フィジー&同大対天理大&戸嶋さん逝去
2014年6月30日
書くのが遅くなってしまったが、来年のラグビーワールドカップのオセアニア予選でフィジーがクック諸島を、108-6で破り、出場権を獲得した。サモア、トンガは2011年大会でプール3位以内に入っていたので、すでに出場は決まっており、フィジーだけが予選に回っていた。今やクルセイダーズのトライゲッターとなったネマニ・ナドロ(NEC)も活躍したようだ。
フィジーが入るのは、「死のプール」とも言うべき、A組。イングランド、オーストラリア、ウェールズ、そして敗者復活トーナメントの勝ち上がりチームとなる。フィジーは2015年9月18日の開幕戦(トゥイッケナム)で、ホスト国のイングランドと戦う。この5チームの中から、決勝トーナメントに進出できるのは2チームのみ。なんとも厳しい戦いである。
29日の日曜日は、京都にいて、山城高校で開催されて新スタートコーチの講習会で少し話をさせてもらい、午後は、同志社大学の田辺グラウンドで同志社大学対天理大学の試合を見ていた。この様子は、BS朝日のラグビーウィークリーでも紹介されるのだが、Aチーム同士の試合は、33-12で天理の勝利。長い時間ボールを保持して攻めながらトライが獲れずに苦しんだ同志社の選手達には、試合後、OBから「一人一人がもっと戦わないと」という旨の叱咤激励。彼らにどう響いたか。天理は上背はないが、鍛え上げられたFWがモールから3トライを奪い、粘り強いディフェンスも見せた。この両チームは、関西大学Aリーグの開幕戦(10月5日)で対戦する。
元日本代表の戸嶋秀夫さんが、59歳で急逝。ニュースで知って驚いた。僕はラグビーマガジン時代、東芝の選手、監督としての戸嶋さんにいろんな話を聞かせてもらった。初めて戸嶋さんのプレーを見たのは、高校生の頃だ。京都の西京極で日本代表対関西代表戦を見た。爆発的なスピードはなかったけれど、安定感あるステップワークで相手をかわす戸嶋さんを渋い選手だと思った。その後、日本代表のWTBとしてのプレーを何度も見た。キックオフで、まるでFWのロックのようにボールを追いかけ、大男にタックルする戸嶋さんを見て、なんというタフな選手だと驚いたことを覚えている。秋田県の出身で、金足農業、日大、秋田市役所、東芝府中で、寡黙にボールを、そしてボールキャリアーを追いかけた。ご冥福をお祈りしたい。
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コメント
戸嶋さんのご冥福を祈ります。
私が学生の頃に戸嶋さんは、昼休みは、ランニングをしていると何かの記事で読んだ記憶があります。
日本ラグビー激闘史を引っ張りだして見ると17号の東芝府中の特集記事の中で、東芝府中の歴代ベスト15にウイングで戸嶋さんが選ばれていますね。
投稿: 池田亜樹 | 2014年7月 1日 20:20
戸嶋さん死去ですか?それはビックリですね!!
新日鉄釜石7連覇のかかった準決勝の試合で
戸嶋選手の強烈なタックルで谷藤、多田選手が
脳震盪を起こしたシーンが凄く印象にあります。
あの釜石がついに負けるんだと・・・鳥肌が立ちました。
FBでありながらキックをせず、カウンターを
仕掛けるプレーはまさしく侍のように殺気に満ちていました。
今の代表にこのようなプレーをする選手がいて欲しいですね!!
謹んで、ご冥福をお祈り申し上げます。
投稿: カズ | 2014年7月 1日 17:22
よく、接点で「受けてしまった」と、敗戦の弁で語るチームがあるが、それは普通ディフェンスにおいてだと思う。
でも、同志社はディフェンスよりもむしろオフェンスで受けている。オフェンスで受けると書くと誤りのように見えるが、要は、相手ディフェンスにぶつかる際に、自らスピードを緩めているということ。きれいな密集を作りたいためなのか何なのか知らないけど、相手からすると守りやすいだろうなあと思う。
そういう意味で、OBのゲキは至極ごもっとも。痛いかもしれないが、相手には全力でぶつかっていただきたい。ぶつかって痛いのが嫌なら、全力で相手を交わしに行っていただきたい。痛いのがイヤだから、ゆるーく相手にぶつかるというのはやめてほしい。
投稿: テルキー | 2014年6月30日 21:04