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2012年12月30日 - 2013年1月5日

高校準決勝結果

5日は、全国高校大会の準決勝だった。東大阪市の花園ラグビー場は準々決勝の入りよりは密度が薄かったが、それでも1万人以上の観客が詰めかけた。

第1試合は、スケールの大きなチーム同士の好勝負が期待されたのだが、キックオフ直後から何度もディフェンスを破った常翔学園が勢いに乗って攻め続けた。前半8分、LO高本のトライを手始めに計9トライの猛攻だった。

注目の重一生はFBで先発し、腰の安定したステップワークで次々にタックラーを振り切った。22分、自陣22メートルライン内で相手ボールを奪い(ジャッカル)、一気に抜け出したプレーは圧巻だった。久我山は大型FWで圧力をかけることができなかった。「練習してきたことを、全部出し切ってくれた。100点満点です」と常翔学園の野上監督。1998年度大会以来の決勝進出に手ごたえをつかんでいた。

第2試合は、御所実業の鉄壁のディフェンスを茗溪学園の展開ラグビーがどう破るかに注目が集まったのだが、御所の多彩な攻撃力が光る内容となった。前半10分、モールを押し込んでSH柏原がトライすると、13分には、茗溪のキックの処理ミスをついてトライ。茗溪WTB大芝にトライを返されたが、モールで縦に崩したかと思えばワイド展開と、プラン通り着々と加点した。

茗溪SH大越は、「御所はブレイクダウンに人数をかけてくると思ったけど、そこを捨てて横に広がっていた。僕らは横に動かしているだけになった。パスのコースにも入って来るし、素晴らしいディフェンスをされたと思います」と相手を称えた。

御所が最終的に8トライを奪う快勝だった。「生徒たちが一年間やってきたことを最後までやり通してくれた」と竹田監督。全身全霊をかけて育てたチームが決勝に進出し、「あとは楽しんでくれれば」と笑顔を見せた。試合後は、お互いのチームが花道を作って送り出すさわやかな交流もあった。点差は開いたが、互いの持ち味が交錯する面白い内容だった。

決勝戦は、1月7日、午後2時より、常翔学園対御所実業というカードになった。

■全国高校大会準決勝結果
國學院久我山●0-57○常翔学園(前半0-26)
御所実業○48-17●茗溪学園(前半15-7) 

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5日は50年ぶりの決勝戦も

全国高校大会の準々決勝は、観客席も埋まり、試合内容も充実。大盛況だった。5日は、準決勝2試合が行われる。仕事始めの人も多いので、3日に比べると観客数が伸びないのが例年だが、それを覆す観客数になればと期待する。

ところで、明日はもう一試合、記念試合がある。

第50回目の花園ラグビー場開催を記念して、50年ぶりの決勝戦「天理高校OB 対 北見北斗高校OB戦」が、11:00から行われる。花園の第1回大会(第42回大会)決勝戦 天理対北見北斗の出場メンバーを中心に、両校が50年ぶりに対戦する。

それまで使用されていた西宮球技場が、名神高速道路の建設のために規模が縮小され、花園への場所が移された。そんなことに思いをはせつつ、ご観戦ください。

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高校準々決勝結果&準決勝カード

201301031

1月3日の近鉄花園ラグビー場は、第1試合のキックオフ前からチケット売り場に行列ができる盛況ぶり。客席も立見席以外がほぼ埋まっていた。ファンのみなさんの予想通り、試合内容も最後まで目が離せない僅差勝負が続いた。第1試合は國學院久我山が、良く前に出るディフェンスで圧力をかけ、石見智翠館の攻撃を封じ込めた。最終スコアは、31-12と、この日もっとも差が付く内容だった。

201301032

そして第2試合。三連覇の常勝軍団・東福岡に対して茗溪学園が、見事なチャレンジを見せた。前半は、東福岡のパワフルなFWが圧力をかけて茗溪のミスを誘い、25-5とリードした。ハーフタイム。茗溪の高橋監督は、「このまま終わったら楽しめない。FWの周辺で体を張ろう」と選手を送り出した。その言葉通り、茗溪は激しくタックルし、持ち前の展開ラグビーを披露する。「僕のパスに走り込んでくる選手が、どんどん増えた。みんな、楽しんでいるって思いました」と、SH大越キャプテン。茗溪の果敢な展開に、東福岡は次第についていけなくなり、タックルミスが多くなった。24-24からの最後の10分は、見ごたえがあった。28分、茗溪はCTB高澤が決勝トライをあげ、大越がコンバージョンゴールも決め、7点のリード。この時点で、東福岡がトライを返して同点になっても、茗溪がトライ数で上回るため、ほぼベスト4進出を決めた。敗れて4連覇の潰えた東福岡だが、花道を作って相手チームを送り出すことは忘れなかった。立派な態度だった。

常翔学園対伏見工業は、期待に違わぬ好ゲームになった。大会前の練習試合では、常翔学園が快勝していたこともあって、差がつく可能性も指摘されていた。しかし、「伏見工業の粘りは予想以上でした」(常翔学園・野上監督)と、伏見工業が常翔学園の攻めを懸命のタックルでしのぐ展開が続いた。拮抗した展開の中で、常翔学園の重(しげ)、伏見工業の松田というこの世代屈指のタレントのプレーは何度も客席を沸かせた。最後は、27-26で常翔学園の勝利。最後の逆転劇も、重の縦突破から得たPGだった。野上監督は、「よくしのいでひっくり返した。(チームは)力をつけてきた」と笑顔で振り返った。一方、敗れた伏見工業のロッカールームからは叫ぶような泣き声が。「来年、ぜったいに、日本一になってくれ」と後輩に託す言葉も聞こえた。高崎監督は、「日本一になること、心に残るようなゲームをすることが目標でした。心に残るようなゲームだったとしたら、何かを残せたのかもしれません。2年生も多いので、日本一を狙えるチームになってきたということは言えますね」と淡々と語った。

最後の試合は、御所実業が伝統のディフェンスで粘り、得意のモールでトライを奪って、秋田工業を退けた。秋田工業もノーサイド直前まで試合をあきらめずに1トライを返したが、その直後に試合終了となった。スコアは、17-12だった。これで、Aシードで残ったのは、常翔学園のみ。

試合の結果は以下の通り。
■準々決勝結果
國學院久我山29-12石見智翠館(前半19-0)
東福岡24-31茗溪学園(前半24-5)
常翔学園27-26伏見工業(前半12-12)
秋田工業12-17御所実業(前半7-7)

その後抽選が行われ、1月5日の準決勝は以下のようなカードになった。
■準決勝 13:00~
國學院久我山 対 常翔学園
御所実業 対 茗溪学園


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大学選手権準決勝結果

2013年1月2日、国立競技場で行われた全国大学ラグビー選手権準決勝は、帝京大学と筑波大学が勝利し、1月13日の決勝戦に駒を進めた。4連覇を狙う帝京に、初の決勝進出となる筑波が挑む。

筑波大学の古川監督の言葉を借りれば、「強い帝京と、上手い早稲田」の戦いとなった準決勝第1試合は帝京が強さを存分に見せつけた。トスに勝って風下を選ぶと、主にFW周辺を攻めながらボールを確保して、じわじわと前進する。早稲田もCTB布巻らが何度かボールにからんでターンオーバーしてチャンスをつかみ、SO小倉のPGで先制し、13分にはモールからHO須藤がトライして、10-0とリードした。

しかし、スコアはここまで。スクラムが劣勢になったこともあって防戦一方となり、風上に立った後半はボールをキープして攻めようとするのだが、工夫された攻めがなく、縦横に張り巡らされた帝京防御網を崩せず終わった。逆に帝京は、グラウンドを横幅いっぱいに使いながらボールを動かして、FLイラウア、NO8李らが着々とトライ。貫録を感じさせる勝利だった。

「後半は無理に攻めなくてはいけない状況になってミスが多くなった。点差がすべてです。まだまだ帝京との距離はある。遠い背中を追いかけている状態」と、早稲田の後藤監督。帝京の岩出監督は、「前半から我慢して、しっかり戦ってくれた。いい集中力で戦い、いいコミュニケーションがとれた試合でした」と喜びを語った。

第2試合は、前半、風上に立った東海大が21-5とリードしたことで俄然白熱した。大型FWのアグレッシブな突進、両CTBを軸にした堅実なタックル。のびのびとプレーする東海大は、BKのサインプレーなどで何度の防御ラインを破った。だが、個人技の優れた筑波に強風の中での風上で16点差は少なかったかもしれない。

筑波は、後半9分に、SO片桐がPGを返して、8-21と反撃開始。16分には、LO鶴谷がCTB中靏がタックルされたボールを素早く拾ってトライ、その後もトライとPGを追加して、23-21と逆転に成功した。互いにミスもあってボール保持が二転三転する展開が続いたが、最後の10分は見ごたえがあった。33分、東海大は粘りの防御で筑波の猛攻をしのぎ、ミスを誘って自陣ゴール前から一気にボールをつなぎ、最後はPR平野がトライして、26-23と逆転に成功する。しかし、直後のキックオフのボールを切り返そうとした東海のキックを筑波がチャージ。転々とするボールをFL粕谷がトライして再逆転。そのまま逃げ切る劇的勝利となった。

勝った筑波の古川監督は「クロスゲームを勝てたことは、選手の成長を感じています」と笑顔でコメント。冷静なコメントで知られるFB内田啓太キャプテンは、「前半は緊張してハンドリングミスが起きましたが、後半は終始ペースに握れて、PGで3点を獲ったところで、いけると思いました」と淡々と話した。初の決勝進出については、古川監督が「最高の舞台で、最高のプレーができるように準備したい」と意気込みを語った。

敗れた東海大学の木村監督は、ピッチ上で選手達の労をねぎらい。涙を流した。会見の最後には、自らマイクを握って報道陣にこう語った。「今年も一年間、ありがとうございました。シーズンの最後に国立まで来られました。(今季のチームは)いいチームでした。もう一段、ステージを上げられるように頑張っていきます」。報道陣も思わず拍手のさわやかな幕引きだった。

■試合結果
早稲田大学 10-38 帝京大学(前半10-7)
東海大学 26-28 筑波大学 (前半21-5)

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元日の花園&準々決勝組み合わせ

皆さん、あけまして、おめでとうございます。
今年も、コツコツ書いていきますので、よろしくお願いします。

201301011

1月1日は、全国高校大会3回戦の8試合が行われた。12月30日の2回戦とは打って変わって青い空が広がる花園ラグビー場は暖かく感じた。試合の方は朝一番から白熱。僕は、日本代表の田中史朗選手と一緒に伏見工業対深谷の試合を解説したのだが、深谷のSO山沢が滞空時間の長いハイパントでいきなり驚かせてくれた。思いきりよく前に出る深谷は、NO8葛野のトライで先制し、なおも攻勢に出た。伏見工業はなかなか自陣から出られない。前半終了間際に、CTB西田がようやくトライを返したが、結果的にはこれが大きかった。

後半は伏見工業がFB松田の大幅ゲインなどでチャンスを作ってリードを広げたが、トライ後のコンバージョンゴールが決まらず、突き放せなかった。深谷は山沢のラインブレイクで攻め込み、後半26分にモールからトライ。山沢が難しいコンバージョンを決めて、19-18と逆転に成功する。解説席の田中選手も母校が「負けたと思いました」と覚悟を決めた。しかし、直後のキックオフで、伏見工業は前に出てミスを誘い、BKがつないで、WTB尾崎のパスを受けたWTB奥村が逆転トライをあげた。「FWが食い込まれたて苦しい試合だった。このチームには勝負強さがある」(高崎監督)。ジュニアジャパンのメンバーでもあるFB松田は、足に怪我を抱えながらのプレーなのだが、ここ一番では思い切って前に出た。万全であればさらにスピードが上がると考えると、本当に才能豊かな選手だ。

敗れた深谷も立派な試合だった。高校屈指のSO山沢はここで姿を消すことになったが、筑波大学に進学するようなので、大学での活躍にも期待したい。写真は、解説直前の田中選手。Tシャツの胸の「関西会」とは、パナソニックの関西出身者で作る会。田邉選手や三宅選手あたりが軸。

201301012

この試合と並行して行われていた東福岡と尾道の試合も大接戦になったようだ。最後はインジュリータイムに東福岡が逆転トライをあげたという。御所実業と桐蔭学園も、桐蔭学園が自陣から連続攻撃をしかけ、御所実業がディフェンスをする我慢比べみたいな試合だった。最終的には、御所の1年生WTB竹山の60メートル独走トライもあって、27-17という御所の勝利だった。「ディフェンスが精一杯で足が動いていなかった」と御所の竹田監督も課題を多く口にした。竹山選手の将来楽しみだ。このほか、茗溪学園、國學院久我山、常翔学園、秋田工業、石見智翠館が地力の差を見せつけて勝ち上がった。そして、抽選会の結果、1月3日の準々決勝の組み合わせは以下のように決まった。

■準々決勝 1月3日
國學院久我山 対 石見智翠館
東福岡 対 茗溪学園
常翔学園 対 伏見工業
秋田工業 対 御所実業 

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花園3日目

20121230

30日の近鉄花園ラグビー場は朝からずっと雨が降っていた。これほど降り続く雨は、過去の花園ではあまり記憶がない。特に第3グラウンドでは、芝生の上に水が浮いているような場所が多く、選手も苦労してプレーしていた。

僕は第1試合で、佐賀工業と日本航空石川の試合を解説。ヤマハ発動機の矢富勇毅選手と一緒だった。矢富選手が「迷いがないですね」と感心した通り、佐賀工業は強みであるモールを押し、ボールをキープして前進を続けた。日本航空石川は、LOハフォカ、NO8トゥイアキがボールを持つのだが、FW周辺の近場が多く、分厚い防御を突破できなかった。

この日は、雨の影響もあってか僅差勝負も多く、シード校の深谷(埼玉)が日川(山梨)と大接戦を繰り広げ、終盤のピンチをしのいで辛勝。長崎南山は春の選抜準優勝校の石見智翠館(島根)から大量リードを奪ったが、終盤に追い込まれて26-26の同点となり、抽選の結果、石見智翠館が次戦への進出権を得た。

伏見工業(京都)と荒尾(熊本)の試合は、伏見工業OBで、スーパーラグビーのハイランダーズでのプレーが決まった田中史朗選手(パナソニック)がゲスト解説だった。映像に写った山口総監督と高崎監督を見て「まだ怖いです」と緊張感を持っての解説。試合内容は、伏見工業が防御ではよくプレッシャーをかけ、キックで地域を進め、チャンスにミスなくパスをつないで34-0と快勝した。「松田がいるからか、落ち着いていますね」と、田中選手も感心するゲーム運びだった。荒尾もリアクションのいいチームだったが、雨の中でパスがぶれるなど、ハンドリングエラーが多かった。

この他、常翔学園、東福岡、秋田工業のAシード校は実力を発揮して、3回戦に進出した。

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