« 香港戦の日本代表メンバー発表 | トップページ | U20日本代表メンバー発表 »

今季の日本選手権について

新シーズンの日本選手権をトップリーグ王者と大学王者の一騎打ちで、2016年1月31日に行うという発表があった。9月、10月に行われるワールドカップ、2016年シーズンから参戦するスーパーラグビーの日程に圧迫されての苦肉の策で、2016年度以降の大会方式は検討する、とのこと。

僕はこの決定は残念に思う。トップリーグと大学との対戦を残す必要はなかった。これは、ラグビーマガジンの編集部にいた1990年代から書いていたことなのだが、社会人と大学は強化環境が違うのだから分けて考えるべきだし、トップリーグができてからはさらに差が開いている。日程を考えても、どちらかが無理をしなくてはいけないような方式は止めるべきだ。

打倒トップリーグを掲げる帝京大学の存在が、今回の決定に影響を与えていると思うし、帝京であればいい試合を見せてくれるかもしれない。そうであっても、日本ラグビーの今後を考えれば、トップリーグと大学は分けて考え、それぞれを活性化する。そして、大学世代については、U20などの代表チームが強豪国と戦うことで日本代表につながる強化を進めてもらいたい。

スーパーラグビーは少なくとも5年は参加することになっている。この時期に日本選手権を拡大する改革は不可能であり、日本選手権はその歴史を終えるか、もし、名前を残すのであればトップリーグのファイナル(プレーオフ)とすべきだ。今回の決定は、スーパーラグビーに参戦するという期待感膨らむ決定とは、あまりにかけ離れている気がしてならない。

|

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


  • « 香港戦の日本代表メンバー発表 | トップページ | U20日本代表メンバー発表 »

    「日記」カテゴリの記事




    コメント

    今回の決定は残念でなりません。
    ただ、協会的には、トップリーグ・プレーオフのスポンサー料と放映権料、日本選手権のスポンサー料と放映権料、どちらも捨てられなかった、ということじゃないですか。
    トップリーグのチームからすると、プレーオフのご褒美がこれか、とならなければいいのですが。

    投稿: sora | 2015年6月 1日 17:57

    もう一つ言わせてもらうと、昨今、日本人選手が何人もSR入りしており、日本選手権とSRの時期が被っているため、日本選手権を捨て、海外へ行く選手もいるほどです。
    そう考えると今の日本選手権に社会人チームが本気に取り組んでいるか、ってところにも疑問を持ちます。
    大学側は、社会人チームと戦える絶好の場なのかもしれませんが、社会人チームからするとメリットがないのが、今の日本選手権に思えます。

    投稿: パルベリー | 2015年5月29日 12:08

    私は村上さんの意見に全面的に賛成です。
    帝京が、「打倒社会人」と言っているのは、日本選手権があるからで、無くなったらなくなったで別の目標を立てるまでだと思います。

    私は、大学日本一vs社会人ではなく、大学日本一vs海外の大学とかを見たいです。

    そちらのほうが少なくとも、経験値の意味でも年齢的な意味で互角に近く、力量を図りやすい。かつ、同年代ですので、今後のワールドカップなどを考えたうえでも、強化方針を立てやすくなるのではと思います。

    投稿: パルベリー | 2015年5月29日 11:57

    日本選手権はひとつの結果であり、日本ラグビーは根本的な問題を抱えています。
    ひとつは放送権に関して。社会人大会、日本選手権はそもそも放送局の冠大会であり、その放送局とのべったり関係にメリットがある。また他局は現在ラグビーに興味薄。だからこの放送局への媚売りは止められない。それが日本選手権。

    それとU23レベルの強化について、大学リーグがOBお歴々の発言が強すぎ。本当に日本代表をトップとして強化したいのであれば、子供同士のリーグなんて絶対不要。子供は大人を見て育つのです。
    つまり大人と一緒に競争する事で、早く大人になる。
    極論をすると、へたくそ同士が何試合したってへたくそ。上手い人、チームと戦うことで上のレベルを体験し、向上する。
    日本人が聞くと「そんなこといったって」って思うかもしれませんが、大学リーグが国内を牛耳っているなんて世界的にも稀。むしろ高校卒業と同時にプロリーグ入りを目指すのが海外の当たり前。
    Jリーグだってプロ野球だって日本国内はそうなってますよね。
    ラグビーだけが異常だと思いますよ。

    投稿: ヤス | 2015年5月26日 08:22

    決定しているのは今期の話。たまたまも何も、帝京大学が今期も強いことは春季の試合を見れば明らか。
    それなのに、この時期に帝京大学は大学選手権でシーズン終了です、とするのはいかがなものかと思いますね。いかに帝京大学が強くとも、全員が世代の代表になれるわけでもなく、代表の強化が一番、というのには違和感があります。

    そういう意味で、帝京大学はトップリーグの背中を追い、各大学は帝京大学の背中を追う。どこに問題があるのかと思いますね。

    大学生がトップになる競技、日本のアメフト。大学生が負けたけど、去年のライスボウルもいい試合だった。ラグビーだって、トップリーグの外国人枠をちょちょいといじればもっと接戦にできる。そういう意味で、外国人枠に一向にメスを入れないのは不満。

    ときに、同志社が好調なのは朗報です。弱かろうが強かろうが応援しますが、強いに越したことはないです。ただ、早稲田に勝ったこと、イコール強い、とも言えそうにないような感もあって。。
    ま、見守っていきます。完全復活は来年と思いますけどね。

    投稿: テルキー | 2015年5月25日 22:19

    今回の決定に賛成の方が居られることに正直びっくりしています。世界のどのスポーツに学生チームが一番になるものがあるでしょうか。アメリカンフットボールでスーパーボールの勝者とカレッジフットボールのチャンピオンが全米一をかけて争う、などという企画があればジョークとしかみなされません。野球で早稲田と巨人が日本選手権をしますか。たまたま帝京が強いからそこそこいい試合になるのではないか、大学チームの強化目標になっていいのではないか、との視点は「日本選手権」にはなじみません。大学チームの善戦はトップレベルが低いだけのことです、競技全体としては恥ずべきことです。日本は学生スポーツを特別視しています、その弊害のほうが大きいのです。その年代の強化を大学にゆだねるのではなく全体として強化育成すべきです、それが世界の流れです。

    投稿: koosuke | 2015年5月25日 09:02

    本件は賛否両論ありそうですね。
    廃止すると大学生の目標がなくなるというのは
    一理あるとは思います。
    ただ、社会人に勝つという意気込みがあるのは
    帝京大だけで、仮に連覇が途切れ、違う大学が
    選手権に出てきた場合に、大きな問題になりそうです。
    (おそらくその場合は来年度以降廃止になるでしょう。)
    村上さんや私を含め反対派の者は協会の判断が安易過ぎる
    という批判も含まれていると思います。
    せめて、大学日本一 VS U23以下の勝者が社会人日本一
    と対戦するくらいの工夫は欲しいものです。

    それと非常に気になることはリーグ戦も何も始まっていない段階で
    今季の大学日本一は帝京大と皆で決めつけていることです。
    これは他の大学の関係者に対して非常に失礼な話しだと思います。
    私は今季、同志社大に日本一になって貰いたいし、今の実力なら
    夢でもないと非常に期待しております。(昨日、先週、立命館、早稲田に
    圧勝した試合をどれだけの方がご覧になられたでしょうか?)

    だだ同志社が日本選手権に駒を進めた場合に大会自体意味があるのか?
    この部分で反対の意見を持っております。やはり社会人の一方的な
    試合展開となるでしょうしね。それは帝京大が出てきても同じでしょう・・・

    投稿: カズ | 2015年5月25日 08:41

    僕は、この決定には賛成。でないと、帝京大学の学生の目標がなくなってしまう。彼らはその世代のトップ。彼らが目標を失うことはこの世代が目標を失うのと同じ。

    どうしても日本選手権から大学生を排除したいということであれば、関東対抗戦に帝京大学から2チーム出す、とか、関東Aリーグ(別に関西Aリーグでもいいですよ)にも帝京大学のチームを出して2チームにする、つまり、帝京大学のライバルチームを帝京大学から作る、とでもしない限りダメでは。他のチームが出てくるのは相当先ではなかろうかと。

    投稿: テルキー | 2015年5月24日 13:24

    村上さんの意見に反対です。
    懐古主義で言うわけではなく、日本の学生ラグビー主義では、そんなに世界フォーマットに勝てないのでしょうか。
    今の帝京を始めとする大学生選手たちの挑戦は日本ラグビー強化に繋がっていないのでしょうか。そして、永続的にこのフォーマットが正しいかどうかはわかりませんが、昨年度の帝京のNEC戦、東芝戦を見て、今年度、日本選手権をやめることが本当に直近の日本ラグビーに良いことなのでしょうか?
    一ファンとしても、僕は学生ラグビー応援から始まって、今では日本代表はもちろん、トップリーグにも足を運ぶようになりました。日本代表の戦術だけでなく、ラグビーの進化の仕方だって「Japan Way」があると思っています。

    投稿: 赤旋風 | 2015年5月24日 01:36

    協会の判断は残念という意見には賛成です。
    決まってしまったからには翌年以降、健全な形に変わることを期待するしかないわけですが、それでも帝京大学がいればこそ、どれだけ食い下がれるかを見てみたいという興味はある。
    まだ大学王者が帝京大学と決まってもいない段階ではありますが。

    投稿: とぅいがまらー | 2015年5月22日 23:48

    トップリーグの王者と学生王者の対戦でワクワク観戦できるのか…。
    個人的な意見を言わせてもらえればトップリーグのプレーオフもどうなのでしょうか?
    ラグビーは他の球技と比較しても消耗度は激しく、番狂わせの可能性が低いのは明らかだと思います。
    それでも今までのトップリーグプレーオフは盛り上がりましたが、ラグビーのトップリーグ(文字通り)の一位は単なる一位通過よりももっと価値があるべきだと思います。
    日本選手権という名前を残したいのであれば、他にもよく言われていると思いますがサッカーの天皇杯的な位置付けとなるトーナメントとするか、村上さんのおっしゃるトップリーグのプレーオフ的な位置付けがいいのかと思います。
    とにかくトップリーグ王者(最高峰リーグの総当たり覇者)が日本最強チームの称号となるべきだと個人的には思います。
    トップリーグ終盤でプレーオフに合わせた調整等もなくなると思いますし(今までそんな事を感じさせたチームはなかったと思いますが)。

    投稿: タツヤキ | 2015年5月22日 22:23

    なぜトップリーグのプレーオフ勝者=日本選手権者という事ではいけないのか、ずっと不思議に思ってきました。ここまでこの方式(社会人vs学生)に固執する理由とは?とにかく「ダイガク」を絡めない事には許してくれないメディアや勢力?の力が今もなお絶大という事なんでしょうか?

    投稿: 天そば | 2015年5月22日 21:06

    自分が子供の頃、成人式の日は家族とTVでラグビー観戦することが
    慣わしとなっていましたが、(松尾雄二の大活躍だけ記憶にあります。)
    今思えば、15日に社会人VS学生の図式を消滅した段階で日本選手権を
    廃止し、全く違う方法を考えれば良かったんですよ。現行の日本選手権の
    在り方も良いとは言えないですし(同じ時期にトップリーグの決勝と日本選手権の
    決勝が同カードというのも面白くないですしね)
    現行の日本ラグビーが迷走している原因として2019年WCが自国開催という
    のも大きいでしょうね。それがなければセブン強化に力注げると思いますし
    競技人口が多い訳ではないので、その両立は非常に苦心しますよね。
    村上さんの言われる通り、今回の決定は日本ラグビーにとって全く意味がないと思います。

    私は競技人口増やすために日夜、沢山の親と子にラグビースクール入会して
    頂くため声を掛けているのですが、協会の偉い様はこのような努力をして
    いる人についてどう思っているんでしょうか?というか・・思いもしないのでしょうね!
    非常に情けなくなる思いです。

    投稿: カズ | 2015年5月22日 18:03

    村上さんのご意見に賛成です。ラグビーがプロ化し日本ラグビーを取り巻く環境が様変わりしたにも関わらず、いつまでも大学生と社会人を戦わせる日本選手権なるものに意味を見いだせません。世界でそれなりのステータスを確立するためには、日本ラグビー界それぞれのカテゴリーできっちりとした強化方針、指導理念と指導者こそ必要ではないでしょうか。これまで日本選手権の果たしてきた役割を全否定する気はありませんが、いつまでも大学生と社会人の戦いに拘る姿勢に疑問を感じます。いま協会がなすべきことは、7sの強化方針確定と有能な指導者の獲得、Japanに次ぐA代表の組織化と育成ではないでしょうか。

    投稿: AY | 2015年5月22日 14:52

    村上さんの意見に全く同感です。協会も関係者も昔の夢を捨てきれないのでしょう。「ラグビーは紳士のスポーツです、孤高のスポーツです、世俗にまみれてはいけません」そんな風に考えているのでしょう。人気がなくても、強くならなくとも自分たちの世界が変わらなければいいのでしょうか。今日の日経に「外圧で変わるスポーツ」というコラムがありました。バスケットボール協会の混乱に終止符を打ったのが外圧です。体操もかって低迷した時期があり、それに新風を吹き込んで立て直したのは素人だったようです。ラグビーの長期低迷原因もその辺にありそうです。

    投稿: koosuke | 2015年5月22日 14:19

    コメントを書く



    (ウェブ上には掲載しません)


    コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



    トラックバック

    この記事のトラックバックURL:
    http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/86642/61627335

    この記事へのトラックバック一覧です: 今季の日本選手権について:

    « 香港戦の日本代表メンバー発表 | トップページ | U20日本代表メンバー発表 »