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2015年2月22日 - 2015年2月28日

日本選手権決勝結果

2月28日、秩父宮ラグビー場で行われた日本選手権決勝は、ヤマハ発動機ジュビロが15-3でサントリーサンゴリアスを破り、初の頂点に立った。いったんは強化を縮小したクラブを再建するため、清宮克幸監督を呼び寄せ、4年目のシーズンでの快挙である。

トップリーグのプレーオフ決勝では力を出しきれずに敗れたヤマハだが、きょうは違った。立ち上がりから力強いタックルでサントリーの攻撃を食い止め、7分にCTBマレ・サウのトライで先制。13分には、直線距離で50mはあるPGをFB五郎丸歩が決めて、10-0とした。その後もスクラムで圧力をかけ、ブレイクダウン(ボール争奪戦)でも優位に立ったヤマハは、26分、五郎丸のパスを受けたWTB中園真司が左コーナーに飛び込んで15-3とし、後半も反応のいいディフェンスでサントリーをノートライに抑えた。最後もスクラムを押し込み、ペナルティーを誘っての快勝だった。

「ありがとうございました! ヤマハラグビー32年、みんなの想いが体現できました。一仕事終えたと、ほっとしています」と清宮監督。「決勝戦というのに、(選手達は)なんともアグレッシブに行ってくれた。強気、強気で前半を終えたのが今日の勝因。後半は体を張り続けてくれた。今シーズンのベストゲームです」。バックスタンドのファンを見ながら、「あのスタンドのあの姿が見たくて、僕はこの仕事をやっているので、嬉しいです」と語り、表彰式の後は選手達をバックスタンドに急がせていた。

苦しい時代をくぐりぬけた選手、そして応援し続けたファンには、至福の時間だったろう。トップリーグでは唯一レスリングコーチを置き、フランスにスクラムだけの強化のために合宿に行くなど、独自の強化が実を結んだ。今季は、トップリーグでサントリーに負け、神戸製鋼に完敗、プレーオフ決勝ではパナソニックに敗れた。負けて学んだシーズンでもあった。

敗れた大久保直弥監督は、「残念です。ヤマハは80分、素晴らしいディフェンスをしていた。フィジカルでブレイクダウンのスピードを殺されました」と、相手を称えた。

■第52回日本選手権・決勝結果
東京・秩父宮ラグビー場
ヤマハ発動機ジュビロ○15-3●サントリーサンゴリアス(前半15-3)

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日本選手権決勝メンバー他

2月28日に行われる日本選手権決勝戦のメンバーが発表になっている。

http://www.rugby-japan.jp/national/score/member10239.html

ヤマハ発動機は準決勝と変わらぬ不動のメンバー。負傷なくここまで来ているのが快進撃のひとつの要因でもある。清宮監督は早稲田大学の監督時代から、選手のコンディショニングには敏感だった。一方のサントリーは、準決勝で負傷した有賀剛が欠場。FBには、スピードある塚本健太が入る。サントリーのSHフリー・デュプレア、SOトゥシ・ピシに対して、ヤマハ発動機がどう圧力をかけるか。ヤマハのSH矢富勇毅、SO大田尾竜彦とのHB団対決は面白い。ヤマハのマレ・サウ、サントリーの松島幸太朗の日本代表CTB対決はどうなるか。スクラムはどうだろう? 見どころ満載である。


3月にフィジーで開催される「ワールドラグビー パシフィック・チャレンジ2015」に参加するジュニア・ジャパンのメンバーも発表されている。事実上、20歳以下の日本代表である。

http://sakura.rugby-japan.jp/japan/2015/id30951.html

今年の6月には、ワールドラグビーU20チャンピオンシップ(20歳以下世界大会)があり、U20日本代表は昨年の下部大会で優勝し、世界の上位12カ国の仲間入りをした。5月は、「U20オセアニア選手権2015(ディビジョン1)」(5月1~9日・オーストラリア)という南半球各国U20代表が出場する大会にも参加することになった。ここでは、ニュージーランド、オーストラリア、サモアのU20と戦う。タフなスケジュールだが、それくらいの強化をしないと、世界の上位12カ国と戦えないということでもある。そして、それは未来の日本代表の強化にもつながるものだ。


お知らせ◎
愛好日記トークライブ2015弥生の開催が、3月5日に迫りました。ゲストは冨岡鉄平さん(東芝ブレイブルーパス・ヘッドコーチ)。今季のトップリーグについて、たっぷり語ってもらいます。すでに多数の申し込みをいただいていますが、若干、席がありますので、ご興味のある方はぜひお申込みください。

日時:2015年3月5日(木)
19:00開演(18:30開場)
会場:Com.Cafe 音倉
〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-26-23 EL NIU B1F
(NTTdocomoが1Fに入っているビルの地下)
京王線・小田急線 下北沢駅 北口・西口1 より徒歩2分
ホスト:村上晃一
ゲスト:冨岡鉄平(東芝ブレイブルーパス)
参加費:3,500円(ワンドリンク付き)
※ライブ中ご飲食自由です。音倉の美味しいお料理もおたのしみください。(飲食代別途)
■申し込みは以下まで。
文鳥舎 佐藤
bunchou@jcom.home.ne.jp
042-421-0406

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ラグマガ4月号ほか

2月25日は、引退を表明した箕内拓郎さん(NTTドコモレッドハリケーンズ)の取材に行っていた。大学時代からよく取材させてもらったが、日本ラグビー史上、FWとして世界に通用した屈指の第三列だと思う。長い手足でボールを自在に操り、ボールキャリアーとして確実にゲインし、激しいタックルを連発した。オックスフォード大学留学時も林敏之さんに次いでケンブリッジ大学との定期戦に出場し、「ブルー」の称号を得ている。2003年、2007年のワールドカップでは2大会続けて日本代表キャプテンを務めた。今後は、FWコーチとして後進の指導にあたるが、その経験を余すところなく伝えてもらいたいと思う。

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25日はラグビーマガジン4月号の発売日。巻頭には藤島大さんによる、ロビー・ディーンズ監督(パナソニックワイルドナイツ)インタビューがある。「ラグビーとは究極のチームスポーツです。どんな個人であっても仲間の力に頼らなくては成立しえない」、「ラグビーとは選手のためのスポーツです。コーチは彼らを助けるためにだけ存在している」、「ひとりずつの人間を鳩小屋に入れるのは好きではない。選手を個人として扱うべきだ」などなど、至言にあふれている。

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別冊付録は、スーパーラグビー観戦ガイド。2015年シーズンはすでに開幕しており、ハイランダーズの田中史朗はクルセイダーズ戦で途中出場し、いい働きをしていた。日本人選手が名鑑にたくさん出ているのも嬉しい。本誌のほうは、ヤマハ発動機の大田尾竜彦選手などのインタビューもある。

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別冊春季号「ラグビークリニック」の特集は、「こだわり抜け。」。高校の三冠王者・東福岡のこだわりとは。コンタクト、スペースを生かす、練習のテンポ、アタックの状況判断、ディフェンスの規律などが分かりやすく解説されている。

お知らせ◎ラグビーワールドカップ2019組織委員会のサイトで、ワールドカップの思い出を聞くインタビューが紹介されています。次々に更新されています。4年に一度の世界大会について、当事者たちが率直に語っています。
http://2019-all-for-japan-team.jp/memories/

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トップリーガー発掘プロジェクト2015

トップリーグが、「トップリーガー発掘プロジェクト2015」を開催すると発表した。4月8日(水)に神奈川県、5月中旬に大阪府で開催する。この発掘プロジェクトは、トップリーグ所属チームのスタッフらによって構成される「トップリーガー発掘プロジェクト実行会議」によって、誰もがトップリーグに挑戦できる機会として開催される合同選考会。

詳細については、3月初旬に発表されるが、昨年もこのトライアウトを経て、7名の選手がヤマハ発動機、キヤノン、宗像サニックス、コカ・コーラ、NTTドコモ、リコー、近鉄に進路が決まった。

■参加資格
1.日本ラグビー協会に2015年度個人登録をしている大学4年生(卒業見込み必須)
2.20歳以上のラグビー経験者
※社会人チームに登録をしている選手は、参加承諾書(チーム代表者印が必要)をもって参加を認める。ただし、過去にトップリーグのチームに所属した実績のある選手は参加を認めない。

■実施要項
内容は測定・ユニットスキル・スキルセッション・試合の4つの構成を予定。

■開催日
関東地区:神奈川県 4月8日(予定)
関西地区:大阪府 5月中旬(予定)
※詳細はエントリー開始の案内で発表

■エントリー
3月初旬より受付開始を予定。
エントリー方法などは、トップリーグ公式ホームページにて発表される。

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日本選手権・準決勝結果

2月22日は、東大阪市の近鉄花園ラグビー場にて、日本選手権の準決勝2試合が行われた。風は強かったものの予想よりも暖かかった。第1試合は、スクラムの強さを誇る東芝とヤマハ発動機の対戦ということもあって、互いの意地がぶつかりあう熱い戦いになった。多くの時間、攻め込んだ東芝だったが、ヤマハの粘り強いディフェンスがトライを許さない。

前半の東芝は風上に立ったにもかかわらず、SH小川の3PGにとどまる。ヤマハは、FLトゥイアリイがトライを返し、後半に入ると徐々に流れをつかんで、13分、LOクリシュナンの突進をサポートしたSO大田尾がトライして逆転。その後は、五郎丸が3本のPGを決めて、21-9で勝利。東芝の縦突進をことごとく食い止め、ブレイクダウンでもファイトするなど、力強い勝利だった。

第2試合は、トップリーグ王者パナソニックに対しサントリーが果敢にアタッキングラグビーを仕掛けた。パナソニックのディフェンスも強固でサントリーが攻め疲れているようにも見えたのだが、SHデュプレアが巧みにキックを使ってパナソニックを背走させたこともあって、後半、疲れが見え始めたのはパナソニックだった。

前半を終えて13-12とサントリーが僅かに1点リード。後半も拮抗した展開が続いたが、サントリーはCTB松島が大幅ゲインを見せるなど、徐々にディフェンスを破り始め、後半30分、交代出場のPR垣永がラックサイドを突きぬけてトライ。34分には、SOピシからパスを受けた交代出場の俊足FB塚本がトライして突き放した。パナソニックもトライを返して追いかけたが時間切れとなった。サントリーが攻め勝った試合だった気がする。サントリーは、2015年、いまだ負けなし。

首の手術をした堀江翔太キャプテンに代わって、パナソニックのキャプテンを務めたNO8ホラニ龍コリニアシは、「コンタクトの強さも含めて、すべての面でサントリーが一枚上手でした」と語った。また、報道陣からトップリーグで快勝した時とサントリーは何が違ったか?という質問には「デュプレアですね」と、彼にディフェンス面でかなり揺さぶられたと説明していた。ロビー・ディーンズ監督は「残念ながら2年連続の二冠は逃しましたが、それは日本のラグビーのレベルアップの裏付けでしょう。これまで出場機会のなかった選手が経験をつめたのは今季の収穫です」と潔く語った。

勝ったサントリーの大久保直弥監督は「タフな試合でした。選手達がよく我慢してアタックし、その中でトライが生まれたことは嬉しい」とコメント。決勝戦の相手がヤマハ発動機になった感想を問われると、真壁伸弥キャプテンは、「清宮さんが(サントリーの)監督のとき、僕はサントリーに入りましたので、成長した姿を見せたいです」と話し、大久保監督も「清宮さんは、監督としてもOBとしてもサントリーのクラブの中でリスペクトされている人。勝って恩返ししたいです」と笑顔で語った。

■日本選手権準決勝結果(2月22日)
近鉄花園ラグビー場
ヤマハ発動機ジュビロ○21-9●東芝ブレイブルーパス(前半7-9)
サントリーサンゴリアス○31-25●パナソニック ワイルドナイツ(前半13-12)

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