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第34回みなとスポーツフォーラム

25日の夜は、東京都港区芝浦にて、「第34回みなとスポーツフォーラム」の進行役をした。このフォーラムは、2019年のラグビーワールドカップ日本大会に向け、ワールドカップのムーブメントの喚起だけではなく、スポーツの国際大会に関わった人たちを講師に招いて、「見るスポーツ」、「するスポーツ」、「支えるスポーツ」への参加機会の提供などを目指して、港区スポーツふれあい文化健康財団と、日本ラグビー協会が主催しているものだ。

その趣旨からすると、この夜は、とてもいいフォーラムだった気がする。ゲストは、ロンドンオリンピックのレスリング、グレコローマン60㎏級銅メダルの松本隆太郎選手、アテネ、北京、ロンドン・パラリンピックの射撃競技に出場した田口亜希選手。そして、東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会の渡部徹事業部長も参加し、招致活動の現状などについて説明した。

まったくの偶然だが、3人ともラグビーとのつながりがあった。田口選手は小学生の甥が、大阪のラグビースクールでプレーし、松本選手は群馬県邑楽郡出身で、お父さんは三洋電機の社員。幼いころから三洋電機のラグビー部のことはよく聞いていたらしい。いまは山田章仁選手と親交があり、トップリーグもよく見ているという。「ソニー・ビル・ウィリアムズってすごいですね」。そして、渡部部長は元柔道家ながら大学卒業後、「ラグビーにハマりました」と、クラブラグビーを楽しんでいる。この話を聞いて、ラグビーファンの皆さんは和んだはず。とても楽しく、感動的なフォーラムになった。

内容はいずれ日本協会のホームページや、スポーツナビなどで紹介される予定だが、2人とも、ロンドン大会ではスポーツを観る上での観客の成熟度を感じだという。静かにするべきところと盛り上げるところを心得ているという感想だ。

田口選手が教えてくれた。「ロンドン大会では、ボランティアのことを、ゲームメーカーと呼んでいました。宿泊費も交通費も自己負担なのですが、主体的に大会に関わっていて、ボランティアというイメージとは違いました。ゲームメーカーの皆さんには本当に助けられました」。松本選手も、ゲームメーカーが、一生懸命日本語で話しかけてくれて、時には励ましたくれたという。「銅メダルをとって、最初に記念撮影したのは、その人たちでした」。

ロンドン大会は、7万人ものゲームメーカーが活躍した。「大会の作り手、盛り上げ役」としてアグレッシブに大会に関わる。もし、東京大会が実現したら、日本でもゲームメーカーになりたい人は多いだろう。

田口選手は25歳の時、病のために車いす生活になったのだが、当初は遠い未来を考えることができなかった。目の前の目標をクリアすることで精いっぱいだったという。それが、障害者スポーツとしての射撃のことを知り、いつのまにか、パラリンピックが目標になった。「あっ、私、2年後を目標にしている」と生きる力をもらったという。パラリンピックが東京に来たら、「バリアフリーが進むこと」に期待する。しばらく住んだことのあるロサンゼルスでは、レストランなど作るときに車いすでも入れるようにすることが法律で決められていて、どこに行くにも安心だった。それと比較すると、日本はまだまだだが、障害者用のトイレについては、日本は繊細な工夫がなされているという。そんな当事者にしか分からないことも聞かせてくれた。

松本選手は、「子供達の笑顔のために」オリンピックが東京に来てほしいと言い、なぜレスリングはオリンピックで金メダルをとてるのかなど一貫指導の効果などを語った。次の目標を聞いてみると、「死ぬ思いで練習した4年間をもう一度やるのかと思うと、簡単にリオでは金メダルを、とは言えない」と本音を明かしてくれた。松本選手は銅メダルを持参して、参加者のみなさんい触らせてくれ、田口選手は、射撃の的を持参して、信じられないくらい小さな的を皆さんに見せてくれた。2人の気さくな人柄にファンになった人が多かっただろう。

お客さんからの質問コーナーで、「スポーツをひとつの言葉で表してください」というお願いが。渡部さんは、「パワー」とスポーツの力を話し、松本選手は「全力」と常にベストを尽くすことの尊さを語った。そして、最初に答えた田口選手の「希望」。これにはいろんな意味があると思う。松本選手も田口選手も、スポーツによって夢を持ち、多くの人に希望を与え、自らも希望を抱いて生きている。活き活きと話す2人がまぶしかった。

20130725

写真は、右端が松本選手、中央は田口選手。


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    コメント

    この日は仕事の締め切りがあり、時間が間に会ったら参加する旨を
    みなとスポーツフォーラム事務局にも連絡しておいたのですが
    結局参加することができませんでした。

    村上さんの記事と参加された方のコメントを読んで、
    とても素晴らしかった内容だったと分かり、残念で仕方ありません。
    またいつかお二人のお話を聞ける機会がどこかであることを
    期待しようと思います。

    しかも渡部さんも来られたとは・・・、
    久し振りにお会いしたかったです。

    投稿: トーシロ | 2013年7月27日 06:48

    実にいい内容のフォーラムでした。

    おっしゃる通り、私も二人のファンになりました。
    今回いつもより参加者が少なかったですが、内容はとての充実していたと思います。
    企画サイドとお客様の要望に多少違いがあったのだと思いますが、私は参加してよかったと思います。
    9月7日に「TOKYO]と呼ばれるのを期待して待ってます。

    Facwbookやられている方は、facebook.com/tokyo2020.jpで「いいね」をよろしく!!

    投稿: のんきな監督 | 2013年7月26日 11:11

    何度もこのフォーラムに参加させていただいていますが、もしかしたら今までで一番良かったかも?と思える位、
    とてもいい時間を過ごさせていただきました。
    お二方ともとても丁寧な話し方で、話の内容も素晴らしく、あっという間の1時間半でした。
    後半の質問タイムでは、オリンピック招致と2019年のワールドカップに絡めた質問をいろいろ考えていたんですが、
    ラグビーに関係なくもっともっとお二人自身の話を聞きたいと思い、質問するのはやめちゃいました(笑)

    オリンピック東京招致、どうなるかはわかりませんが、もし実現したらゲームメーカーとして関わりたいですね。
    もちろん2019年のワールドカップでも!

    投稿: ポロロン | 2013年7月26日 10:21

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