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全国高校大会・決勝戦結果

凄まじい決勝戦だった。第93回全国高等学校ラグビーフットボール大会の決勝戦は、1月7日、東大阪市の近鉄花園ラグビー場で行われ、大阪の東海大仰星が7年ぶり3度目の頂点に立った。

前半風下に立った桐蔭学園は自陣からも徹底してボールをキープし、小刻みにボールを動かしながら前進する作戦にでる。その出鼻をくじいたのが仰星LO西野だった。桐蔭SO横山の内返しのパスを狙い澄ましてインターセプトし、先制トライをあげたのだ。仰星の湯浅監督は試合後に明かした。「大会前に西野と山田一輝には言いました。あまり2人の名前は出さないかもしれないけど、君たちがキープレーヤーだと思っているよ、と。3年間見てきて、ゲームの読み、ゲーム理解度の高さを感じていたので、2人がやってくれると思っていました」。西野は、後半8分にもPKからの速攻の中でWTB河野にパスを送ってトライを演出している。

スコアは、19-14と1トライ差であり、桐蔭学園も複数のトライチャンスを逃しているので勝敗は紙一重だった。桐蔭学園の組織だった力強い突進に、次々に突き刺さったタックルが仰星の最大の勝因だろう。前日練習でもタックルバックに3人でタックルする練習をしていた。「いつもはダブルで、と話すのですが、きょぅは、トリプル。3人で行ってもディフェンスの組織が崩れないようにしていました」(湯浅監督)。そして、数少ないチャンスをものにできたのは、土井監督時代から培ってきた「スペース感覚」だった。各選手がスペースを作るために的確に動いたのである。土井総監督も、「少ないチャンスをトライに結びつけた。スペースをつく、ということを言ってきて見事にはまった。会心です」と笑顔で語った。

監督就任一年目で日本一になった湯浅大智監督は、14年前には選手、7年前はコーチ、今回は監督として仰星の3度の優勝にすべてかかわったことになる。「よくやってくれた。ひたむきにプレーする選手に感動しました。3度の優勝は立場が変わっても、みんなでともにつかんだ日本一だということに変わりはありません。優勝は自分だけのものではありません。多くの方々とその時間を共有することが人生の財産になるのです。僕も優勝を経験して人生が変わりました。選手にもそれを味わってもらいたかった。彼らのこれからの人生が楽しみです」

桐蔭学園は前半ボールキープ、後半は風上に立ってキックも織り交ぜようとしていたのだが、後半途中に横山キャプテンが負傷退場してこともあって狙い通りのプレーができなかった。仰星の激しいタックルの中で、8割方ボールをキープしたのはさすが。しかし、ブレイクダウンでいつもより苦しんだぶん、効果的なアタックはできなかった。

今大会の総観客数は、109,434人。実数発表を始めてから、最多だった90回大会の99,128人を抜き、初めて10万人を超えた。

■高校大会決勝戦結果
東海大仰星○19-14●桐蔭学園(前半7-7)

お知らせ◎<関西ラグビーファン新年会2014のお知らせ>以下、主催者の沼田さんより。
大学選手権、高校大会、TLも終盤に入り、「ウォーっラグビーの話したいぃ」そんな皆さんに朗報です! 1月11日(土)トップリーグ第6節の花園帰りに、鶴橋で「ラグビーファン新年会」を開催します。参加条件は「ラグビーが大好きな人」プレーヤー、関係者はもちろん、どこのチームのファンでも問題なし。W杯日本開催までいよいよあと5年となった新年、ラグビーの話をしながら大いに飲もうというイベントです。お友達同士はもちろん、お一人様も大歓迎!これまで数回行った「ラグビー飲み会」では初対面同士、ラグビーの話でメチャ盛り上がっていただいています。
日時:2014年1月11日(土)17:00スタート
会場:鶴橋周辺(申込者にご連絡します)
会費:4000円(料理+飲み放題つき)
参加ご希望の方はメールの本文に…1:名前 2:参加人数 3:携帯電話番号 をご記入の上、rugbylove15@yahoo.co.jp までメールでお申し込みください。なお定員に達し次第締め切らせていただきますので、ご了承ください。

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    コメント

    大阪の代表は3つの地区に分けてトーナメントを実施して、それぞれの優勝校が花園に出ていますが(大阪第1地区代表とか言いますね)、どのように3つの地区に分けているかは私も知りません。
    春の大会の結果を参考に、有力校が1つの地区に集中しないように配慮したりしているのかと思いますが、それをどこまでの高校についてやってるかはわかりません。

    3枠あることの理由は定かではないですが、参加校数が多いため2校、プラス開催地で3校という説もあるやに聞いたことがあります。
    大阪の代表はだいたい2校はシード校になるくらいなので、個人的には3校代表となることに違和感はありません。
    むしろ、福岡県の枠を2校にできないものかと思いますね。

    投稿: テルキー | 2014年1月 8日 21:09

    録画していた合同チーム東西対抗戦を観ました(まだ決勝戦は観てません)。

    試合は全員頑張ってた。特に後半途中出場のM君ナイスタックル(^-^)b

    この試合に選ばれた選手たちよ。高校卒業後も絶対ラグビーを続けるんだぞ(^-^)/

    次は決勝戦を観よう(^o^)v

    投稿: nick | 2014年1月 8日 19:31

    POPさん
    大阪は花園予選での順位付けはしません
    春の大会でリーグ戦 各順位決定トーナメントを行い
    その順位で花園予選のシード順が決まります
    今大会では一位大阪朝鮮 二位大阪桐蔭 三位東海大学仰星 がAシード
    四位常翔学園 五位常翔啓光学園 六位同志社香里 がBシード でそれぞれ振り分けられ
    七位以下もそれらに準ずるシードで振り分けられます
    地域性は関係ないです

    投稿: 京阪枚方市駅前北口徒歩一分 自称ラグビー普及立ち呑み処 大星酒店 店主 山下洋 | 2014年1月 8日 18:07

    決勝当日は火曜
    火曜は店が夕方4時からの営業なので(他の日は朝9時から営業)14年振りに決勝の観戦してきました
    奇しくも前回も仰星優勝
    その時は、喜ぶ選手のお母さんがグラウンドにいる選手に呼び掛けても聞こえず 選手逹はメインスタンドに走り去り その際お母さんが叫んだ
    産んだん誰や思てんの〜?
    という大阪らしいツッコミが昨日の事のように思われます
    周囲は皆笑うてました(笑)
    話がそれましたが
    今年の決勝 最初のトライの流れで勝手に仰星の勝利を確信しました
    その後も周囲の父兄の悲鳴を他人事のように冷静に試合観戦を楽しめました
    自身の観戦力が上がったとも感じました(笑)
    仰星のキャプテンが枚方RSの教え子であると言う贔屓目がもう少しドキドキハラハラさせてくれるかと思いましたが…
    桐蔭の素晴らしいプレイに感嘆しながらも それに対応する仰星の能力
    桐蔭の一見悔やまれるプレイもありましたが違った選択をしても 仰星が対応出来たと感じました
    例えば前半キックを封印していた桐蔭がキックしていれば 個人的には前半で試合が決まったかとも思います
    桐蔭のカウンターラックも随所に見られたので 仰星に攻めさせて奪い返す事に焦点を合わせていても やはり決定的なシーンでは仰星に止められていたように思います
    また圧倒的タレントに依存しない両チームが今期のベストゲーム ベストチームであったと一番感じました
    両チーム 本当に素晴らしかった
    最後に気になった事を一つ
    両チーム併せて 185人がジャージに袖を通す事無く今期を終えたと言う事実は 彼等の今後 JAPANラグビーの今後 にとってどうなのか?
    サッカーのような学校単位を越えたクラブチーム作り
    協会からトップダウンでノウハウの共有
    等 現状が過渡期である認識
    また2019年までにすべき事と2019年で終わりではない事 の二つを ラグビー界が気付いて築いて行かなければと思いました

    投稿: 京阪枚方市駅北口徒歩一分 自称ラグビー普及立ち呑み処 大星酒店 店主 山下洋 | 2014年1月 8日 17:37

    決勝戦、楽しい解説ありがとうございました
    本当に素晴らしい決勝戦でした

    ところで、今大会も大阪勢の強さをまじまじと
    実感させられましたが、大阪府の代表校はどのようにして
    3校選出しているのですか?

    決勝進出校2校プラス3位決定戦勝利1校ですか?

    投稿: pop | 2014年1月 8日 14:43

    現代社会において、相応の規模で行われるスポーツ大会の決勝戦の結果を2日間見ないで過ごすのは難しいことでした。

    素晴らしい試合だったようで、何とか、結果を知らない状態で見たかった。残念無念。

    観客数が多かったのはいいニュースですね。大阪が強かったことや、どこが勝ってもおかしくないということで、勝敗自体への関心が高かったからですかね。10万分の1としても嬉しく思います。

    投稿: テルキー | 2014年1月 8日 14:34

    キックを多用しない継続展開ラグビーは観てて面白いし、日本ラグビー界の事を考えてもとても好感が持てます。
    高校ラグビーは確実にレベルアップしていると感じますが、大事なのはそういった有望な選手達がさらに成長できるような、その後の環境作りだと思います。ほとんどの選手が大学進学が既定路線でしょうが、レベルの高い環境に身を置き、W杯2019を常に意識しながら右肩上がりに成長していってもらいたいと願うばかりです。
    最後に、決勝戦はやはり超満員のスタンドでやらせてあげたかったな~


    投稿: 亮 | 2014年1月 8日 14:25

    桐蔭学園を応援してましたが、仰星のディフェンスが素晴らしかったですね。
    この前の筑波対早稲田のような、粘って少ないチャンスを一気にトライに結び付けた好ゲームでした。
    以前大西一平さんが言われてましたが、1点でも負けは負けで、そこには確実に差があるそうです。
    この試合桐蔭学園は、前半徹底して自陣からパスを繋ぐ攻めにこだわり過ぎたのではないでしょうか。
    トライまでに時間がかかり過ぎましたね。
    後半ラストのチャンスを生かせなかったのも、前半に自ら時間と体力を使いすぎたからと言えないでしょうか。
    3年前の東福岡戦(両校優勝)も自陣から徹底して回しましたが、トライまでに時間をかけてなかったですよね。
    仰星の、ラグビーというゲームの理解度が勝ってましたね。
    早稲田もですが、一瞬の隙を突き、みんながここぞと言う時に集中力を発揮するラグビーは、日本が目指すべきものかもしれませんね。帝京対早稲田、楽しみです。
    関西ラグビーファン新年会、ラグビーファミリーみな兄弟って感じでイイっすねえ(参加できませんが)。

    投稿: 岡山スポーツファン | 2014年1月 8日 13:34

    本当に決勝に相応しい好ゲームでしたね。年明け早々仕事に疲れた僕には最高のカンフル剤になりました。
    敗れはしましたが桐蔭学園の前半自陣ゴール前からの粘り強い継続、トライに感動しました。
    スペースを作る…あまり考えて見てなかったですが、もう一度意識して見直してみます。
    村上さんの記事いつも楽しみにしてます。次は大学選手権決勝ですね。楽しみです。

    投稿: Yむら | 2014年1月 8日 00:39

    素晴らしいの一言に尽きます。
    勝敗を超えて日本のラグビー界の未来を感じさせてくれる攻防でした。
    身を挺して守るそして攻める。もう手に汗をしたままこんなに感動したラグビーを観たのは何年ぶりでしょうか。

    チームを率いた両キャプテンには特に拍手です。
    彼らの今後の人生に感動的な思い出を、そして我々に美しい記憶を残してくれました。
    テレビを見ながら涙しておじいはラグビー見続け50年。生きててよかったです。
    ありがとう!

    投稿: fuzip | 2014年1月 7日 19:16

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