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スコットランド戦レポート

9日のエジンバラは朝から冷え込んでいた。マレーフィールドは、12時30分から開場だったのだが、ゲートが開く寸前、強い雨が降り出した。約1時間20分ほど降ったり止んだりで、これでグラウンド状態が悪くなった。試合前の気温は6度、ここから時間を追うごとに寒さは増した。

Lamont

僕は日本からのツアーの皆さんと見ていたのだが、スコットランド代表のメンバー紹介が、ロッカールームの動画で、一人ひとりがいろんなポーズをとって、映画スターのような紹介にスタジアムが大いに沸く。日本のサポーターから「アウェイだな~」の声も。フラワーオブスコットランドの大合唱も凄まじかった。ここで勝つのは至難の業と言われるのを再認識する。

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午後2時30分キックオフ。立ち上がりから日本代表の組織ディフェンスが機能。低いタックルもよく決まって拮抗した展開になる。スクラムでは再三コラプシングの反則をとられたが、ディフェンスは安心して見ていられた。前半21分、スコットランドSHレイドローの2本目のPGで6-0。31分、初キャップのWTBシーモアにトライを奪われて、11-0。五郎丸がPGを返して、11-3で前半が終了。

後半2分、日本のトライが生まれる。相手ボールスクラムのノットスレートでFKを得てSH田中が速攻を仕掛け、廣瀬が抜けだし、ウイング、サウ、五郎丸、福岡と短くパスをつないで福岡がインゴールへ。11-10と1点差に迫った。直後にトライを返されたが、12分、福岡が抜け出した五郎丸をサポートして2本目のトライをあげ、18-17と再び1点差。日本からやってきたサポーターも大いに盛り上がった。しかし、ここでも直後のキックオフをノックオンし、前にいる選手がそのボールを取ってしまうオフサイドで相手ボールとなる。ラインアウトからのモールは止めたものの、WTBシーモアに再びトライを奪われて、23-17とリードされた。

残り20分の勝負になるところで、NO8ホラニ龍コリニアシがプロフェッショナルファウルでシンビンとなり日本のFWに疲れが見え始める。スコットランドは人気者のLOリッチー・グレイが入ってきて観客のボルテージも最高潮に。このあたり、日本は防戦一方。連続攻撃を仕掛けたが、14人ではいかにも苦しかった。結局、2トライを追加され、42-17で敗れた。

「試合内容はポジティブにとらえている」とワイズマンテルHC代行。「スコットランドに対してはアタックすることがテーマだった。テンポをもっとコントロールできれば良かった。シンビンで14人になったときに3トライを奪われている。スローダウンさせるべきところ、自分達でテンポを上げてしまった。ゲームズマンシップについて学んだ試合だったと思う」。2トライについては、「あれが、ジャパン・ウェイ。ディフェンスからのアタックへの転換については、練習してきた。それが出たトライだった」と語った。

廣瀬俊朗キャプテンは次のようにコメント。「キックオフについては、スコットランドのスキルが高くてボールをキープできなかった。チャンスメークはできたが、ブレイクダウンで人数をかけてしまい、最後にオーバーラップできなかった」。また、60分を過ぎて、シンビンが出たことで少し疲れが出たことも明かしていた。

岩渕健輔GMは、「マレーフィールドで勝つのはどのチームにとっても難しい。2年後にも(ワールドカップで)スコットランドと戦うチャンスがある。それまでにもう一段階レベルアップできると確信のもてる試合でした」と前向きに語った。

■試合結果
スコットランド代表○42-17●日本代表(前半11-3)

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    コメント

    さすがに勝つのは難しいにせよ、ここまで点差の開く相手ではないだろうと思います。選手は頑張っていたと思うけど采配に問題はなかったのでしょうか。もっと積極的にリザーブの選手を使うべきだったのではないか。二人のシンビンも、疲労が大きかったろうと思います(といっても五郎丸の「代わり」はいないような気がしますが)。

    投稿: さわさき | 2013年11月18日 13:30

    ナイスゲームでした!スコットランドの試合を見るのは久しぶりですが、スリリングないいラグビーしてますね。パスとランのスキルが素晴らしい。
    日本も良かったですね。1本目のトライ、田中のクイックから廣瀬の巧みなコース取り、五郎丸の自己犠牲のラストパス、狭いスペースを短く繋いだ見事なトライでした。ラグマガの今シーズンのベストトライに推薦します!ブラインドウィングとフルバックのライン参加は、中高生諸君のお手本になるプレーだと思いますね。
    試合後の選手たちのコメントも前向きなものばかりですね。2015年までに差を詰めてリベンジしようではありませんか!
    コーチも廣瀬キャプテンの良さが判ってきたようですね。いいんすよ。エディーさんも初戦(PNⅭフィジー戦)は残り5分で下げちゃいましたから。
    いつもプレーを鋭く分析してくれる野沢さんの解説も、日本を応援するコメントが多かったですね。谷口さん、藤島さん、野沢さん、村上さん、小林さん、Jスポーツファミリー最高です!
    あと村上さん、素晴らしい写真いっぱいありがとうございました。ぼくもいつかマレーフィールド行ってみたいです。

    投稿: 岡山スポーツファン | 2013年11月12日 15:01

    観客、レフェリーも含めて完全ドアウェイの中で改めてJAPANの成長を感じた試合でした!
    ティア1に勝つにはまだまだ足りない部分はありますが、
    試合を重ねるたびに確実に進歩はしていると思いました。
    スコットランドもけが人などありベストではなかったと思うので、
    勝利の喜びは次のW杯でのベストメンバーのガチンコ勝負まで楽しみに取っておきます。

    しかしキックオフは相変わらずの課題ですね。。。

    グロスター戦は日程的に大幅にメンバー入替だと思うので、
    山田君に期待してます!

    投稿: ふぉらう | 2013年11月11日 18:41

    これがアウェイなんですね。環境、レフリング、コンディション…けど必ずW杯にいかせるはず。グロスター、ロシア、スペインは必勝で頼む、ジャパン!

    投稿: ラグビー大助 | 2013年11月11日 16:52

    レイドロー選手、非常にクレバーでした。素晴らしい。デントン、ケロック、ブラウン、勝負感覚に優れてました。コターが監督になれば更に楽しみです。

    投稿: Hastings | 2013年11月11日 09:11

    ツアーのみなさん無事に日本にお帰りになられたでしょうか。
    しかし、寒かったですね・・・

    審判の判断に不可解なところがあったり、グラウンド状態がちょっと厳しかったりといろいろありましたが、着実に代表が進化していると感じました。
    (ちなみに、審判は、私たちが試合後に飲んでいたパブで飲んでました)

    あと2試合、楽しみに追いかけてきます。

    投稿: kobaryo | 2013年11月11日 06:13

    息子たちがエジンバラの小学校にいるのですが、体育とは別に正規の科目でラグビーの授業があるのだそうで、やはりすそ野が広いわけです。スコットランド戦ということで学校でチケットを手配してくれて、クラスメートと連れだってスタジアムへ...もちろん自分たちだけ日本の国旗描いて持っていったそうです。「日本、勝つからね!」と意気揚々と出かけて行きました。
    次男が携帯電話で実況中継してくれてました。わが子のため息や悲鳴の向うで、大歓声...「あぁ、敵地なんだ」と思いました。
    村上さんの結果解説やみなさんのコメントを見て、15年は期待できるってこと!と思いました。
    これから試合をたくさん見て一生懸命応援します。

    投稿: チャリンズまま | 2013年11月10日 21:38

    スコットランド戦、好ゲームであっただけに悔しい試合でした。
    能力的には遜色無かったように思えましたが、ジャパンはここぞの場面でハンドリングエラー&ペナルティ。一方スコットランドは流石の集中力でチャンスを着実に得点に結び付けていました。
    レフリングなど不運もあったと感じますが、本気のティア1からの勝利はなかなか遠そうですね〜
    最後に、福岡選手のプレーは見事でした!爆発的な加速と気迫溢れるカバーディフェンス!!
    大畑大介を超えてくれ!

    投稿: こう | 2013年11月10日 20:29

    日程は、スコットランド戦が先に決まっていたところ、あとになり、有難いことに〈?〉NZ戦が決まったので、万全の態勢というわけにはいかなかったのでしょう。15年の本番のシュミレーションのつもりで、このツアーは組んでいるので、これからの戦いも重要です。

    投稿: マーキュリー | 2013年11月10日 18:48

    選手のコンディション、メンバー、(レフリング(笑)次第で全然勝負になりますね。
    小野は、初めて「いい!」と思いました。
    負けたけど、ここまで来たか という思いのが強いです。
    日本でやれば勝てますね!(笑)

    投稿: けんじ | 2013年11月10日 15:05

    よく頑張ったんでは。重馬場はスコットランド向きだろうし、シンビン等、笛は厳しいものだった。そういう意味でも、いい強化試合だったと思う。二軍のウェールズに梅雨時期の日本で勝ったことよりも価値は高いのでは。

    11対10に迫った後、21次攻撃でスコットランドが取ったトライは、最後はオブストラクションでは。三上選手はラックには入ってないでしょ。ま、そこも含めてうまい、ということか。

    あと、23対17からのスコットランドのトライは素晴らしかった。ここで試合終了という感じ。

    見てて思ったのは、強国相手ではターンオーバーはなかなか難しいということ。強くはなったが、マイボールをキープする必要性は高い。
    あとは点が動いた後、試合を落ち着けることの難しさ。
    あとはオフロードパスの技術。ここは日本はゼロに近い。

    あと、日本はゆっくりした試合展開の方がいいのではないかと思う。必ず後半20分で足が止まるので、だらだらした試合にして、実質60分の試合にできないか、日本の活路は、牛歩戦術にあるのでは。

    投稿: テルキー | 2013年11月10日 14:55

    ローマは一日にして成らず。日本代表も直ぐには強くなれない。
    頭では分かっているのですが、残念な結果でした。
    引き続き頑張って欲しいとしか言いようが無いですね。

    投稿: タマモクロス | 2013年11月10日 11:21

    50分間戦えたという事実は素晴らしく、その後のことは忘れたいという感じでした。あれだけ出来るなら、NZ戦から中6日ですか、そして欧州への長旅・時差もあり。という日程でしか出来なかったのかと、私はそこを疑問に思いますね。

    先日の帝京・早稲田戦で見せた早稲田のラックからの高速展開などは、ジャパンがやれば良かったのになぁと思いました。ジャパンのライン守備はその場で待って受ける感じでしたが、衝突前にすすっと2メートルくらい前に進めないものかなぁと、観ながら素人考えで、思っていました。

    投稿: トンガリキッズ | 2013年11月10日 11:17

    「エジンバラの歓喜」、「マレーフィールドに季節外れの桜の花を咲かせ」と1人盛り上がり、勝つイメージしかなかったので。

    負けてしまうと、いい所も見えず。

    しかし、チーム関係者の方や選手の皆さんが手応えを掴んだでるようなので、それを信じ、期待します。

    福岡選手の走る姿だけが、鮮やかに残ってますねぇ。

    全ての期待を背負ってトライする姿が格好良かった。

    投稿: 池田亜樹 | 2013年11月10日 08:45

    TV見ました。

    1点差に迫ったのにミスで流れを掴み損ねましたね。

    あと後半の後半の失速とラインの裏にキックされた時のディフェンスが改善されれば。

    ただスコットランドが勝てない相手ではないということもわかった。

    厳しい日程だけど、残り3試合全て勝て〜!


    頑張れ〜「エディーJAPAN」(^o^)/

    投稿: nick | 2013年11月10日 08:33

     スコットランドが近場ゴリゴリの大外回しでトライ取られたのがは、まだ接点で負けるのでしょうね。

     後半の五郎丸選手が必死に戻る走りの重さを見て、ニュージーランド戦が無かったらと妄想してしまった。ワールドカップの予行演習の日程だそうですが、トップリーグの疲労を取ってスコットランドに焦点を合わせてなら、もっとスコットランドを恐怖に陥れられたのかも。

     そのままヨーロッパのチームに移籍する選手が続出しれくれないかしら。

    投稿: トリック | 2013年11月10日 08:27

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