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大学選手権準決勝結果

201301021

1月2日は、国立競技場にいた。大学選手権準決勝が今の国立競技場で行われるのはこれが最後。まあ、決勝もあるし、日本選手権もあるから、見納めではないのだが、1月2日の準決勝は正月ラグビーの華だったから、少し寂しい気もした。朝11時くらいに国立入りしたのだが、あまりに天気が良かったので、まだお客さんがまばらなスタジアムを撮っておいた。この日の観客は、23,455人の発表だった。

大接戦が予想された第1試合の早稲田対筑波は、立ち上がり、筑波がブレイクダウン(ボール争奪局面)で激しくボールを乗り越えて早稲田の反則を誘い、SO山沢のPGで先制。早稲田が自陣からのカウンターアタックでミスをすると、そのボールを切り返して、FB山下がトライし、8-0とリードした。しかし、早稲田は前半20分、CTB坪郷の力強い縦突進でゴールに迫ると、FB藤田がトライ。26分のSO小倉のPGで、10-8と逆転に成功する。スクラムは前半から早稲田が圧力をかけており、この優位性が後半にも生きた。

後半は、筑波が密集周辺を次々に縦突進し、少しずつ前進を始める。後半20分過ぎにも波状攻撃で早稲田ゴールに迫り、まさにトライかと思われたが、ボールがこぼれ、これを早稲田が一気の切り返し。筑波もなんとかカバーディフェンスで食い止めたが、ゴールラインを背負う筑波ボールのスクラムとなる。ここで早稲田が猛プッシュ。押し込みながらSH岡田がボールをインゴールで押さえて15-8と突き放した。最後は筑波FWの足が止まって、早稲田が2トライを追加して決勝進出。「判断のミスはあったが、よく我慢してくれた」と後藤監督も安堵の表情を見せた。

第2試合は、関東大学対抗戦で75-0と帝京が圧倒していたこともあって、帝京有利がもっぱらの下馬評だったが、慶應義塾の奮闘が際立つ試合となった。まずは、帝京大が磯田、森谷という両WTBのトライで10-0とリードしたが、慶應はFW陣が密集サイドを執拗について、トライ。10-7とする。帝京はボール争奪戦での倒れ込み、オフサイドの反則を再三取られてリズムを崩した。ハンドリングエラー、ダイレクトタッチのミスも多かったが、これは第1試合の両チーム、慶應にもあって、強い風の影響もあったかもしれない。

後半は、帝京が1年生SO松田、2年生HO坂手のトライで24-7とリードを広げたが、慶應も、タックルポイントを少しずらし短いパスをつなぐなど工夫した攻撃でゲインし、何度も帝京防御の裏に出た。結局は帝京が地力を発揮したが、慶應の健闘が試合を引き締めた。FWの平均体重で10キロ劣る中での頑張りは立派だった。

しかし、帝京の選手達の自信は揺るぎない。中村キャプテンは「慶應の気持ちを、タックルで見せつけられました。反省点の多い試合でしたが、ステップアップできる試合を経験できて良かったです」と淡々と試合を振り返った。

※追記=コメント欄でご質問ありました早稲田のスクラムを押し込んでのトライですが、「スクラムはボールがゴールラインを越えた時点で終了する」というルールがあり、攻撃側はトライすることができます。

この結果、1月12日、国立競技場での決勝戦は帝京大学対早稲田大学というカードになった。キックオフは、午後1時。

■大学選手権準決勝結果
早稲田大学○29-11●筑波大学(前半10-8)
帝京大学○45-14●慶應義塾大学(前半10-7)

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    コメント

    個人的意見として、自分が愛するべきラグビーが存在するだけで
    誰がラグビーを好きか嫌いかなんて
    別にどうでも良いことだと思います。重要なことはここで
    コメントする以上内容に関してはキチンと責任を持って
    頂きたい。正月だからといって酒を飲んで酔った状態で
    キーボードを叩いておられる(とみられる)ような発言は
    断固避けて頂きたい。決勝に対する見どころ、帝京ファンなら
    どうすれば5連覇出来るのか?早稲田ファンなら勝ちきるなら
    どのような戦術を取るべきか、両校のキーとなる選手とは?等
    12日が待ち遠しくなるような発言を皆ですべきだと思います。
    レフリーの件ももういいでしょう。終わったことですし・・・

    投稿: カズ | 2014年1月 7日 17:16

    こんばんは。
    いつも楽しく拝見しております。

    さて、私もシノさん同様の意見を抱いておりました。
    早稲田-筑波戦で、早稲田がスクラムを押して奪ったトライです。

    勿論、早稲田のこの試合での素晴らしい内容と勝利に異議を唱えたり、
    何よりレフリーの判断を貶めたりするものではありません。
    レフリーの判断は、絶対です。
    それを踏まえた上で・・・。

    あの場面は、まだボールが(相当押されていた物の)筑波側にありました。
    つまり、早稲田がターンオーバーした状態ではなく、ボールがこぼれ出た物でもありません。
    そのボールを早稲田のSHが「手を差し込んで」抑えるのは、オフサイドにはらないのかな?と思いました。
    或いは、スクラムを押してインゴールまで入るような状態ですと、スクラム状態が解消、またはインゴールではオフサイド自体が解消されるのでしょうか・・・。
    少し「どうなのかな?」と思った次第です。

    さて、決勝戦、楽しみです。
    今季、帝京から30点以上を奪ったのは早稲田だけです。
    帝京も、慶應戦で苦しんだ分、更にレベルアップが見込まれます。
    とにかく、素晴らしい試合を期待します。

    投稿: ぷーやん | 2014年1月 6日 18:29

    テルキーは本当にラグビーが好きなんだろうかと思ってしまう。

    投稿: テヌキー | 2014年1月 5日 19:39

    ラグビー愛好者さんの意見に同感です。普段は秩父宮で観戦していますが、レフリーに対する野次には心底腹が立ちます。選手たちへの声援にしても、もっとプラスの声援を送ったらいいのにと思うことがあります。花園で観戦した高校ラグビーでは、温かい声援があって心が温まりました。
    観客席こそノーサイド、大事にしたいラグビーの文化です。相手のナイスプレーにも拍手を送れるような、懐の広い観戦スタイルを率先して実施するため、これからもスタンドに足を運びます!

    投稿: @川浜 | 2014年1月 5日 10:21

    高校野球は、初回、7回、試合終了後に相手校にエールを送る。相手校はそれに対し温かい拍手を送る。負けた側のスタンドからは大きな声で「次、頑張れよ!」の声。心が熱くなる光景がよく見られる。
    箱根駅伝を走った選手からは「他大学の応援団からも大きな声援があり、励まさた。」との声が聞かれた。
    大学ラグビーはどうか?
    中年以上の方が、レフリングにどなり散らし、相手校を馬鹿にし、という光景が最近よく見られる。そして敗戦濃厚になるとそそくさとスタンドを後にする。特に「伝統校」と呼ばれる大学の応援者によく見られる。
    20年近くラグビー観戦を続けてきたが、もうスタンドで見るのをやめようかなと思い始めている。同じように思っている方も少なくないのではないだろうか。
    2019年のワールドカップに向け、ラグビー観戦者こそ「フェアプレー」「ノーサイド」の精神を順守してほしいと思います。
    決勝戦、スタンドが温かい雰囲気に包まれますように!

    投稿: ラグビー愛好者 | 2014年1月 4日 12:41

    テルキーさん、その考えはあんまりでしょう

    選手に失礼です

    投稿: とむお | 2014年1月 3日 21:48

    帝京対慶応が対抗戦の時よりも点差が詰まったのは、慶応の健闘によるもの、という論調ですが、決してそんなことではないと思う。

    帝京のすごいところは、勝ちすぎて、世論を完全に敵に回さないところにあると思う。75対0で勝つことはできるが、それに何の意味もないことを知っている。決勝も負けることはまずない。

    早稲田対筑波は点差はそんなもんだろうと思ったが、勝者が逆だった。決勝は最初の60分をダラダラ戦って、かつ接戦に持ち込んで、残り20分に賭けるという戦い方がいいと思う。どんな戦い方をしても、帝京は最初から点差をつける戦い方はしないと思う。最初の60分、 一生懸命に戦っているフリをして、実はそうでない、というダマしで対抗するしかない。まともにやったら、残り15分までは接戦で、いい試合やったね、とマスコミが報じる、帝京にとって理想的な結果に終わると思う。

    投稿: テルキー | 2014年1月 3日 18:07

    本文中にある「結局は帝京が地力を発揮したが、帝京の健闘が試合を引き締めた。」は、『慶應の健闘が試合を引き締めた。』でしょうか…。
    どちらにせよ、両チームともに真面目でひたむきなプレースタイルで、試合は引き締まっていました。
    関西のチームより、統率(真面目さ)や集中力(ひたむきさ)があったような気がしました。
    関西の自由さや個人わざを感じさせる試合運びや個々のプレーは、見ていて面白いですが、そこが関西勢の勝負上では弱さになるのは残念な思いです。

    投稿: 関西人 | 2014年1月 3日 15:31

    明けましておめでとうございます。今年も楽しみに読ませていただきます。
    昨日の早稲田が相手ボールスクラムを押してとったトライですが、まだスクラムからボールが出ていなかったと思います。あの状態でタッチしてもインゴールならトライは認められるのですね?
    逆にあの状態だと、筑波側のディフェンスは、まだ出ていない段階で、スクラムハーフが手を突っ込んで先に押さえるしかないと思いますが、それは反則にならないのでしょうか?
    それか、ボールは出たと判断されたのでしょうか?

    投稿: シノ | 2014年1月 3日 11:04

    決勝が楽しみですね!超満員にできるように、少ない時間ですが協会と大学が努力するようにお願い致します。

    投稿: まさ | 2014年1月 3日 08:31

    明けましておめでとうございます。
    関係者の皆様本年も宜しくお願い致します。
    早稲田VS筑波の予想は完全に外しましたが
    帝京VS慶応の試合の予想はほぼ的中しました。
    勝者に対する印象は
    早稲田=試合運びが巧い。帝京=大学レベルを超えた強さ
    決勝はやはり帝京の優位は動かないと思いますが
    早稲田は何とかボール獲得率を上げ、藤田選手にボールが
    集まる戦術に徹すれば、勝てる確率は高くなると思います。
    今の私の心境は日比谷氏と同じ「早稲田が勝つ。帝京に5連覇させて
    はならない」

    投稿: カズ | 2014年1月 3日 08:04

    明けましておめでとうございます。
    村上さんやラグビーファンの皆様、今年もよろしくお願いします(o^-^o)

    準決勝はテレビ観戦でした。
    今の競技場を名残惜しむかのように、バックスタンドはかなり埋まっていましたね。
    お正月の国立で母校を応援する夢は、改築後の楽しみに取っておきます。
    第1試合は早稲田の堅い守備、2試合目は慶應らしい魂のタックルが目を引きました。
    決勝はロースコアだと思うけど、帝京にまだ余力があるかな。

    中継終了後は瑞穂ラグビー場へ。
    今日から全国地区対抗大学ラグビー大会も始まりました。
    選手権への登竜門といわれ、かつて帝京や関東学院、京産大なども出場しています。
    次に大舞台へ飛躍するチームはどこか、楽しみながら探してみようと思います。

    投稿: もりモリ | 2014年1月 2日 21:28

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