は力をつけてきている印象で、数年後には花園にも届くかも?期待しています。
    過去に枠を増やして実施したことがあったと思いますが、恒常化したらどうかと思います。京都、奈良の決勝で負けたもの同士が戦うとか。福岡を二校にするとか。
    相当数の才能が高校では日の目を見ず埋もれてるのではないかと。もったいない。

    投稿: テルキー | 2013年1月 9日 18:37

    高校ラグビー決勝戦 素晴らしい試合だったと思います ただ 一つ感じたのですが スクラムを1.5メートルしか押せないローカルルールは 再考の余地があるのではないかと思います 現行のルールだと スクラムを1.5メートル押した時点で ノンコンテストのスクラムと同じ状況が発生し ディフェンス側のチームは 出足を止められる事無くプレッシャーをかけられます アタックでも 組んだ直後だけ耐えればレフェリーが止めてくれるから プレッシャーのかかった状況でのボール出しの技術は 低下すると思います ルールの適用もレフェリーによって違っていました その点でも問題があったかと思います 御所実業は このルールの盲点?を見事に突いた 実にクレバーな試合運びだった思います
    是非とも ご意見をお聞かせ下さい

    投稿: 東京三洋 | 2013年1月 8日 17:14

    石川洋さんは名前を見ただけで、顔と声が思い出される程、とても上手くて印象的で、優しそうな感じの大好きのアナウンサーでした。残念です。今でも石川さんの声と共に、色んな名試合、名場面が思い出されます。

    高校の決勝戦ですが、常翔が抜けてる感があったので、圧倒するんではと思っていましたが、接点付近で意外と抜けず、重も準決勝が良すぎたのであれですが、FBからSHは動き方が違うので、本人もFWも合わせづらいのでは…。勿論そんな事も了承済みでしょうが。
    御所の乗り越えて行くラックは良かった。チームとしてジャッカルにいくのか、乗り越えて行く事に統一させるのか、いつも迷います。ジャッカルにいくチームは劣勢になると反則が多くなる…。

    投稿: 楕円大輔 | 2013年1月 8日 02:37

    まだ録画を見てませんが高校ラグビーは好試合だったようですね。頑張った両チームに拍手です(^-^)b

    私の石川アナの思いでは、95年のW杯「NZ対ENG」です。ロムーの最初のトライ。「そのまま行くのか!行ったぞ!トライだ!」「いきなりロムー!」
    あの衝撃映像と石川アナの声は私の中で完全セットです。

    石川アナ。今まで素晴らしいラグビー実況をありがとうございました(^-^)b

    投稿: nick | 2013年1月 7日 20:08

    2連続トライで10-0というのは意外と勢いが出ないもの。この2本のうち1本でもコンバージョンが決まっていたら・・・
    しかし、10-0からの2人入れ替えを敢行した御所の監督さんは天晴れでしたね~。
    基本スタイルは変えず、しかし思い切って育成方針を転換した野上先生も結実して良かった。
    荒川先生もさぞお喜びでしょう。
    やったジェイ!
    わたしの応援している○○学園は、来年はどうかな~。

    投稿: 島田 | 2013年1月 7日 19:39

    コメントを書く



    (ウェブ上には掲載しません)


    コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



    トラックバック

    この記事のトラックバックURL:
    http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/86642/56490922

    この記事へのトラックバック一覧です: 高校決勝戦結果:

    « TL最終節結果&今後の組み合わせ | トップページ | 新聞紙面&1.5mルール&お知らせ »